北野武が監督・脚本・主演を務めたAmazon Original映画「Broken Rage」が、2月14日からPrime Videoで世界独占配信されることが決定した。予告編(https://youtu.be/LzFt24Z7abU)とキービジュアル、新たな場面写真8点が披露された。
「暴力映画におけるお笑い」をテーマに製作された本作は、北野監督の型破りな演出と予測不能な展開で、映画界の常識を打ち砕く意欲作。第81回ベネチア国際映画祭(24)に日本の配信映画として初めて正式出品され、高い評価を獲得した。
本作は約60分を2つのパートに分け、前半では警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が、生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションが展開。後半では、前半と同じ物語をセルフパロディという手法を使ってコメディタッチで描かれる。
北野監督は「劇場向けではなく、TV画面で観る配信コンテンツとして新たにやってみたかったことをテストでやってみた。今まで作った映画の<間>じゃなくて、インターネットに慣れている現代風の<間>を探ることが自分にとって冒険になった」と語っている。
殺人の容疑で警察に捕まった主人公の殺し屋・ねずみ(ビートたけし)。しかしねずみは、警察から「お前の罪を見逃す代わりに警察に協力しろ」と、覆面捜査官として麻薬組織への潜入を強要される。
男たちの欲望渦巻く裏社会の中で、殺し屋としてのずば抜けた能力を武器に暗躍するねずみ、危険な捜査に挑む警察、麻薬売買を取り仕切るヤクザも加わり、スリリングな攻防戦が繰り広げられる。
「SHOGUN 将軍」で第82回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した浅野忠信と、北野監督作品への参加は5度目となる大森南朋が、ねずみに捜査協力を依頼する刑事役で出演。「首」で北野監督作品に初出演した中村獅童が、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分・金城役を担う。若頭・富田役は白竜、クスリの売人役は國本鍾建、精製工場の取り仕切り・田村役は宇野祥平が務め、北野組常連俳優が集結した。
そのほか、ねずみが出入りするカフェの店長役で仁科貴、ジムトレーナー役で佳久創、半グレの大黒役で矢野聖人、覆面捜査官役でプロレスラーの秋山準が参加。さらに謎の司会者役を劇団ひとり、ヤクザの親分役を長谷川雅紀(「錦鯉」)、ホステス役を馬場園梓、眼科医役を鈴木もぐら(「空気階段」)、警察役を前田志良(「ビコーン!」)が演じ、人気芸人が北野組初出演を果たした。
映像では暴力と笑いが怒涛のごとく押し寄せるさまがとらえられ、ピアニスト清塚信也氏のオリジナル楽曲が彩を加える。