米映画製作者組合(PGA)は8日(現地時間)、米ロサンゼルスのフェアモント・センチュリープラザで第36回PGA賞授賞式を開催し、「ANORA アノーラ」が長編映画部門の最高賞であるダリル・F・ザナック賞を受賞した。「ブルータリスト」「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」「教皇選挙」「デューン 砂の惑星 PART2」などを抑えての受賞となった。
前日のクリティクス・チョイス賞で作品賞を獲得し、同日のDGA賞でショーン・ベイカー監督が監督賞に輝くなど、「ANORA アノーラ」の勢いが止まらない。授賞式では主演のマイキー・マディソンが登壇し、作品への思いを語った。
PGA賞は、アカデミー賞作品賞の最も信頼できる前哨戦として知られている。PGAとアカデミー賞は会員数がともに約1万人で、作品賞ノミネートも10作品と同規模。さらに両賞とも独特の優先順位付き投票システムを採用している点で共通している。昨年は「オッペンハイマー」が両賞を制覇。過去15年では12作品がPGA賞受賞後にアカデミー賞作品賞も手にしており、「ANORA アノーラ」のアカデミー賞作品賞受賞への期待が一段と高まっている。