「バーフバリ」シリーズで知られるインドの大スター、プラバース主演最新作「カルキ 2898-AD」のジャパンプレミアが12月18日開催され、ナーグ・アシュウィン監督が登壇した。
本作は、大ヒットした「RRR」を上回る製作費110億円で創り出され、世界興収185億円を叩き出したインド映画史上最大規模のSFアクションファンタジー。ナーグ・アシュウィン監督がメガホンをとり、インド神話の神々たちが、6000年という途方もない時空を駆け抜け、未来の地球の命運をかけて暴れまわるシネマティック・サーガだ。
主演のプラバースは、撮影中の怪我により今回の来日が叶わなかった。サプライズでプラバースはビデオメッセージ(https://youtu.be/kmVYri2Bi_s)を寄せ、冒頭「こんにちはジャパン」と日本語で挨拶をし、「私と作品に愛情を注いでくださり感謝しています。日本に行くのが楽しみでしたが、撮影中の捻挫のため行けなくなりました。今は良くなっています。すぐにお会いできることを約束します。本作の公開を皆さんと楽しみたいです。日本でお会いしましょう」と語り、日本語で「ありがとうございます」と感謝の意をあらわにした。
来日前にプラバースと話したというアシュウィン監督は「彼は日本に来ることをすごく楽しみにしていたんですよね。この作品は彼にとっても特別な作品で、この作品と日本に行けることをとても楽しみにしていました。実は10日ほどのショートトリップも計画していたそうで、怪我をされてしまい非常にがっかりしていたんですが、皆さんに愛を伝えてください、そして近々日本のみなさんとお会いしたと言っていました」と明かし、観客を喜ばせた。
アシュウィン監督は、ジャパンプレミアに向けて事前に募集していた質問に回答。SFとして沢山の創造的な作り込みをされている本作、特に細部にこだわったシーンについて監督は「今回プラバースが演じるバイラヴァとアミターブ・バッチャン演じるアシュヴァッターマンが対決をする場面で、拳と拳がぶつかるシーンがあるんですが、このシーンはとても好きなのでぜひチェックしてほしい」と見どころを語る。
また、いつからプラバース主演で撮影することを考えていたかという質問には、「キャスティングを考え始めて一番初めに思い浮かんだのがプラバースでした。自分たちとしても非常に野心的なオファーだったのですが、プラバースさんはやりたいと快く受けてくれました。本作を見ていただいたら、彼がどのくらい楽しんで撮影をしているか、そしていかに素晴らしい役者であるか、改めて感じていただけると思います」と経緯を明かした。
特殊なアクションシーンが多い本作、「アクションシークエンスに対する彼のワクワクさとアイディアが素敵で、スタントのリハーサルでもとにかく新しく楽しいものにするためにいろんなアイディアを出してくれる、あれだけアクション映画を撮っていると知識も豊富ですね」とプラバースとのエピソードも披露。
日本の映画やアニメで好きな作品についての質問では、「たくさん好きな作品はあります! 映画の勉強をし始める時に黒澤明監督の作品はたくさん触れましたし、ジブリの宮崎駿監督の作品は全て素晴らしいなと思います。そして実はナルトの大ファンで、作品自体がすごく楽しくて、感動できるストーリーが大好きです。好きなキャラクターはカカシ先生です」と語り、また「日本の映画で特に好きな作品は『ハウルの動く城』『もののけ姫』『七人の侍』が大好きです」と話した。
初来日という事で、アシュウィン監督に日本の法被が贈られた。今回来日が叶わなかったプラバースのため用意していた法被の写真を撮り「(撮影した写真を)彼に送ります。つぎ日本の皆さんにお会いする際にこの法被を来て、ステージに登壇してもらいましょう!」と期待を込める。
最後に「皆さんとこのように時間を共有できたこと大変嬉しく思います。このような形で日本の観客の方に愛を伝えていただくのは初めで、皆さんが送ってくださる大きな愛をしっかり受け止めたいです。本作は絶対楽しんでいただけると確信しています。心を込めて作った作品で、日本の方も私たちと同じようなハートを持っていらっしゃると思うのでぜひ楽しんでください」と、日本語で「大好き」とメッセージを寄せた。
「カルキ 2898-AD」は、25年1月3日より新宿ピカデリーほか全国公開。