大泉洋が主演を務める「室町無頼」が、1月17日の全国公開に先駆け、1月10日からIMAXで先行公開。同日、監督・脚本の入江悠と、時代劇研究家の春日太一氏のトークショーが行われた。
企画の走り出しから公開まで8年を要したという大作の、IMAX先行公開初日に詰め掛けたファンから大きな拍手で迎えられた入江悠監督。「東映制作の実写映画では初めてのIMAXということで、今日皆さんに観ていただけるのが本当に嬉しいです」と喜びを滲ませた。
春日氏は、東映の時代劇公式YouTubeチャンネルでも本作の魅力について約48分間にも渡って一人で語る動画が話題に。「どうして僕が今日ここにいるかというと、一言で言うと、めちゃくちゃ面白かったからなんですよ」と本作を絶賛し、「入江監督、あなたね、すごいことやってますよ!!」と称賛の言葉をかけた。
入江監督は作品を振り返り、「室町時代は過去に映像化された例があまりなくて、映画のクライマックスで描かれる一揆のシーンも、実は今までなかなかないんですよ」と、本作の世界観を構築することの難しさを語った。
史上空前のスケールで描かれる本作について、入江監督は「“何千、何万の一揆”を描くために、コロナがあけてエキストラの募集をかけたんですけど、本当に沢山の方々が集まってくれて。あの方々がなかったらできなかったと思います」と、大規模な撮影に参加したエキストラへ感謝。また、全力で映画を作り上げた制作陣の熱意にも触れ、「僕にとっては唯一無二の映画になったんですけど、本当に“東映さんの頭がおかしくなって”できた作品なので(笑)。この先こんな作品ないと思いますよ」と、冗談を交えつつ、自身にとって特別な作品になったと胸をはった。