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永野芽郁、戦時中へタイムスリップする看護師に 「晴れたらいいね」共演は芳根京子、稲垣吾郎ら

映画.com 2024年12月10日 6時0分

 永野芽郁が、テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「晴れたらいいね」に主演することがわかった。現代の看護師が戦時中へタイムスリップし、困難な状況を強く生き抜こうとする姿を描く。共演は芳根京子、萩原利久、江口のりこ、稲垣吾郎。2025年1月10日からPrime Videoで世界配信される。

 原作は、自身も看護師の経験がある藤岡陽子原作の人気小説「晴れたらいいね」(光文社文庫刊)。仕事への活力を失った主人公が、1945年のフィリピンで陸軍看護婦としてつとめる女性としてタイムスリップするところからドラマの物語がスタートする。戦時中で物資も少なく、死と隣り合わせの過酷な状況ながらも、仲間たちと希望を見失わずに営む日々を通じて、主人公が生きる力を取り戻していく姿を描く。

 永野は、戦時中のフィリピンにある野戦病院で働く陸軍看護婦(雪野サエ)としてタイムスリップしてしまう主人公・高橋紗穂役で主演。元の雪野サエの親友であり、同じく陸軍看護婦・藤原美津役を芳根、負傷して野戦病院に運ばれ、紗穂の看護を受けつつ、次第に心を通わせるようになる一等兵の今井章一朗役を萩原が演じる。

 江口は、野戦病院の看護婦長で厳格な女性・菅野富貴子役、稲垣は患者だけではなく看護婦たちにも気遣いを見せる野戦病院の軍医、佐治誠役に決定。それぞれ、NHK連続テレビ小説に出演経験のある豪華俳優陣が顔をそろえた。

 脚本を手掛けるのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」「ちゅらさん」などの岡田惠和。監督は映画「神様のカルテ」や「白夜行」でメガホンをとった深川栄洋がつとめ、藤岡氏が描く壮大な世界観をドラマ化した。

 ドラマのタイトルでもあり、本作の劇中歌にもなっているのは、今年結成35年を迎えた日本を代表する人気バンド「DREAMS COME TRUE」の代表作の一つであり、CD売り上げ68.5万枚を誇る人気楽曲「晴れたらいいね」。どこか懐かしい歌詞がフィリピンで奮闘する主人公たちの姿とリンクし、ドラマの本編を彩る。

 テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「晴れたらいいね」は、2025年1月10日0時から「Prime Video」にて世界見放題独占配信。キャストらのコメント、ドラマあらすじは以下の通り。

■原作 藤岡陽子

『晴れたらいいね』は現代の看護師が1944年(※)のフィリピン・マニラにタイムスリップし、従軍看護婦として戦火を生き抜く物語です。

荒唐無稽な設定ではありますが、原作は史実に基づいて執筆しました。

今回、原作が映像化されると聞いたときは、資料でしか知らなかった従軍看護婦たちに会えるのだと思い、とても幸せな気持ちになりました。

青春のまっただ中で戦争に直面した彼女たちを、俳優のみなさんがどのように演じてくださるのか。戦争という絶望の中にどのような光を灯してくださるのか。いまから楽しみにしています。

※ドラマでは1945年の時間設定に変更

■脚本 岡田惠和

青い空に凛々しい従軍看護婦の制服姿の女性の絵、『晴れたらいいね』のタイトル。そんな表紙の藤岡陽子さんの本を手にとってから、少し時間がたちました。

戦時中の話にドリカムさんの曲がタイトル?と思い、その答えを読みながら理解したときの感動は忘れられません。

戦時中のフィリピンに、現代から時をこえてやってきた主人公から知った現代の曲『晴れたらいいね』が、女性たちによって歌われる。想像するだけで素敵なシーンでした。脚本、書きたいなと思いました。

やっとお届けすることができます。永野さん、芳根さん、萩原さん、江口さん、稲垣さんはじめ、最強のキャストです。胸をはってお届けできる作品になったと思っております。俳優さんたちが本当に素敵で、輝いています。

何度も泣いて、何度も笑って、また何度も泣きました。難しい、辛いばかりの物語ではありません。あまり構えずに御覧いただきたいと思います。

素敵な俳優さんたちによって描きだされた、あの時代を生きてこられた方々の人生に、思いを馳せるきっかけになればと、祈っております。

■永野芽郁(高橋紗穂役)

台本を読んだ際、「面白い!」とお伝えするのが良いのかはわかりませんが、物語の中でタイムスリップするファンタジー要素もあり、純粋に面白く引き込まれていきました。

今をなんとなく過ごし、看護師として仕事に追われる日々の中で突然タイムスリップし、慣れない出来事に戸惑いつつも、与えられた職務を全うし忍耐強く生きる周りの人達に感化され少しずつ自分の生活を考え直していく、という彼女の心の変化や、周りの人達との関係性に注目していただきたいです。

■芳根京子(藤原美津役)

最初にお話を伺ったときに、とても難しい役をいただいたと思いました。そして、挑戦したいという気持ちが湧き上がると同時に、永野芽郁さんが演じる紗穂を全力で支えたいという思いが強くなりました。

私が演じる美津は、サエの親友であり、紗穂がタイムスリップした先で出会う女の子です。紗穂との出会いを通じて美津にも新しい風が吹き込みます。彼女の健気に踏ん張る姿を温かく見守っていただければ嬉しいです。

今回、この作品がPrime Videoで配信されるということでドキドキしていますが、お好きなタイミングで楽しんでいただけたら嬉しいです。

■萩原利久(今井章一朗役)

戦時中の話は史実であったとしても、自分たちには想像でしか分からないし、価値観など様々なものが今と全然違うと思います。この作品は現代からその時代を見るという視点があるので、その時代のことを全く知らない人でも現代からの目線で考えるきっかけになると思います。そういった視点的な意味で、いつもと違った考え方を得ることができたと思います。

自分は現代とは全く違う価値観の中で葛藤している青年を演じました。彼が持っている怒りや悔しさなどは、現代の人からすると理解するのが難しい部分もあるかもしれません。ただ、すごくエネルギーがあって、一生懸命その時代を生きているという点に注目してほしいです。

取り扱っているテーマだけを見ると、気軽に見てくださいと言えるものではないかも知れませんが、現代からの視点でもその当時のことを見ることができるドラマなので、構えすぎずに見ていただけると嬉しいです。

■江口のりこ(菅野富貴子役)

はじめて台本を読んだとき、とても複雑な設定だけど、登場人物それぞれの想いや気持ちがまっすぐに伝わってくる気持ちの良い綺麗な物語だと思いました。私の演じる菅野富貴子は、厳しい看護婦長の役ですが、実は面白いことが好きな人。ドラマで垣間見えるチャーミングな一面も楽しんでもらえたらと思います。撮影は夏だったので、深川監督のもとで、みんなで力を出し合って撮影したのがとても懐かしく感じます。どのようなドラマになっているのか私自身とても楽しみです。ぜひご覧になってください。

■稲垣吾郎(佐治誠役)

夏の短い間の撮影でしたが、山の中、野戦病院のセットなど様々な場所で撮影して、自分まで1945年にタイプスリップしたような気持ちで佐治を演じました。

僕が演じた佐治は、温和な性格の軍医で、タイムスリップしてきた主人公に何か感じるところがありつつも、温かく見守る役どころです。厳格な性格の(江口演じる)菅野とはどちらかというと正反対の性格で、そういった個性豊かな登場人物たちにも注目してほしいですし、戦時中の辛く苦しい状況で、登場人物たちがどのように生き抜き、どういった結末を迎えるのか、見届けていただければと思います。

【あらすじ】

令和6年夏。高橋紗穂(永野芽郁)は、墨田区桜丘総合病院に勤務する中堅どころの看護師。仕事はできるが覇気がなく、若さを失ったようにテンションが低い。そんな紗穂はこの病院でかつて名誉婦長だった寝たきりの入院患者・雪野サエに、無力感、報われない状況など悩みを人知れず一方的に吐露していた。ところが次の瞬間、突然巨大地震が発生。紗穂はサエの上から何かが倒れてくるのをかばった拍子に意識を失ってしまう――。

目が覚めると紗穂は病室ではなくジャングルにいた。軍服を着た女性らはなぜか紗穂を“サエ”と呼ぶ。さらにここがフィリピンだとも…。やがて紗穂は、助けてくれた藤原美津(芳根京子)、菅野富貴子(江口のりこ)、佐治誠(稲垣吾郎)が、怪我を負った紗穂が運び込まれた野戦病院で働く看護婦や軍医で、戦時中の昭和20年(1945年)にタイムスリップしたことに気づく。不思議なことに若きサエの姿で…。

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