「新感染 ファイナル・エクスプレス」「パラサイト 半地下の家族」の製作陣によるブリッジ・パニック・スリラー「プロジェクト・サイレンス」の日本版ポスターと予告編が公開された。
第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門に正式出品され、韓国で初登場No.1に輝いた本作の舞台となるのは、360度海に囲まれた空港大橋。国家安保室の行政官ジョンウォンは、留学に旅立つ娘を空港へ送る途中、濃霧の橋上で激しい玉突き事故に巻き込まれてしまう。タンカーの横転で有毒ガスが蔓延し、電波の喪失で通信障害が発生、さらには救助のヘリコプターさえ墜落してしまった。爆発で崩壊の危機にさらされた橋の上に取り残された生存者は116人。そして、全方位逃げ場のない絶望的状況の中、移送中の軍事実験体・エコーの脱走が判明する。一寸先も見えぬ霧闇の中で、生存者は制御不能となったエコーの標的となり、橋は地獄絵図と化す。
主演を務めたのは、2023年12月に死去した「パラサイト 半地下の家族」「最後まで行く」のイ・ソンギュンさん。本作は、生前に撮影を終えていた作品のひとつだった。「神と共に」シリーズやNetflixドラマ「キングダム」などで知られるチュ・ジフンが、イメージを覆すビジュアルと軽やかな演技で新境地を開拓。さらに「新感染 ファイナル・エクスプレス」のキム・スアン、韓国の重鎮キム・ヒウォン、ムン・ソングン、イェ・スジョンが脇を固めた。
メガホンをとったのは、「グッバイ・シングル」のキム・テゴン監督。脚本は、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のパク・ジュスクと、「神と共に」シリーズで監督・脚本を務めたキム・ヨンファが共同で執筆。撮影監督は「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが担当した。
予告映像はイ・ソンギュン演じる国家安保室の行政官ジョンウォンが、留学に旅立つ娘を空港へ送り届けようと車を走らせるシーンから始まる。霧で視界不良の中、猛スピードで抜き去っていく命知らずのスポーツカーに気を取られていると、突如タイヤが目前に!瞬く間に多重事故に巻き込まれてしまう。いつもの日常だったはずが、一変し「生存者116人 全員孤立」の文字通り、橋に取り残された人々は、通信障害により何が起こったのか把握することも救助を要請することもできない状況に。まさに「脱出率0%」の最中、さらなる脅威が視界も遮られた濃霧の中から生存者に襲い来る。なんと“それ”は国家機密計画「プロジェクト・サイレンス」と呼ばれる軍事実験体だった「戦わなければ皆殺し」の極限状態、その後の展開に期待が高まる映像となっている。
2025年2月28日より全国公開。