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年末年始休みに挑みたい! 2024年に公開された“2時間半越え”長尺映画10本

映画.com 2024年12月28日 17時0分

 映画好きであっても、多忙な日々で2時間半を超える長尺映画を見るために時間を作ることは、なかなか難しいもの。まとまった時間ができる年末年始は、そんな長尺映画をじっくりと味わえる絶好のチャンスです。本記事では、2024年に劇場公開された映画で、いま配信サービスで視聴できる10本をご紹介します(12月28日時点)。才能あふれる監督たちの渾身作を、温かいご自宅でぜひお楽しみください。

◆「オッペンハイマー」
(Prime Videoで12月28日から見放題配信、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 「ダークナイト」「TENET テネット」のクリストファー・ノーラン監督が、「原爆の父」と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた歴史映画。第96回アカデミー賞では最多13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞など7部門を獲得した。オッペンハイマー役をキリアン・マーフィ、オッペンハイマーと対立するルイス・ストロース役をロバート・ダウニー・Jr.が演じた。

 第2次世界大戦中、物理学者のオッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。

劇場公開日:2024年3月29日
180分/R15+/アメリカ

◆「デューン 砂の惑星 PART2」
(Netflixで見放題配信中、Prime Video、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、ティモシー・シャラメ主演で傑作SF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作の続編。新たにオースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥが参加した。

 ハルコンネン家の陰謀によって一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)は、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)と心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)がデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。

劇場公開日:2024年3月15日
166分/アメリカ

◆「落下の解剖学」
(Prime Videoで見放題配信中、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 第76回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、第96回アカデミー賞でも作品賞含む5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞したヒューマンサスペンス。ジュスティーヌ・トリエ監督がメガホンをとり、脚本はトリエ監督と、パートナーであるアルチュール・アラリが手掛けた。

 人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年(ミロ・マシャド・グラネール)が血を流して倒れている父親を発見する。当初は転落死と思われたが、不審な点も多く、妻であるベストセラー作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に夫殺しの疑いがかけられていく。無罪を主張するサンドラだったが、やがて仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の秘密や嘘が露わになっていく。

劇場公開日:2024年2月23日
152分/フランス

◆「瞳をとじて」
(Prime Video、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 スペインの巨匠ビクトル・エリセが、31年ぶりに発表した長編映画。元映画監督と失踪した人気俳優の記憶をめぐる物語を描いたヒューマンミステリー。「ミツバチのささやき」で主演を務めたアナ・トレントが出演したことでも話題を呼んだ。

 映画撮影中に主演俳優のフリオ(ホセ・コロナド)が失踪する。それから22年が過ぎたある日、当時の映画監督でフリオの親友でもあったミゲル(マノロ・ソロ)のもとに、かつての人気俳優失踪事件の謎を追うテレビ番組から出演依頼が舞い込む。取材に協力することを決めたミゲルは、フリオと過ごした青春時代や自らの半生を追想していく。番組終了後、フリオに似た男が海辺の施設にいるとの情報が寄せられる。

劇場公開日:2024年2月9日
169分/スペイン

◆「ボーはおそれている」
(Prime Videoで見放題配信中、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 「ミッドサマー」「ヘレディタリー 継承」の鬼才アリ・アスター監督と、名優ホアキン・フェニックスがタッグを組んだスリラー映画。怪死した母のもとへ帰省しようとした男が、奇想天外な旅に巻き込まれていく姿を描く。

 日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボー(ホアキン・フェニックス)は、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく。

劇場公開日:2024年2月16日
179分/R15+/アメリカ

◆「チャーリー」
(U-NEXTでレンタル配信中)

 インドで「サンダルウッド」と呼ばれるカンナダ語映画として、歴代5位の興行収入を記録したロードムービー。人気スターのラクシット・シェッティが主演・プロデューサーを務めた。

 周囲から偏屈者と言われるダルマ(ラクシット・シェッティ)の家に、悪徳ブリーダーから逃げ出してきたラブラドール・レトリーバーの子犬が住み着く。犬嫌いのダルマは何度も追い払おうとするが、いつしか心を通わせ、子犬にチャーリーと名付けて迎え入れる。しかし、チャーリーが血管肉腫で余命わずかであることが判明。ダルマは雪が好きなチャーリーに本物の雪景色を見せるため、サイドカーにチャーリーを乗せて南インドからヒマラヤを目指す旅に出る。

劇場公開日:2024年6月28日
164分/インド

◆「憐れみの3章」
(ディズニープラスで見放題独占配信中)

 「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組み、愛と支配をめぐる3つの物語で構成したアンソロジー。ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ジェシー・プレモンス、ホン・チャウ、ジョー・アルウィンが共演し、第77回カンヌ国際映画祭でプレモンスが男優賞を受賞した。

 選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する男、海難事故から生還したものの別人のようになってしまった妻に恐怖心を抱く警察官、卓越した教祖になることが定められた特別な人物を必死で探す女が繰り広げる3つの奇想天外な物語を、不穏さを漂わせながらもユーモラスに描き出す。

劇場公開日:2024年9月27日
165分/R15+/アメリカ・イギリス合作

◆「流転の地球 太陽系脱出計画」
(Prime Video、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 ベストセラーSF小説「三体」の原作者・劉慈欣による短編小説「さまよえる地球」を映画化したSF大作シリーズ第2作。前作に続いてグオ・ファン監督がメガホンをとった。

 100年後に太陽が老化によって膨張し、300年後には太陽系が消滅するという予測が立てられた。地球連合政府は1万基のロケットエンジンを使って、地球を太陽系から離脱させる「移山計画」を始動。各国の思惑や内紛、争いが渦巻くなか、飛行士リウ(ウー・ジン)は宇宙へと旅立つ。一方、量子科学研究者トゥー(アンディ・ラウ)は禁断のデジタル技術により、事故死した娘をよみがえらせようとする。そして連合政府の中国代表ジョウ(リー・シュエチェン)は、大きな決断を迫られる。

劇場公開日:2024年3月22日
173分/中国

◆「人間の境界」
(Prime Video、U-NEXTほかでレンタル配信中)

 ポーランドの名匠アグニエシュカ・ホランドが、ポーランドとベラルーシの国境で“人間の兵器”として扱われる難民家族の過酷な運命を描いた人間ドラマ。実際に難民だった過去や、支援活動家の経験を持つ俳優たちを起用し、第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査員特別賞を受賞した。

 「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じ、幼い子どもを連れて祖国シリアを脱出した家族。やっとのことで国境の森にたどり着いたものの、武装した国境警備隊から非人道的な扱いを受けた末にベラルーシへと送り返され、さらにそこから再びポーランドへ強制移送される。

劇場公開日:2024年5月3日
152分/ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作

◆「SALAAR サラール」
(Prime Video、Huluほかでレンタル配信中)

 「バーフバリ」シリーズのプラバースと、「K.G.F」シリーズのプラシャーント・ニール監督がタッグを組んだアクション映画。

 盗賊を生業にする部族によって建国されたカンサール。10歳の少年デーヴァは、王の息子である親友ヴァラダのためならどんな相手にも立ち向かい、必ず倒してきた。一方のヴァラダも、自らの領地を犠牲にしてデーヴァと彼の母の窮地を救う。デーヴァは「名前を呼べば、必ず駆けつける」とヴァラダに誓って国を去る。月日は流れ、カンサールでは王位継承を巡る骨肉の争いが繰り広げられていた。ヴァラダから助けを求められたデーヴァは、かつての約束を守るためカンサールへ舞い戻る。

劇場公開日:2024年7月5日
174分/PG12/インド

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