阿部正行氏のファンタジー小説（アルファポリス刊）をテレビアニメ化する「強くてニューサーガ」の放送が、7月からTOKYO MX、ABCでスタートすることが決定した。前田佳織里、安元洋貴、杉山里穂、引坂理絵、稲田徹の出演が明らかになっており、第1弾PVとキービジュアルが公開されている。
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」で2012～18年に連載され、シリーズ累計90万部を突破。魔族との戦争「大侵攻」により故郷を失った魔法剣士・カイル（CV：内田雄馬）は、激闘の末に魔王討伐を果たすも、瀕死の重傷を負い命を落とそうとしていた。だが深紅の宝石が放つ光に包まれた彼は、4年の時を遡り、滅び去る以前の故郷で目覚める。一度は死別した大切な人々と再会したカイルは、悲劇的な結末を回避すべく前世の記憶と経験を武器に2周目の人生に挑む。書籍版は全10巻。
優れた容姿と気品をあわせもつジルグス王国の王女・ミレーナ役を前田、王国近衛騎士の第二番隊隊長を務めるゼントス役を安元、王国大使として鉱山都市カランに駐在している外交官で、ミレーナの教育係も務めたミランダ役を杉山、自立型魔道兵器・ゴーレムの復元を目指す魔技師のゴウ役を引坂、ゴウの父でカラン屈指の鍛冶師であるドワーフのガザス役を稲田が務める。
なお、同作は23年7月に放送予定だったが延期。これにともない監督が水沢直木、アニメーション制作が創通とスタジオクラッチ、アニメーション制作協力が「最弱テイマーはゴミ捨いの旅を始めました。」のSTUDIO MASSKETへと変更されている。シリーズ構成の猪原健太、キャラクターデザインの朝陽暖らは続投している。
キャラクターボイス入りの第1弾PVでは、すべてを失いながらも戦い続けたカイルが過去へと戻り、世界の運命を変えるべく決意する姿が収録されている。キービジュアルには、宝石を掲げたカイルを中心として主要な登場人物らが集結し、詳細が明らかになっていないキャラクターも描かれている。