Netflixの共同CEOであるテッド・サランドスが、故デビッド・リンチ監督への追悼文の中で、リンチ監督がNetflixでリミテッドシリーズを企画していたことを明かした。
Instagramに投稿された追悼文は、NetflixがDVD配送レンタルだった時代に「イレイザーヘッド」の仕入れ交渉のためにリンチ監督の自宅を訪ねたエピソードに始まり、その数年後にリンチ監督がリミテッドシリーズの売り込みに来た時のこと、そして才能あふれる監督への賛辞がつづられている。
サランドス共同CEOは、リミテッドシリーズについて「それは、いかにもデビッド・リンチらしい作品で、謎とリスクに満ちていましたが、私たちはこの天才とクリエイティブな旅に出たかったのです。最初に新型コロナウイルス、次にいくつかの健康上の不安から、このプロジェクトは制作されることはありませんでしたが、彼の状況が整い次第、全力で取り組む準備があることを明確に伝えました」と明かした。
リンチ監督は、4月に米Deadlineのインタビューで、Netflixがアニメーション作品「Snootworld(原題)」の製作を見送ったことを明かしていたが、他の作品の準備も進めていたようだ。
「ツインピークス」「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」「マルホランド・ドライブ」など、不条理で幻想的な世界観をつくり上げてきたリンチ監督の訃報に、リンチ作品の常連カイル・マクラクランをはじめ、多くの映画関係者が思い出のエピソードや哀悼の意を示している。
「ツインピークス」「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」「マルホランド・ドライブ」など、不条理で幻想的な世界観をつくり上げてきたリンチ監督は、2024年8月に、長年の喫煙が原因での肺気腫であることを公表したが、キャリアを継続する意向を明かしていた。