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キム・ヘス、記者の不躾な質問にも“余裕と貫禄”見せつける 撮影中のケガは「集中しているので、気づきもしなかった」

映画.com 2025年1月16日 16時0分

 型破りな調査報道チームが、凶悪犯たちを追いつめる痛快エンタテインメントドラマ「トリガー ニュースの裏側」が、ディズニープラスの「スター」で独占配信中だ。配信に先立ち、韓国・ソウルで制作発表会見が行われ、出演するキム・ヘス(「シグナル」)、チョン・ソンイル(「ザ・グローリー 輝かしき復讐」)、チュ・ジョンヒョク(「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」)が出席。ユ・ソンドン監督とともに、見どころやキャラクターの魅力を語った。

 舞台は、現代のソウル。広告主を恐れることなく、自分たちのキャリアをかけ、さまざまな物議を醸すニュース報道を発信してきた調査報道チーム「トリガー」は、ある事件について際どい報道をしたために、番組打ち切りの危機に直面。最後の手段として、カメラのレンズを通したチーム戦で、20年前の未解決事件に挑む。

 キム・ヘスが演じるのは、「トリガー」のチーム長兼番組MCのオ・ソリョン。理想主義者で、信念を貫く強さと正義感をもつ真のジャーナリストという役どころで、「悪い人たちが今後、悪いことをできないように『救おう』という面白いキャラクター」だと語る。プロフェッショナルであると同時に、「人間的には隙も多くて、弱い部分もある」といい、「バランスをどうとるか、悩みながら演じた」と振り返った。また、調査報道番組の関係者にアドバイスを求め、取材や撮影に至る準備、実際の服装なども徹底的にリサーチしたと語った。

 そんな真摯な姿勢に、ユ・ソンドン監督は、「この役はキム・ヘスさん以外に考えられない。自分の持てるもの全てを、作品に注ぎ込む姿がオ・ヘリョンに重なった」と尊敬の念。「『役者は体を楽器にして奏でる仕事』という表現がありますが、僕にとっては、最も優れた演奏者だと思いました」と絶賛した。

 悪と対峙するアクションシーンも見どころ。会見では、記者からキム・ヘスに対し、「年齢を重ねたいま、アクションをするのは大変ではないか?」と、不躾にも聞こえる質問が。しかし、当のキム・ヘスはこの日一番の大笑いで、「とあるシーンでケガをしてしまったんですが、撮影中は集中しているので、気づきもしなかった。不思議なことに、カメラが回ると役者は強くなるようです。アクションシーンは、いまのところはまだ楽しいですね」と、ベテランの“余裕と貫禄”を見せつけた。

 チョン・ソンイルは、ドラマ局からトリガーチームに異動してきた“コネ入社の中年新入りプロデューサー”ハン・ド役で新境地。キム・ヘスとは初共演で、「隣で演技ができるというだけで胸が熱くなりました。本当に優しい方で、いつも気さくに接してくださいました。最初から最後まで最高のパートナーでした」と、感無量の面持ちだ。

 トリガーチームに所属して3年目のアシスタントプロデューサー、カン・ギホを演じたチュ・ジョンヒョクは、「チーム長のオ・ソリョンを信頼し、ハン・ドにはライバル心を燃やしている」と役どころを説明し、「ソンイル先輩があまりにカッコ良かったので、監督に『同じヘアスタイルにしたい』とお願いしたこともあった」といい、笑いを誘っていた。

 「トリガー ニュースの裏側」(全12話)は、ディズニープラスの「スター」で、独占配信中。毎週水曜に2話ずつ配信される。

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