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中村雅俊、元お付き・小日向文世との共演に感無量 菅田将暉は小日向から聞いた“つなぎ借りパク”秘話を明かす

映画.com 2025年1月17日 16時3分

 楡周平氏の小説を映画化した「サンセット・サンライズ」(全国344館で封切り)の初日舞台挨拶が1月17日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の菅田将暉、共演する井上真央、中村雅俊、三宅健、脚本を手がけた宮藤官九郎、岸善幸監督が登壇した。

 菅田が主演を務め、コロナ禍を機に都会から宮城県南三陸に“お試し移住”したサラリーマンが住民たちと織りなす交流を、地方の過疎化や、震災などの社会問題を盛り込みながらユーモアたっぷりに描く。主人公の西尾晋作を演じた菅田は「この作品が、旅に出るきっかけになれば。ぜひ、晋作のように、気仙沼や東北の地に足を運んでいただければ」とアピールした。

 井上は町のマドンナ的存在で、晋作の移住先の大家でもある関野百香を、そして中村が悲しい過去を持つ百香を見守る父・章男を演じた。井上は「中村さんはすごくシュッとした印象なので、腹巻きや股引き姿が想像できなかったが、いざ現場でお会いすると、すごく似合っていて。方言もすごく練習されていた」と、中村の“父親ぶり”を振り返った。

 宮城県出身の中村は「デビューして51年。初めて宮城弁での芝居だったので、特別な思いがある」といい、「でも僕は女川出身で、今回は気仙沼。微妙な違いがあって、意外と難しかった」と述懐。また、本作には中村の“元お付き”だった俳優の小日向文世が出演しており、「エンドロールで名前が隣同士になって、すごくうれしかった」と喜びを語った。

 そんな言葉に、菅田は「小日向さんが、自分の着ていた“つなぎ”を雅俊さんに借りパクされたって、うれしそうにしゃべっていました」と明かすと、中村は「へたすりゃ、50年くらい前の話。『あれ、どうしました?』って聞かれても、知らないよって(笑)」と、青春時代に思いを馳せていた。

 三宅は“モモちゃんの幸せを祈る会”を名乗り、晋作を百香に急接近する危険なよそ者として敵視するタケを演じ、「宮藤さんの脚本は、笑いはもちろん、行間を感じられるので、泣くとか意識せずに、セリフで気持ちがもっていかれる」と魅力を熱弁。宮藤は「現場にお邪魔したら、金髪の三宅さんがいて。最初は絶対、地元の暴走族が来ちゃったと思って(笑)。すごくハマっていました」と話していた。

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