松竹が、映画館で毎月シネマ歌舞伎を上映する人気企画「月イチ歌舞伎」の2025年継続開催が決定。なお、シネマ歌舞伎は今年で20周年を迎える。
今期の新作は、9年ぶりに劇団☆新感線とタッグを組んだ「歌舞伎 NEXT」の最新作「歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼」。24年11月、12月に新橋演舞場で上演された松本幸四郎と尾上松也のダブルキャスト公演が早くもシネマ歌舞伎化され、それぞれが主役をつとめたバージョンが両作とも公開される。
また、坂東玉三郎と市川染五郎らが出演する「源氏物語 六条御息所の巻」も新たにラインナップに加わった。
さらに、シネマ歌舞伎20周年を記念して、記念すべきシネマ歌舞伎1作目で、十八世中村勘三郎が野田秀樹とタッグを組んだ「野田版 鼠小僧」が4月に開幕を飾り、ニューヨーク、ロンドン、ベルリンなどでも上演され、絶賛を浴びた玉三郎の代表作「鷺娘」「日高川入相花王」が5月に公開。
その他にも、作・演出を宮藤官九郎が手掛けた「大江戸りびんぐでっど」や、五人の花子が登場する「京鹿子娘五人道成寺」「二人椀久」など、バラエティに富んだ計12作品を上映する。
また、シネマ歌舞伎 20周年アンバサダーとして前田航基の就任が決定。幼少期から俳優やお笑いコンビとしての経験を積む前田が独自の視点で今期上映作品の魅力を発信していく。
【月イチ歌舞伎2025 上映ラインナップ】
■4月4日~4月10日
「野田版 鼠小僧」
■5月9日~5月15日
「鷺娘(さぎむすめ)」「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」
■6月13日~6月19日
「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)」「身替座禅(みがわりざぜん)」
■7月4日~7月10日
「大江戸りびんぐでっど」
■8月1日~7 日
「喜撰(きせん)」「棒しばり」
■9月26日~10月16日
「源氏物語 六条御息所の巻(げんじものがたり ろくじょうのみやすどころのまき)」
■10月17日~10月23日
「刺青奇偶(いれずみちょうはん)」
■11月14日~11月20日
「京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)」「二人椀久(ににんわんきゅう)」
■12月5日~12月11日
「歌舞伎 NEXT 阿弖流為(あてるい)」
■2026年1月2日~1月22日
「歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼(おぼろのもりにすむおに) 幸四郎版」
■2026年1月23日~2月12日
「歌舞伎 NEXT 朧の森に棲む鬼」松也版
■2026年2月13日~2月19日
リクエスト投票で作品を決定
【上映映画館】
東劇ほか全国34館
【鑑賞料金】各作品 一般2200円 学生・小児 1500円
※「鷺娘」「日高川入相花王」のみ1200円均一
【ムビチケカード】
3枚セット5700円。上映映画館ほかにて2月7日より発売