ディズニーの名作アニメを実写映画化する「白雪姫」の劇中歌お披露目イベントが2月10日、都内で行われ、プレミアム吹替版で白雪姫の声優を担当する吉柳咲良が、白雪姫をイメージしたドレスに身を包んで登場。オーケストラを率いて、メイン楽曲「夢に見る Waiting On A Wish」を生歌唱した。
「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」の作曲家、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールによる同楽曲は、“変わりたいのに、変われずにいる葛藤”を歌ったクラシカルなミュージカル・ナンバー。吉柳は「白雪姫は前向きで思慮深い、私にとっては憧れの存在」だと語り、「楽曲がもつパワフルさと、感動を届ける強さが小さくならないように声をあてた」とアフレコを振り返った。
また、この日のイベントでは、月城かなと、お笑いコンビ「ダイアン」の津田篤宏、諏訪部順一が吹替え声優を務めることが発表され、イベントにも出席。それぞれ、本作には欠かせない邪悪な女王、7人のこびと(おこりんぼ)、魔法の鏡を演じる。
元宝塚歌劇団月組トップスターである月城は、「夢だったので、声にならない叫びでした」と、オーディション合格の喜びを明かし、女王については「外見の美しさと、その美しさがもつ権力に執着している」と説明。演じる上では「氷のような、隙のない美ぼうから、一瞬見せる動揺や焦りを意識した」と語った。
ダイアン津田は、おこりんぼの役作りについて「普段よりもいっぱい怒るようにしていた。ふとした、どんなことでも怒っていたので、家族に迷惑をかけてしまった」と反省しきり。残るこびと6人の声優陣は、今後発表される予定だといい「すごい豪華。まさにゴイゴイスー!」と決めネタを絶叫していた。
人気声優の諏訪部は、「魔法の鏡は常に真実を語る、重要なポジション。演じられて、うれしい」と語り、「オリジナルの英語セリフは、とても低音なので、響きは寄せつつ、怖くなり過ぎないように意識した」と話していた。
ディズニー初の長編映画であり、世界初のカラー長編アニメーションでもある「白雪姫」は、1937年に発表されてから“世界で最も長く”愛され続けている。今作では、雪のように純粋な心をもつ優しさに満ちた白雪姫の物語を、新たなミュージカル版として実写化する。
監督は「アメイジング・スパイダーマン」「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ、脚本は「バービー」を監督したグレタ・ガーウィグが担当する。白雪姫役は「ウエスト・サイド・ストーリー」でゴールデングローブ賞主演女優賞に輝いたレイチェル・ゼグラーが演じ、女王役は「ワイルド・スピード」シリーズや「ワンダーウーマン」シリーズのガル・ギャドットが務めた。
「白雪姫」は、3月20日全国公開。