「ショコラ」「イングリッシュ・ペイシェント」「ポンヌフの恋人」などで知られるフランスの名優ジュリエット・ビノシュが、2025年のカンヌ国際映画祭で審査委員長を務めることがわかった。
40年前に初主演作「ランデヴー(1985)」(アンドレ・テシネ監督)でカンヌデビューを飾ったビノシュは、「審査員の方々や観客のみなさんとかけがえのない時間を共有できることを楽しみにしています。私は1985年に若手女優として興奮と不安を胸に、初めてカンヌの階段をのぼりました。まさか40年後に、審査委員長という光栄な立場で戻ってくるとは夢にも思いませんでした。この名誉と責任に感謝し、謙虚な姿勢を決して忘れないようにします」と語っている。
ビノシュは93年の「トリコロール 青の愛」(クシシュトフ・キエシロフスキー監督)でベネチア国際映画祭の女優賞、96年の「イングリッシュ・ペイシェント」(アンソニー・ミンゲラ監督)でベルリン国際映画祭の銀熊賞とアカデミー賞助演女優賞を受賞。2010年の「トスカーナの贋作」(アッバス・キアロスタミ監督)でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞した。
昨年のカンヌ国際映画祭は、グレタ・ガーウィグ監督(「バービー」「レディ・バード」)が審査委員長を務め、ショーン・ベイカー監督「ANORA アノーラ」がパルムドールを受賞した。
第78回カンヌ国際映画祭は5月13日から24日まで開催される。