映画監督のアキ・カウリスマキが仲間たちと作った映画館「キノ・ライカ」をめぐるドキュメンタリー映画「キノ・ライカ 小さな町の映画館」の公開を記念し、特集上映「アキ・カウリスマキ傑作選」が1月4日から開催される。
この特集上映は「キノ・ライカ 小さな町の映画館」のベリコ・ビダク監督がセレクトした選りすぐりの6作品を上映するもの。ビダク監督は、1週間でカウリスマキの全作品を見た翌日に、ベルリンのポツダム広場でアキ・カウリスマキ本人に会うという運命的な出会いから親交を深め、フィンランドのカルッキラに1年間滞在し、カウリスマキと日々言葉を交わしながら「キノ・ライカ 小さな町の映画館」を作り上げた。
今回、上映されるのは「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」「コントラクト・キラー」「浮き雲」「過去のない男」「希望のかなた」で、それぞれの作品にカウリスマキ作品を知り尽くしたビダク監督ならではのコメントが寄せられている。
特集上映開催に併せ、アキ・カウリスマキのサイン入りニッティングBOXなど、映画館キノ・ライカのオリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーンも実施される。詳細はユーロスペース公式X、Instagramで告知している。特集上映「アキ・カウリスマキ傑作選」は、1月4日から16日まで開催。上映時間はユーロスペース公式サイト(http://www.eurospace.co.jp)にて後日発表される。
▼ヴェリコ・ヴィダク監督からのコメント
■「真夜中の虹」
「真夜中の虹」を選んだのは、市井の人の社会に対する闘いを、現実の厳しさを映し出すミニマルなスタイルで描いているからです。
■「マッチ工場の少女」
「マッチ工場の少女」のシンプルだけど力強い、復讐と孤立の物語に魅了されています。
■「コントラクト・キラー」
「コントラクト・キラー」はダークなユーモアと実存的なテーマが融合した唯一無二の作品です。
■「浮き雲」
失業の憂き目にあいながらも尊厳を守ろうとする人々の感動的な物語が、私の心に深く響きました。
■「過去のない男」
厳しい世界のなかで自己を模索し、新しいスタートを切ろうとする男の姿に感動しました。
■「希望のかなた」
移民というタイムリーなテーマを、彼らに寄り添って描いたカウリスマキの姿勢から「希望のかなた」を選びました。