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美しき歪みの中で、人の質感を映し出すsukekiyo、独占インタビュー(1)

Entame Plex 2014年4月30日 11時3分

2013年10月に正式結成され、2014年元旦にミュージックビデオをリリース。当初謎のベールに包まれていた素性もそこで明らかとなり、DIR EN GREYの京のソロプロジェクトだということが判明すると、一躍音楽シーンの話題となったsukekiyo。

Voiceの京、guitar/piano:匠、guitar:UTA、bass:YUCHI、そしてdrums:未架の5人からなる彼らが、4月30日にいよいよ処女作「IMMORTALIS」をリリースする。それはオリジナル楽曲に加え、SUGIZO (LUNA SEA)、HISASHI (GLAY)、人時(黒夢)、さらにはPIERROTのキリトらが参加したコラボ盤も加わり、なんとも豪華な仕上がりに。

音楽性、そして世界観もこれまでの京とは明らかに異なる、また新たな魅力を放つsukekiyoのメンバーに今回は独占インタビューを敢行。結成の経緯から注目の新作まで、話を聞いてみました。



——まずはsukekiyo結成の経緯を教えてください。
匠(以下T)「(sukekiyoは)京さんとは5年ぐらい前から朧げに構想があって、それがようやく昨年具現化したって感じですね」

京(以下K)「ずっといろんなことがやりたくて断片的に曲を作っていて。それで、そろそろ形にしようとメンバーを集め始めたんです」



——そうして今のメンバーが集まったと。メンバーのみなさんは最初に声をかけられたときはいかがでした?
YUCHI(以下Y)「最初4曲ぐらい聴かせてもらって、その世界観がすごく面白く、可能性を感じて。むしろぜひ! という感じでした」



UTA(以下U)「曲を聴かせてもらった瞬間、やるしかないと思いましたね。想いがめちゃくちゃ伝わってきて、とにかく変態だったし(笑)。自分の中ではそこが重要なんで」



未架(以下M)「純粋に光栄でした。すごく刺激的なことを考えてると思い、ワクワクしたのを覚えてます」



——そもそもsukekiyoのコンセプトは?
K「ないものを作ること、そして無国籍な匂いのするものができたらなって思ってました。特に決まり事もなく、音楽面に関しても例えばサビがないといけないとか、一般常識的な考えのもと作るんじゃなく、感覚的にいいなと思えるもの、刺激的なものができればと」

——ちなみにsukekiyoの由来とは?
K「単純に犬神家に出てくるsukekiyo(佐清)が好きっていうのもあるんですけど、バンド名にしたときに、何なのかわからない、そんな未知な感じがいいかなと思って。名前を聞くとみんなあのマスク(犬神家の一族で佐清がかぶっていた白いマスク)を浮かべると思うけど、音楽性は全然わからない、そこがいいなと。それに曲にしても売り方にしても、僕らは何をするかわからないバンドでいたかったから、いろいんな意味でイメージがドンピシャだったんですよ。あとは、バンド名にしたときにダサいことも気に入っていて。“sukekiyo?”みたいな(笑)。他にも選択肢はたくさんあるのになんでsukekiyoなん? って思った時点で僕の狙い通り」

T「確かに、最初聞いたときは、sukekiyoって何? って思ったよね。それも京さんの思惑通りってことなんですけど」

K「この世界観でかっこいいバンド名とか、なんかドンピシャ過ぎて。そんなバンドいっぱいいるし。あとは、みんなだいたい一発で覚えてくれるのもいい(笑)」

——sukekiyo初のアルバム「IMMORTALIS」がいよいよリリースです。どんな作品に仕上がりましたか?
K「最近はきれいな歪みだったり、艶かしいイメージのする曲が多く、そこはもう少し広げていきたい部分でもあるんですけど、とにかくいままでにないもの、変なものを作ろうって感じで作りました」

T「なんだかんだ、基本みんな変態(笑)。というか個性が強いので、意識を共有すればあとそれぞれが全力を出すだけでいい、自分も思いきりできましたね」

——ジャンルとか関係なく、決して縛られない音楽で、なおかつ映像美を感じました。聴いていると様々な画が浮かんでくるというか。
K「僕は曲を聴いて、そのイメージで……」

続きは、後編(2)で!

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