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異色の青春映画「ゴーストワールド」、国内配給権終了に伴い最後の劇場上映

映画.com 2025年2月4日 14時0分

 ゼロ年代を代表する異色の青春映画「ゴーストワールド」(2001)が、3月末での国内配給権利の終了に伴い、2月7日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で最後の劇場上映されることが決定した。

 本作は、「クラム」(1994)などドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフ監督による初の長編フィクションで、アメリカで“ティーンエイジャーのバイブル”として人気を誇ったダニエル・クロウズの同名グラフィックノベルを映画化したもの。疎外感を抱えて生きる少女2人の日常をポップかつユーモラスに描いた“低体温系”の青春映画として大ヒットを記録した。撮影当時17歳だったソーラ・バーチと、15歳のスカーレット・ヨハンソンが共演している。そのほか、名バイプレイヤーのスティーブ・ブシェーミ(「ファーゴ」)、08年に急逝したブラッド・レンフロ(「依頼人」)らが共演している。

 今なお根強い人気を誇り、23年には初公開から22年ぶりにリバイバル公開されたが、メイン館となったBunkamuraル・シネマ渋谷宮下では観客動員1万2000人を超え、同館における同年興収No.1作品となった。以降、24年も全国でロングラン上映を続けていたが、国内配給権利の終了に伴い、いよいよ最後の上映の機会となった。

【あらすじ】

 幼なじみで親友同士のイーニド(バーチ)とレベッカ(ヨハンソン)は、高校を卒業したものの進路も決めず、あてもなく町をぶらついては、面白いことを探して過ごしている。ある日、ふたりはモテないレコードマニアの中年男・シーモア(ブシェーミ)に出会う。ダサくても独自の世界を持つ彼に興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして生きる彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、レベッカはアパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけ、自立しようとする。同居生活を計画していたふたりの間には、次第に距離が生まれる。

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