エルビス・プレスリーの伝記映画「エルヴィス」でメガホンをとったバズ・ラーマン監督が、今度はプレスリーのドキュメンタリー映画を製作することが分かった。
「エルヴィス」では、「キング・オブ・ロックンロール」と称され、スターとして人気絶頂のなか若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語が、「監獄ロック」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々にのせて描かれた。オースティン・バトラーが主演を務め、アカデミー賞では作品賞、主演男優賞ほか計8部門にノミネート。世界興行収入2億8800万ドルを記録した。
ドキュメンタリー映画は、「エルヴィス」の製作過程で発掘したプレスリーの未公開映像や音源を中心に構成されるという。知的財産ブランド管理会社オーセンティック・ブランド・グループのエンターテイメント部門に属するオーセンティック・スタジオが製作に携わる。
現在のところ、同作に関する他の詳細は不明だが、ラーマン監督にとっては初のドキュメンタリー作品となる。ラーマン監督は、ワーナー・ブラザースとのファーストルック契約の一環として、ジャンヌ・ダルクを題材にした作品を監督予定だ。
オーセンティック・スタジオは、自社が所有する知的財産権を活用したコンテンツ制作を強化しており、来年は英ロンドンで「エルヴィス・エボリューション」と題したイベントを開催予定。マーク・ローゼン社長は、「テレビや映画だけでなく、世界各地で没入型体験や舞台体験にも取り組んでいます」とマルチメディア展開の加速を語っている。