中島健人は、全編英語で海外ドラマデビューを果たした、Huluオリジナルの大型国際ドラマ「コンコルディア Concordia」(全6話Huluで独占配信中)にて、日本語吹き替え版も担当している。このほど、自身が演じた役に日本語アフレコした思いを、「とても不思議な気持ちでした」と明かした。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のフランク・ドルジャーが制作総指揮を担う本作の舞台は、カメラとAIに生活の全てを網羅されたコミュニティ「コンコルディア」。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたこの町である日、殺人事件が発生する。その事件は、町だけでなくコンコルディアの理念そのものに一筋の闇を残すことに。殺されたオリヴァー(ルイ・ランドー)はコンコルディアで分析官として働いていたが、自身の立場を利用して第三者の情報を不正閲覧しており、さらには「モニタリングは監視だ」と訴える反対組織「フェイスレス」に、住民の私的なデータを渡していたことが発覚。次第に、このコミュニティが抱える大きな闇が暴かれていく。
中島が演じたのは、機械学習分野における天才で、コンコルディアのAIを作った最高技術責任者のA・J・オオバ。中島は、「僕がいままで演じた役のなかでも、すごく愛してるキャラクター」と明かす。「監督のバーバラ(・イーダー)がストイックにA・Jの役を追求してくれたので、心の機微みたいなものが英語のセリフでも表現できました」と、撮影を振り返る。「A・Jに対しての思い入れが強すぎた」という中島は、注目ポイントについて、「ビジュアル、セリフの話し方、佇まいなど、監督のバーバラとフランクと研究しながら作り上げていったので、全てです!」と、力強く答えた。
本作で中島は、日本語吹き替え版にも参加しており、「とても不思議な気持ちでしたけど、この作業は自分にとってすごくテンションが上がりました」と述懐。「(現地では)英語のセリフで芝居をすることに精一杯だったので、日本語を吹き込むことは想定していなかったんです。でも、日本に帰ってきて『日本語で(セリフを)吹き込む』という話を聞いて、とても楽しみにしていました」と明かす。アフレコをする上で気をつけた点を問われると、「英語のA・Jと、日本語のA・J、それぞれの声色をあまり変えないように」するため、ディレクターと相談しながら進めたそう。中島は改めて、「僕にとって名刺代わりになる作品」と、本作をアピール。字幕版に加え、日本語吹き替え版にも注目だ。