ボーイズグループ「IMP.」の佐藤新と、「日向坂46」元メンバーの渡邉美穂が主演する映画「青春ゲシュタルト崩壊」のビジュアルが公開された。原作の設定にならって金髪に染めた佐藤と、役作りのために髪を切った渡邉の制服姿がとらえられ、作品のキーワードとなる魚と水の泡がちりばめられている。
原作は、スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」で2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品。同サイトでは10代、20代の学生へ向けた恋愛・青春小説が無料で読め、23年には「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」「交換ウソ日記」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が実写映画化され、いずれも大きな話題となった。
21年に単行本化され、TikTokで話題となった「青春ゲシュタルト崩壊」(著・丸井とまと/スターツ出版文庫)は、個性を押し殺し他人に合わせて自分を見失ったことで、自分の顔が見えなくなる【青年期失顔症】を発症したヒロインが、新たな出会いを経て成長していく物語。映画の脚本は、1月期にTBSで放送されたドラマ「Eye Love You」を手掛けた三浦希紗が担当する。
ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまった朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。朝葉の異変に唯一気が付いたのは、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。聖に振り回されながらも、朝葉は自分自身を見つめ直し、次第に朝葉の中で聖の存在が大きくなっていく。そして聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うようになる。
佐藤が演じるのは、派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖。渡邉は、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉役を担う。
撮影は既にクランクアップしており、佐藤は「聖・朝葉が抱えている人間関係の悩みは小学生・中学校・高校生・大学生に限らず、大人の方も同じ悩みを抱えている方が多いのではないかなと思います。この作品を見て、自分らしく生きるって、どういうことだろう?というヒントみたいなものを皆様にも感じていただけたらと思います」とメッセージを寄せた。
渡邉も「なかなか自分の思っていることが言えなかったり、顔色を窺ってしまったり、立ち止まってしまったりすることもあると思うんですけど、そういう時にこの作品をみて、少しでも頑張ってみようかなとか、励みになるような作品になればいいなと思っています。私もこの作品を通して、より自分を大切にしたいなと改めて思えました。皆で作った『青春ゲシュタルト崩壊』が沢山の方に届いたらいいなと思っています」と語っている。
「青春ゲシュタルト崩壊」は2025年初夏公開。