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ルイス・キャロルの名作を日本初の劇場アニメ化 「不思議の国でアリスと」P.A.WORKS制作で8月29日全国公開

映画.com 2025年1月17日 9時0分

 ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を劇場アニメ化する「不思議の国でアリスと ‐Dive in Wonderland‐」が、8月29日に全国公開されることが決定した。アニメーション制作を「菜なれ花なれ」「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」のP.A.WORKSが担当する。キャスト、スタッフ、超特報、超ティザービジュアルが公開されている。

 同作は、1865年に発表された「不思議の国のアリス」の日本国内初となる劇場アニメ化で、松竹とTBSホールディングスが資本業務提携に合意して以来、初めての共同幹事作品となる。ある日現代の女の子・りせがワンダーランドに迷い込み、アリスと出会うことで物語が動き出していく。

 主人公のりせ役には「すずめの戸締まり」の主演で知られる俳優の原菜乃華を抜てき。アリスは、公開中の実写映画「はたらく細胞」で血小板役を務めた子役のマイカ ピュが演じる。

 監督に「色づく世界の明日から」「白い砂のアクアトープ」の篠原俊哉を迎え、脚本を「薬屋のひとりごと」「アオのハコ」の柿原優子が担当する。

 超特報には、りせとアリスの出会いの場面や、りせがアリスに手を引かれて駆け出すシーンを収録。超ティザービジュアルには、開かれた書物から飛び出すアリスとワンダーランドの情景が描かれている。

 キャスト陣、スタッフからのコメント全文は以下の通り。

【原菜乃華(りせ役)】

またアニメーションの声優のお話をいただけるとは思ってもいなかったので、とてもうれしかったです。

アフレコ自体久しぶりだったので大変緊張しましたが、大好きなアニメの現場に携われる喜びが大きく、ずっとマイク前に立っていたいと思うほど楽しいアフレコ期間でした。

主人公のりせは、私含めたくさんの方が共感できるキャラクターだと思います。

登場人物たちの⾔葉の全てが、自分にかけられたかのように感じる不思議な魅力のある作品です。

うっとりするほど美しい不思議の国の映像に癒されながらも、はっとさせられる気づきをくれる、子供から大人まで、たくさんの方の心に届く作品になっていると思います。公開を楽しみにしていていただけたらうれしいです。

【マイカ ピュ(アリス役)】

声の仕事が好きなので、アリスの役ができると聞いたとき、うれしくて飛び上がりました。

アリスは元気で明るい性格で演じる時は、場面によって⼒の入れ方や声の大きさなどいろいろな表現をしました。

この映画は家族、友達みんなで見てもらいたいと思います。

不思議の国のアリスのお話を知っている人もそうでない人も2人の冒険をぜひ見てもらえたらうれしいです。

【篠原俊哉(監督)】

お気に入りのキャラクターとお気に入りの世界を⼀緒に歩くことができたら、それはきっと忘れられない旅になるでしょう。もしかしたら天地がひっくり返るようなことに遭遇し、何かが大きく変わるかもしれません。あなたにとってそういう映画になってくれたら……そんな願いを込めて──。

【柿原優子(脚本)】

アリスはどうしていつの時代も愛されるんだろう? シナリオを書きながら答えを探すうちに、わたしは何度も不思議の国で迷子になりました。

見えない何かに疲れたとき、友達と軽くお茶するように、ささやかで気楽なこの世界に遊びに来てくれるとうれしいです。 映画館を出るとき、見てくれた方がほんのちょっと笑顔になれますように。

【田坂秀将(松竹)/斎藤朋之(TBSテレビ)】

かわいくてへんてこりんなキャラクターの魅力、世界観の美しさと奇抜さ、そして生きるための気づきを与えてくれる……「不思議の国のアリス」は、いつの時代にあっても、ファンタジーの王道であり続けている物語です。

その世界観を、篠原俊哉監督、脚本の柿原優子さん、P.A.WORKS さんと、日本のアニメーションならではの方法で、ストレートに表現したいと思いました。

まずはエンターテインメント作品として、アリスの世界=ワンダーランドの楽しさを理屈抜きで体験していただけたらうれしいです。
そのなかで、観ていただく方それぞれにとって大切なものが、きっと見つかるのではないかと思っております。

りせ役のキャスティングで一番大事にしたことは、今この時代を⽣きるりせというキャラクターを、いかに身近な存在と共感してもらえるか? ということです。コミカルからシリアスまで演じられる演技力がありながら、身近に感じられる等身大な魅力もある、原菜乃華さんに主人公であるりせを演じていただきたい、と思いました。

マイカ ピュさんは、自由で、気ままで、意思が強く、ただずまいがアリスそのものです。

収録の現場で、周りにいる大人たちは、そんなマイカさんに振り回されながらも「そうそう! アリスってこんな感じだよね!」と、納得しました。

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