世界的スーパースター、テイラー・スウィフトが「エラス・ツアー」のスタッフ全員に対し、通常の給与に加えて総額1億9700万ドル(約290億円)のボーナスを支給していたことが明らかになったと、米ピープルが報じている。
ボーナスの支給対象は、トラック運転手、ケータリングスタッフ、楽器テクニシャン、グッズ販売チーム、照明、音響、制作スタッフ、アシスタント、大工、ダンサー、バンド、警備、振付師、特殊効果、舞台装置、ヘアメイク、衣装、理学療法士、映像チームなど、ツアーに関わる全スタッフ。エンタテインメント業界でこれほどの規模のボーナス支給は極めて異例だ。
2023年3月から始まったこのツアーは、2024年12月8日にカナダ・バンクーバーで最終公演を迎えた。ツアー全体の動員数は1016万人を超え、チケット総売上は20億7761万ドル(約3000億円)を記録。これは、史上最高額であり、歴代2位のツアーの2倍の売り上げとなる。
最終公演でスウィフトは「これまでの人生で最も刺激的で、パワフルで、電撃的で、そして最も挑戦的な体験だった」と語り、149公演に及ぶツアーを締めくくった。
スウィフトは2024年、主要音楽配信サービスすべてで年間最多ストリーミングアーティストとなったほか、ツアードキュメンタリー映画も大ヒットを記録。2025年のグラミー賞にはニューアルバム「The Tortured Poets Department」を含む6部門でノミネートされている。