ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した「ベイマックス」が2024年12月20日で、日本での劇場公開10周年を迎える。孤独な少年と心優しいロボットの絆や冒険をハートウォーミングに描き、国内興行収入91億円を突破する大ヒットを記録。第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した。
公開から10年の歳月を経ても、その人気は衰えることなく、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで、舞台となるサンフランソウキョウにインスパイアされたエリアがオープンしたり、東京ディズニーランドで、作品にちなんだライドアトラクションが人気を博したりなど、いまも愛され続けている。この記事では、「ベイマックス」をはじめ、ディズニープラスで配信されている関連5作品を紹介する。
※本記事には、「ベイマックス」のネタバレとなる箇所がありますので、未見の方は十分にご注意ください。
【ベイマックスは、こんなロボット】
「あなたの心とカラダを守ります」。ベイマックスは、主人公ヒロの兄で、ロボット工学を学ぶタダシが生み出したケア・ロボットだ。人を傷付けることを禁じられた、優しすぎる性格。見た目は空気の詰まった柔らかボディで、ペンギンのようにヨチヨチ歩く。瞳で心と体の健康状態をスキャンし、傷ついた人のSOSをキャッチ。1万通りの治療法がプログラミングされていて、手はこすり合わせるとAEDになる。つぶらな瞳の丸い顔のデザインは、日本の鈴がモチーフになっており、丸みを帯びたボディは、日本の炊飯器から着想を得ている。
●「ベイマックス」(2014)
最新のテクノロジーが集まる架空都市サンフランソウキョウ。天才的な頭脳をもちながら、学校に馴染めずにいる14歳のヒロは、ある日、不慮の事故によって、唯一の肉親であり最大の理解者だった兄のタダシを亡くしてしまう。悲しみに暮れるヒロの前に現れたのが、生前タダシが発明したケア・ロボットのベイマックスだった。
ベイマックスとの交流を通して、少しずつ元気を取り戻したヒロは、タダシの死の裏に巨悪が潜んでいることに気付き、真相を突き止めるため、ベイマックスに戦闘用のプログラムを組み込むが、これが思わぬ事態を招くことに。ケア・ロボットとして人を傷付けることを禁じられているベイマックスに、タダシが託した使命とは?
●「ベイマックス ザ・シリーズ」(17)
映画「ベイマックス」の続編として制作されたテレビシリーズ。最年少で名門サンフランソウキョウ工科大学に入学したヒロは、科学の力で人を幸せにしたいというタダシの願いを受け継ぎ、相棒のベイマックス、そして映画でも活躍したゴー・ゴー、ワサビ、ハニー・レモン、フレッドという個性豊かな仲間たちと一緒に、“ビッグ・ヒーロー6”を結成し、科学の知識を悪用する者たちから、サンフランソウキョウを守るために奮闘する。
●「ベイマックス ザ・シリーズ ショーツ」(18)
ヒロをはじめ、“ビッグ・ヒーロー6”の仲間たちが、ベイマックスにさまざまなことを教えてあげる短編アニメーションシリーズ。ベイマックスが、ヨガ、テニス、インラインスケートなどに挑戦する姿を楽しむことができる。
●「ベイマックス&モチ」(19)
ベイマックスと、ヒロの叔母キャスの飼い猫“モチ”が、一緒にチョウを追いかけたり、ヒロの部屋を片付けたり、互いを励ましたりする短編アニメシリーズ。1話(約2分)のなかに、癒しがギュッと詰め込まれている。
●「ベイマックス!」(22)
ベイマックスが人助けのために、新たな冒険に出る6つのエピソードで構成された、ディズニープラスのオリジナル作品。お助けヒーローとして、サンフランソウキョウへと繰り出すベイマックスは、あらゆる場所で人々のSOSを察知し、すぐさま対象者に駆け寄るが、「人を助けたい」という一生懸命でピュアすぎる気持ちが人々を困らせ、空回りしてしまうことも……。ヒロを見守り続けたベイマックスが、今度は街のヒーローになれるのか?