テレビアニメ「九龍ジェネリックロマンス」の放送が2025年4月からテレビ東京系列でスタートすることが決定し、置鮎龍太郎、坂泰斗、古賀葵、鈴代紗弓の出演が明らかになった。メインスタッフの顔ぶれや、第1弾PV、ティザービジュアルも公開されている。
原作は「恋は雨上がりのように」の眉月じゅん氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)で連載中のミステリー・ラブロマンス漫画。「東洋の魔窟」と呼ばれる巨大高層コンクリートスラム・九龍城砦(クーロンじょうさい)の不動産屋で働く鯨井令子(くじらい・れいこ/CV:白石晴香)は、職場の先輩・工藤発(くどう・はじめ/杉田智和)に淡い恋心を抱いていた。ある日令子は一枚の写真から、かつて工藤に自分とそっくりな婚約者がいたことを知る。やがて令子は失った記憶と、もうひとりの自分の正体、九龍の街に隠された巨大な秘密に迫っていく。単行本は既刊10巻。25年内には吉岡里帆、水上恒司の主演による実写映画も公開予定。
蛇沼製薬の社長・蛇沼みゆき役を置鮎、蛇沼と深い関係をもつタオ・グエン役を坂、令子の友人・楊明役を古賀、九龍の南燈街に住むフリーターの小黒役を鈴代が担当する。置鮎は原作単行本PVからの続投となる。
監督には「ぼくたちは勉強ができない」の岩崎良明を迎え、シリーズ構成・脚本を「【推しの子役)】」の田中仁、キャラクターデザインを「恋は雨上がりのように」の柴田由香が担当する。アニメーション制作は「ぼくたちは勉強ができない」のアルボアニメーションが担う。
ボイス付きの第1弾PVの前半には、ノスタルジーあふれる街・九龍城砦で暮らす令子や工藤、楊明や小黒らの平和な日常の様子を収録。後半では蛇沼やグエンらが登場し、九龍城砦に隠された謎が深まっていく不穏な展開となっている。ティザービジュアルには「恋が、秘密を解き明かす――。」というキャッチコピーとともに、九龍城砦の路地裏にたたずむ令子と工藤の姿が描かれている。
キャスト、スタッフからのコメント全文は以下の通り。
【置鮎龍太郎(蛇沼みゆき役)】
以前、イメージPVみたいなものの音声収録に関わっていましたが、有り難いことにアニメ版にも出演させていただける運びとなりました。
閉ざされた仮初めの九龍、どんな雰囲気で映像化されるのか、楽しみですね。
実写映画も発表されていたり、かなり話題になりそう!
それぞれの表現方法やまとめ方が気になって仕方ない。
ぜひご注目いただけると幸いです。
【坂泰斗(タオ・グエン役)】
まずとても印象に残っているのが、今作のアフレコでは、休憩時間キャスト間で物語の考察や言葉の意図を考える会話が止まらなかったということです。
それほどまでに、この作品のもつ繊細でどこかノスタルジーを感じる九龍の空気感に全員が引き込まれ、全員で同じ空気を共有できていたのかなと感じています。
今回演じますグエンは、物語の鍵を握りつつも彼自身もまた何かを求め行動する。成熟し切ってはいない等身大の青年です。彼がどの様に物語に関わってくるのかもぜひ注目していただきたいです。
見る人によって、感情移入できるキャラクターや見え方が変化する「大人のラブロマンス」をぜひお楽しみください!
【古賀葵(楊明役)】
楊明の声を担当します、古賀葵です。
原作に触れて、こんなに知りたいのに知りたくないと思ったのは初めてです……!
それくらい夢中になれて、物語に没入できる作品です。
楊明は、いるだけで自然と周りが明るくなるし、なぜか楊明がくれる言葉や表情は全部素直に信じられる、そんな気持ちにさせてくれる子です。
アニメーションとして、キャラクターたちがどんな風に生きていくのか、楽しみにしていてください!
【鈴代紗弓(小黒役)】
小黒役を務めさせていただきます、鈴代紗弓です!
原作を拝見した際、圧倒的に美麗な絵と今作にしか出せない空気感がたまらなく魅力的で、一気に心をつかまれました。もともと眉月先生の他作品も拝見したことがあり大好きだったので、小黒役の合格連絡をいただいた時はとても熱が高まったのを覚えております。
自分らしさとはなんなのか、そもそも本当の自分とはなんなのか……。
いろんな人の感情が混在する九龍の世界で、小黒はどのように生きるのか、ぜひご覧いただきたいです。よろしくお願いいたします!!
【岩崎良明(監督)】
このたび、アニメ「九龍ジェネリックロマンス」の監督をさせていただくことになりました岩崎です。
工藤や令子達を巡るラブロマンスやサスペンス要素、それらを包み込む九龍城砦の建物や住人の生活のディープな雰囲気など魅力がいっぱいのこの原作を、アニメーションで表現するべくスタッフ一同頑張っています! 観ていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
どちらの現場の見学もさせていただいたのですが、胸が熱くなることがたくさんありました。この熱い想いが皆さんに届く日が待ち遠しいです。お楽しみに!