東京でつけ麺がブームから文化に定着して久しいが、ドロドロで濃厚なものを提供するお店が多い中、淡麗塩つけ麺を謳い開店以来にぎわっているのが「塩つけ麺 灯花(とうか)」。
四谷三丁目と曙橋のほぼ中間点に構えられている店舗は、まずなんといっても狭い。淡麗塩つけ麺の食券を買うと一度外に出て空いている席の後ろのサッシ戸を開け着席。 狭いが清潔感溢れる厨房ではイケメンスタッフが右、左、正面と振り返りながらテキパキと作業を進めている。狭い厨房の利点だろうか、全てに手が届くその様子はキーボードやコンピュータに囲まれた小室哲哉氏を彷彿させる……とそんなスタッフの動きを楽しんでいる間に着丼。
カウンターには“写真撮影大歓迎”と書いてある。 表面が輝く透き通ったつけだれは、沖縄の雪塩、粟国の塩、フランスのゲランドの塩を中心に7種類もの塩をブレンドしている塩だれに、丸鶏、鶏むね肉のみを使用した鶏出汁と、高級食材の本枯本節、鯖枯節、うるめ節、白口煮干、干し椎茸をじっくり炊きあげた魚介出汁をブレンドし合わせたもの。 中太の平打ち麺をたれにつけてすする度にそれぞれの食材の風味を見つけられているような気がするが、全体として塩分はしっかりしているのに角がなく、鼻を抜ける魚介の香りを丸鶏から出たコラーゲン質のとろみが口内で余韻を持たせるバランスの持たせ方は一重に店主の努力と研究の賜物なのだろう。
シメのスープ割りではごはんをサービスしてくれ、お茶漬け風にも出来るという。 その他、ラーメンや限定メニューにも意欲的に取り組んでいるようで、灯花の淡麗というよりは非常に麗しい優しい個性を味わってみていただきたい。 (荒川タカシ)
四谷三丁目と曙橋のほぼ中間点に構えられている店舗は、まずなんといっても狭い。淡麗塩つけ麺の食券を買うと一度外に出て空いている席の後ろのサッシ戸を開け着席。 狭いが清潔感溢れる厨房ではイケメンスタッフが右、左、正面と振り返りながらテキパキと作業を進めている。狭い厨房の利点だろうか、全てに手が届くその様子はキーボードやコンピュータに囲まれた小室哲哉氏を彷彿させる……とそんなスタッフの動きを楽しんでいる間に着丼。
カウンターには“写真撮影大歓迎”と書いてある。 表面が輝く透き通ったつけだれは、沖縄の雪塩、粟国の塩、フランスのゲランドの塩を中心に7種類もの塩をブレンドしている塩だれに、丸鶏、鶏むね肉のみを使用した鶏出汁と、高級食材の本枯本節、鯖枯節、うるめ節、白口煮干、干し椎茸をじっくり炊きあげた魚介出汁をブレンドし合わせたもの。 中太の平打ち麺をたれにつけてすする度にそれぞれの食材の風味を見つけられているような気がするが、全体として塩分はしっかりしているのに角がなく、鼻を抜ける魚介の香りを丸鶏から出たコラーゲン質のとろみが口内で余韻を持たせるバランスの持たせ方は一重に店主の努力と研究の賜物なのだろう。
シメのスープ割りではごはんをサービスしてくれ、お茶漬け風にも出来るという。 その他、ラーメンや限定メニューにも意欲的に取り組んでいるようで、灯花の淡麗というよりは非常に麗しい優しい個性を味わってみていただきたい。 (荒川タカシ)