ラッセル・クロウが主演するホラー映画「ザ・エクソシズム」の日本公開版予告編が公開された。
「ヴァチカンのエクソシスト」の神父役が記憶に新しいクロウが演じるのは、悪魔祓いが題材の新作ホラー映画で“神父役”に選ばれた落ち目の俳優アンソニー。昨今の聖職者の在り方やLGBTQなど現代的なテーマを映し出すとともに、撮影現場で巻き起こる恐怖の行方を描く。主人公アンソニーの娘リー役でクロウと親交があるライアン・シンプキンスが初共演し、「アバター」シリーズのサム・ワーシントンらが出演する。
メガホンをとったのは、悪魔祓い映画の金字塔「エクソシスト」でカラス神父役を演じた俳優ジェイソン・ミラーの息子ジョシュア・ジョン・ミラー。本作には「エクソシスト」へのオマージュに加えて、災いに取り憑かれたような人生を送った父への想いが込められている。
「ハロウィン」シリーズのビル・ブロックと「スクリーム」シリーズのケビン・ウィリアムソンがプロデュースを務め、「イット・フォローズ」の美術スタッフ、「ジェーン・ドウの解剖」の音楽スタッフ、「マッドマックス フュリオサ」のカメラマンといったスタッフ陣が集結した。
長年依存症に苦しんできた俳優アンソニー・ミラー(クロウ)は、悪魔祓いを題材とする新作ホラー映画の主演を引き受ける。アンソニーは映画を成功させ、自身のキャリア、そして亡き妻との間の娘リーとの親子関係を取り戻そうと意気込む。しかし、実は当初演じる予定だった俳優が、撮影現場で不可解な死を遂げていた。
撮影が進む中、アンソニーの様子は徐々におかしくなっていく。さらに、彼が隠し持つ“信仰”にまつわる少年期の暗い秘密を知った監督から、過去のトラウマと向き合うように強制され、アンソニーは心身ともに追い詰められていく。父の様子を心配するリーはアンソニーに寄り添おうとするが、事態は人智の及ばぬ現象とともに地獄と化し、ついには“邪悪なるもの”が姿を現す。
予告編では、「エクソシスト」で悪魔に憑かれた少女リーガンが見せた通称「スパイダーウォーク」を彷彿とさせる“悪魔憑きブリッジ”をクロウが披露。そして、主人公アンソニーが神父役を演じることになった経緯、内に抱える罪の意識と葛藤に苛まれる姿も描かれる。
「ザ・エクソシズム」は2月21日より新宿武蔵野館ほかで公開。