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トランプ大統領、ハリウッド俳優3人を「特別大使」に任命 実効性には疑問の声

映画.com 2025年1月21日 20時0分

 ドナルド・トランプ米大統領は1月17日(現地時間)、俳優のメル・ギブソン、ジョン・ボイト、シルベスター・スタローンの3人を「ハリウッド特別大使」に任命したと発表した。大統領は保守系SNSのTruth Socialで「ハリウッドを以前より大きく、より良く、より強くする」と宣言したものの、具体的な権限や役割については言及していないと、米USA TODAYが報じている。

 この任命に対し、ギブソンは「みなさんと同じように(発表の)投稿を見て驚いた」としながらも、「市民としての義務を果たしたい」と表明。さらに「大使公邸はついてくるのだろうか?」と茶目っ気のある発言も。一方、「真夜中のカーボーイ」などで知られるボイトは「ハリウッドの黄金期を知る者として、現在の衰退を憂慮している」と真摯なコメントを寄せている。スタローンからは、現時点で反応は示されていない。

 リベラル色の強いハリウッドにおいて、この3人は共和党支持を公言する数少ない大物俳優として知られる。特にギブソンは昨年10月、カマラ・ハリス副大統領への批判的発言とともにトランプへの支持を示唆していた。

 ハリウッドは近年、史上最長の労働組合ストライキを経験し、さらにはコロナ禍の影響も残る中で、興行収入の回復に苦心している。業界関係者からは、権限や具体策が不明確な「特別大使」構想について、実効性を疑問視する声が出ている。

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