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小田香監督「Underground アンダーグラウンド」ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品 日本の地下世界にカメラを向けたドキュメント

映画.com 2025年1月17日 20時0分

 「セノーテ」「鉱 ARAGANE」の小田香監督5年ぶりとなる最新長編「Underground アンダーグラウンド」が、2月13日(現地時間)に開幕する第75回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定、合わせて予告編(https://www.youtube.com/watch?v=GdjLtEHGTp8)が披露された。

 ベルリン国際映画祭の「フォーラム部門」は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある作品が選出されており、昨年は三宅唱監督「夜明けのすべて」と想田和弘監督「五香宮の猫」が上映された。小田監督にとっては今回が初めてのベルリン国際映画祭での上映となる。昨年10月に開催された第37回東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、ベルリン国際映画祭でインターナショナルプレミアとなる。

 小田監督は、3年かけて日本各地をリサーチし、その土地に宿る歴史と記憶を辿り、土地の人々の声に耳を傾け、これまでとは全く異なる撮影体制で、地下の暗闇を16ミリフィルムに焼き付けた。鼓膜がうち震えるほどの爆音の音響設計と、時折、漆黒の暗闇に揺れる色とりどりの眩い光。ドキュメンタリーという枠を超えた異形の空間が映し出される。

 予告編は「私は影」「記憶は見つめる」「記憶は触れる」という本作の核心を捉えた言葉に導かれるように吉開菜央が演じる「シャドウ(影)」が姿をあらわし、日本の様々な場所へ時空を超えた旅に見る者を誘う映像だ。

 小田香監督の短編「TUNE」(2018年/6分)と特報を収録したDVD(先着100名)が特典に付く前売券もユーロスペース窓口限定で販売中だ。3月1日からユーロスペースほか全国順次公開。

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