お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりが主演し、「メランコリック」の田中征爾監督がメガホンをとる「死に損なった男」の予告編がお披露目。事故で電車が止まり“死に損なった男”が、その事故で死んだ“オッサンの幽霊”から殺しを依頼されるさまがおさめられている。
物語の主人公である構成作家・関谷一平は、お笑いの道に憧れ、夢を追いかけながらも、殺伐とした社会と報われない日々に疲弊していた。一平はついに、駅のホームから飛び降りることを決意するが、隣の駅で人身事故が発生。タイミング悪く死に損なった一平の前に男の幽霊・森口友宏が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」と、とんでもない依頼を持ちかけられる。「男を殺すまで取り憑く」という友宏の脅迫に、一平がとった選択とは――? “死に損なった男”は、数奇な運命をたどることになる。
水川が一平、正名僕蔵が友宏を演じるほか、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍、「マルセイユ」の別府貴之と津田康平、「エレガント人生」の山井祥子らが共演。「インパルス」の板倉俊之が、劇中コント監修を担当した。
予告編は、夜のホームに佇む一平が、先に起きた人身事故で“死に損なってしまった”矢先、目の前に友宏の幽霊が現れ、慌てふためく場面から始まる。自分のおかげで命が助かった一平に憤りを感じ、「いいかげんにしろ! この野郎!」と詰め寄る友宏に、落ち着きを取り戻した一平は「誰ですか?」と投げかけるが、即座に「お前が誰だ」とテンポよく返される、まるでコントのようなシーンも。
やがて、友宏から愛する娘・綾(唐田)の元夫・若松克敏(喜矢武)の殺害を依頼された一平。嫌々受諾し、早速若松への接触を試みるが、片手で軽く押し返されただけで、転倒してしまう。「少し鍛えた方がいい」と友宏のアドバイスを受けた一平は、自身が構成作家として働く芸人事務所の面々の協力の下、アクションの練習に励む。さらに、元国語教師の友宏が、一平のネタづくりを手伝い、そのネタで客席が爆笑に包まれるというまさかの展開も。「憑いてる? ついてない? いや、ツイてる?」というテロップとともに、友宏が”憑いた”おかげで、一平の人生がだんだんと好転していく。終盤には、一平が意を決してナイフを手にとり、友宏の依頼に挑む姿が切り取られ、予測不能な結末に期待が膨らむ映像に仕上がった。
「死に損なった男」は、2025年2月21日から全国で公開される。