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「デューン」完結編、ビルヌーブ監督が前倒しで始動

映画.com 2025年2月6日 13時0分

 SF映画史に新たな金字塔を打ち立てた「デューン  砂の惑星 PART2」の世界的成功を受け、ドゥニ・ビルヌーブ監督が待望の完結編「デューン:メサイア(仮題)」の製作を当初の予定より前倒しすることを決定した。

 「メッセージ」「ブレードランナー 2049」など、数々の話題作を手がけてきたビルヌーブ監督は、サターン賞の記者会見で米Colliderのインタビューに応え、「昨夏の休暇中、物語の続きについて考えを巡らせていた。世界中の映画ファンから『PART2』が受け入れられた様子に深く感動し、さらなる物語への期待を感じた。そして、この物語を完結させる責任があると気付いたんだ」と、製作を前倒しする決断に至った経緯を語った。

 新作となる「デューン:メサイア(仮題)」は、「PART2」から12年後の世界が舞台となる。「チャニ(ゼンデイヤ)の心は傷つき、聖戦の始まりを迎えようとしている。そこから物語は動き出す」とビルヌーブ監督。休暇中に湧いたインスピレーションにより、砂の惑星アラキスの世界に早期復帰を決意したという。

 なお、「PART2」は前作を上回る観客動員と批評家からの高評価を獲得。しかし、第97回アカデミー賞では作品賞を含む5部門でのノミネートにとどまり、10部門ノミネート6部門受賞の前作「DUNE デューン 砂の惑星」と比べ、ノミネート数が減少した。特に、「PART2」でさらなる進化を見せたビルヌーブ監督が監督賞にノミネートされなかったことは、今年のアカデミー賞におけるサプライズとして話題を集めた。

 「デューン:メサイア(仮題)」は2027年の公開を予定している。

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