ダニエル・クレイグが、第82回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、「君の名前で僕を呼んで」「チャレンジャーズ」のルカ・グァダニーノ監督がメガホンをとった「クィア(原題)」が、2025年5月9日に公開されることが決定した。
物語の舞台は、1950年代のメキシコシティ。小さなアメリカ人コミュニティで、孤独な日々を過ごすアメリカ人元駐在員リー(クレイグ)はある日、行きつけのバーで、町にやってきたばかりの若く美しい青年ユージーン(ドリュー・スターキー)と出会い、次第にのめり込んでいく。強い日差しが照りつける乾いたメキシコの地、汗とテキーラで汚れたベージュのツーピース、バーで交わされる熱い視線、そして孤独な家に残されたタイプライターとタバコの吸い殻の山――50年代アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的同名小説を、グァダニーノ監督が繊細かつ艶めかしいタッチで描き出す。
第81回ベネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた本作は、アメリカで11月27日から限定公開された。先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では、「今年の作品トップ10」に選出され、クレイグが主演男優賞を受賞。12月9日(現地時間)にノミネートが発表された第82回ゴールデングローブ賞では、クレイグが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。クレイグは「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」に次ぐ3度目のノミネートを果たしており、初受賞に期待がかかる。授賞式は、25年1月5日(現地時間)に行われる。
あわせて、リーとユージーンの姿をとらえた場面写真3点もお披露目。「クィア(原題)」が、2025年5月9日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。