世界的な大ヒットを記録している「スパイダーバース」シリーズの最終章となる「スパイダーマン ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の監督に、ボブ・ペルシケッティとジャスティン・K・トンプソンの起用が決定した。米Deadlineが報じている。
監督を務める2人は、本シリーズを知り尽くした実力者だ。パーシケッティ監督は第1作「スパイダーマン スパイダーバース」で監督として手腕を発揮し、アカデミー賞長編アニメーション賞の受賞に貢献。トンプソン監督は続編「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」で2023年アニー賞監督賞を受賞している。
両監督は「(主人公)マイルスの旅に最初から関われたことは大きな特権であり、彼の物語の結末を監督できることは本当に胸が躍る」とコメント。「このプロジェクトに注がれた創造性と情熱は、私たちに大きなインスピレーションを与えてくれました。満足のいく結末を用意できたと確信しており、ファンの皆さんに観ていただけるのが待ちきれません」と手ごたえをにじませている。
一方で、当初2024年3月29日を予定していた公開は26年へと延期される見通しだ。米Screen Rantによると、前作で100人以上のアーティストが制作途中で離脱するなど制作環境の課題が指摘されており、23年のハリウッドストライキの影響も重なった。第1作と第2作の間に5年の開発期間を要したことを踏まえ、より質の高い作品に仕上げるため、26年公開が現実的との見方が強まっている。主人公マイルス・G・モラレス役のジャレル・ジェロームは、最終章の声の収録はまだ開始されていないことを明らかにしている。