2003年に約9時間の大作「鉄西区」でデビューを果たし、世界的なドキュメンタリー作家として名高いワン・ビン監督最新作「青春」の第2部、第3部が、4月26日から全国で順次公開されることが決定。ポスタービジュアルがお披露目された。
「青春」第1部は、長江デルタ経済圏を構成し、子供服産業の一大拠点として知られる浙江省湖州市の織里(しょくり)を舞台に、出稼ぎにやって来る若い労働者の日常を捉えた215分の青春ドキュメンタリー。23年の第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で初上映され、24年に日本公開された。
第2部、第3部では、第1部でもその姿を記録した町の縫製工場で働く若者たちの労働と日常が描かれるが、当初からワン・ビン監督は3部作構成を考えていたという。作品の完成は遅れたが、第2部「青春 苦」は、24年8月のロカルノ国際映画祭コンペティション部門に選出。第3部「青春 帰」は、24年9月のベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
なお、一部の公開劇場では、第1部の「青春 春」のアンコール上映も予定しているという。「青春 苦」「青春 帰」は、4月26日からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。