世界的大ヒット作「ワンダー 君は太陽」から生まれた、もうひとつの物語「ホワイトバード はじまりのワンダー」(公開中)から、ヘレン・ミレン演じるサラの少女時代を演じたアリエラ・グレイザーと、同じクラスでいじめられていたジュリアンを演じたオーランド・シュワートのインタビュー映像が披露された。撮影当時の互いへの思いや、マーク・フォースター監督との撮影の日々を振り返っている。
本作の主人公は、「ワンダー 君は太陽」でいじめっこだった少年ジュリアン(ブライス・ガイザー)と、ジュリアンのおばあちゃん・サラ(ヘレン・ミレン)。学校を退学となった自覚のない孫の行く先を心配したサラが希望に満ちた未来へ導くために、自ら封印していた“衝撃の過去”を告白する。
サラの少女時代を演じたグレイザーと、同じクラスのジュリアンを演じたシュワートは、ともにオーディションを経て役を射止めた。
2021年初頭の撮影時、同年代の2人は約4カ月の撮影期間の中で急速に仲良くなったそう。グレイザーはシュワートの演技に対して「役柄に関して、しっかり思考を巡らせている」「1つ1つの動きがしなやかで落ち着いていた」と話し、シュワートは「長年の友達かのように一緒にいて楽」と信頼を寄せる。
本作を手掛けたフォースター監督に対して、グレイザーは当初、「『ネバーランド』をはじめ多くの名作を生みだしたマークと一緒に働くことが恐れ多いと思っていた」のだとか。印象的だった撮影の思い出として「台本に“泣きわめく”とあった時、どう表現すべきか悩んでいた。“君の役だから好きに演じればいいよ 君が納得しないと意味がない”とマークが言ってくれてすごくうれしかった」と振り返り、「温かく明るい人で、すごく安心した」「優しくて面白い人」と表現。
シュワートは、自身が演じたジュリアンの身体についてフォースター監督と相談を重ねたようで、原作のジュリアンは松葉づえを2本ついているところを1本にしたのだとか。「1本なら僕も動きやすいし、腕が1本空いているからスケッチブックも持つこともできる」と、濃密なディスカッションがあったからこそ、説得力のあるジュリアンを表現できたと胸を張った。