2024年、「インサイド・ヘッド2」「デッドプール&ウルヴァリン」「モアナと伝説の海2」など、数々のヒット作を世に送り出したディズニー映画。その勢いは衰えることなく、25年も長編アニメ、名作の実写化、人気シリーズの最新作など、映画ファン必見の話題作が目白押しだ。そこで、25年に公開・配信されるディズニー作品のスケジュールをまとめてご紹介する。あわせて、ディズニープラスで配信中の関連作品をピックアップした。皆さんが気になるタイトルは?
※本記事で紹介する公開スケジュールは、24年12月25日時点のもの。
【劇場公開】15タイトル
●1.「リアル・ペイン 心の旅」
全米公開中
日本公開:25年1月31日
「僕らの世界が交わるまで」で監督デビューを果たした俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務めたロードムービー。ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(アイゼンバーグ)と、兄弟のように育った従兄弟・ベンジー(キーラン・カルキン)。現在は疎遠になっているふたりは、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加する。
関連作品:「哀れなるものたち」(エマ・ストーンが「リアル・ペイン 心の旅」の製作に名を連ねている)
●2.「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」
全米公開:25年2月14日
日本公開:25年2月14日
「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」に次ぐ「キャプテン・アメリカ」シリーズの最新作。“初代”キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)から最も信頼され、盾を託されたヒーローのファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)が、誰が味方で敵かさえもわからない裏だらけの陰謀と、壮大でミステリアスな戦いに巻き込まれていく。ハリソン・フォードが共演する。
関連作品:「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ エンドゲーム」
●3.「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」
全米公開中
日本公開:25年2月28日
2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若き日々と、そこで体験する栄光と葛藤を描いた伝記ドラマ。「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが主演を務め、若きディランを演じている。人気歌手のジョニー・キャッシュの伝記映画「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」も手がけたジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。
関連作品:「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」
●4.「白雪姫」
全米公開:25年3月21日
日本公開:25年3月20日
ディズニー初の長編映画である名作アニメを実写映画化。「ウエスト・サイド・ストーリー」で第79回ゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル)に輝き、抜群の歌唱力を誇るレイチェル・ゼグラーが白雪姫を演じ、ディズニー・ヴィランズのなかでも人気の高い女王役には、「ワイルド・スピード」シリーズや「ワンダーウーマン」シリーズのガル・ギャドットが起用されている。
関連作品:「白雪姫(1937)」「ウエスト・サイド・ストーリー」
●5.「アマチュア」
全米公開:25年4月11日
日本公開:25年4月11日
ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)が演じる“内勤”スパイが復讐劇を繰り広げるスリラー。内気な性格の愛妻家で、CIA本部でサイバー捜査官として働く“デスクワーカー”のチャーリー・ヘラー(マレック)は、ある日、ロンドンのテロ事件で妻が殺されてしまう。復讐心に駆られ、特殊任務の訓練を受けるが、教官のヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)からは「どれだけ訓練しても、お前に人は殺せない」と諭される。
関連作品:「ボヘミアン・ラプソディ」
●6.「サンダーボルツ*」
全米公開:25年5月2日
日本公開:25年ゴールデンウィーク
マーベル映画史上初、個性豊かな“超クセ者”ヴィランたちが主人公を務める。ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの妹で、高い戦闘能力を誇る暗殺者だったエレーナ(フローレンス・ピュー)、かつて悪の組織による洗脳・肉体改造が施され、暗殺者となったウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)らが、チーム「サンダーボルツ*」として集結を果たす。
関連作品:「ブラック・ウィドウ」「ホークアイ」「アントマン&ワスプ」
●7.「リロ&スティッチ」
全米公開:25年5月23日
日本公開:25年初夏
ハワイを舞台に、ひとりぼっちの少女リロと、暴れん坊のエイリアン・スティッチの奇跡の出会いとかけがえのない家族(オハナ)の絆を描くハートフルファンタジー。“スティッチ・ブーム”を巻き起こしたディズニーアニメを完全実写化した。A24が北米配給し、第95回アカデミー賞で長編アニメーション賞候補になった「マルセル 靴をはいた小さな貝」のディーン・フライシャー・キャンプが、監督を務める。
関連作品:「リロ&スティッチ(2002)」
●8.「星つなぎのエリオ」
全米公開:25年6月13日
日本公開:25年夏
孤独な地球人の少年エリオが、宇宙の仲間たちと出会い、友情を育みながら、成長していく姿を描く感動の冒険ファンタジー。第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞し、日本では興行収入50億円を超えた「リメンバー・ミー」の脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナが、監督・脚本を担当する。宇宙サミットに迷い込み、地球のリーダーに間違われたエリオの運命は――?
関連作品:「リメンバー・ミー」「インサイド・ヘッド2」
●9.「ファンタスティック・フォー ファースト・ステップス(原題)」
全米公開:25年7月25日
日本公開:25年
未知の宇宙線を浴びて、超能力を身につけた4人の男女が、人類のために戦う人気シリーズで、これまでに3度映画化された「ファンタスティック・フォー」が、ディズニーによるフォックス買収後、初めてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りし、再始動する。主演は「マンダロリアン」シリーズのペドロ・パスカル。「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンをとる。
関連作品:「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」「ファンタスティック・フォー」
●10.「フリーキー・フライデー(原題)」
全米公開:25年8月8日
日本公開:未定
ひょんなことから心と体が入れ替わった精神科医の母とティーンエイジャーの娘が、互いの生活を送ることで、騒動を巻き起こしながらも、次第に相手の気持ちに気付いていく姿を描いたコメディ「フォーチュン・クッキー」の約22年ぶりの続編。同作に出演していたジェイミー・リー・カーティスとリンジー・ローハンが、同じ役で再共演を果たす。「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」のニーシャ・ガナトラが監督を務める。
関連作品:「フォーチュン・クッキー」「ハービー/機械じかけのキューピッド」
●11.「トロン:アレス(原題)」
全米公開:25年10月10日
日本公開:未定
デジタル・コンピュータ・グラフィックスを世界で初めて導入した「トロン」(1982)、同作をリブートしたSFアクション「トロン:レガシー」(10)に続くシリーズ最新作。高機能人工知能プログラム“アレス”が、とある危険な任務を果たすため、デジタル世界から現実世界へ送り込まれる。「モービウス」のジャレッド・レトがアレスを演じ、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」「コン・ティキ」のヨアヒム・ローニングが監督を務める。
関連作品:「トロン」「トロン:レガシー」
●12.「プレデター バッドランズ(原題)」
全米公開:25年11月7日
日本公開:未定
米Hulu史上最高の初回視聴数を記録し、批評家からも賞賛された「プレデター ザ・プレイ」のダン・トラクテンバーグ監督によるシリーズ最新作。プロットの詳細は不明だが、「プレデター ザ・プレイ」の続編ではなく、新たな物語が描かれる予定だ。主演は、「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」のエル・ファニング。「プレデター」シリーズに関しては、別の新作映画も企画が進んでおり、ユニバース拡大に期待がかかる。
関連作品:「プレデター ザ・プレイ」「ザ・プレデター」「マレフィセント」
●13.「ズートピア2(原題)」
全米公開:25年11月26日
日本公開:未定
動物たちが高度な文明社会を築いた世界「ズートピア」を舞台に、ウサギの女の子・ジュディが夢を叶えるために奮闘する姿を描いたディズニーアニメの続編。新キャラクターであるヘビのゲイリーを、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で第95回アカデミー助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンが演じる。バイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュが監督を務める。
関連作品:「ズートピア」「ズートピア+」
●14.「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)」
全米公開:25年12月19日
日本公開:25年12月19日
ジェームズ・キャメロンが生み出したSF超大作「アバター」のシリーズ最新作で、海兵隊員からナヴィのリーダーになったジェイク・サリー(サム・ワーシントン)と、ナヴィの戦士・ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の新たな物語が描かれる。プロットの詳細は不明ながら、自らの文明が火山噴火で滅ぼされたことから、世界に恨みを持ち、自分たちを“アッシュ”と呼ぶ種族が登場するとされている。
関連作品:「アバター(2009)」「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」
●15.「Deliver Me from Nowhere(原題)」
全米公開:25年
日本公開:未定
アメリカを代表するロック歌手、ブルース・スプリングスティーンの伝記映画。1982年に発表した6枚目のアルバムで、多くのアーティストが称賛するアコースティック作品集「ネブラスカ」の制作過程を描き、スコット・クーパー(「ほの蒼き瞳」)が脚本と監督を兼ねる。「一流シェフのファミリーレストラン」でエミー賞の主演男優賞に2年連続で輝くジェレミー・アレン・ホワイトが、スプリングスティーンを演じる。
関連作品:「ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド Road Diary」「一流シェフのファミリーレストラン」
【配信作品】9タイトル
●1.「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(原題)」
25年1月から独占配信
おなじみの愛称“親愛なる隣人”がタイトルに冠された、スパイダーマンの新アニメシリーズ。高校1年生のピーター・パーカーが、スパイダーマンになるまでの道のりを、初期のコミック本のルーツを讃えるスタイルで描く。
●2.「ウィン or ルーズ」
25年2月19日から独占配信
ピクサーがディズニープラス向けに制作した、映画を原作としない初のオリジナルアニメシリーズ。中学生男女混合ソフトボールチーム「ピクルス」の決勝戦までの1週間を、選手、その家族、審判など、複数の視点から語る。
●3.「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」
25年3月から独占配信
昼は弁護士、夜は法では裁ききれない悪と戦う盲目のヒーロー、マット・マードックことデアデビル(チャーリー・コックス)が主人公の新たなドラマシリーズ。宿敵・キングピン(ビンセント・ドノフリオ)との戦いを描く。
●4.「キャシアン・アンドー」シーズン2
25年4月から独占配信
「キャシアン・アンドー」の最終シーズンで、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)が反乱同盟の英雄へと至る壮大な変容が描かれる。最終的に映画「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」へと続く物語が展開される。
●5.「アイアンハート(原題)」
25年6月から独占配信
19歳の天才発明家リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)が主人公のドラマシリーズ。アイアンマン以来、最も先進的なアーマースーツを発明するキャラクターで、原作コミックスではアイアンマンの後継者とされている。
●6.「アイズ・オブ・ワカンダ(原題)」
25年8月から独占配信
希少な金属であるヴィブラニウムの原産国として、たびたび登場するワカンダ王国の歴史を通じて、危険なヴィブラニウムの遺物を回収するために世界中を旅する任務を与えられてきた勇敢な戦士たちを描くアニメシリーズ。
●7.「マーベル・ゾンビーズ(原題)」
25年10月から独占配信
新世代のヒーローたちが、ゾンビの脅威と戦うアニメシリーズ。「ホワット・イフ…?」シーズン1の第5話「もしも…ゾンビが出たら?」にて、ゾンビウィルスに感染したアベンジャーズが登場しており、関連性に注目が集まる。
●8.「ワンダーマン(原題)」
25年12月から独占配信
俳優を本職とするワンダーマンが主人公のドラマシリーズで、主演は「アクアマン」「ウォッチメン」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。「シャン・チー テン・リングスの伝説」のトレヴァー(ベン・キングズレー)が登場する。
●9.「スター・ウォーズ ビジョンズ」Volume3
25年独占配信
人気SF映画シリーズ「スター・ウォーズ」を題材に、世界最高峰のクオリティを誇る日本のアニメーション・スタジオが製作する、短編アンソロジーシリーズ。ポリゴン・ピクチュアズをはじめ、5つのスタジオが初参加となる。