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独特の感性が光る注目の新人俳優:吉村界人が語る、初の主演映画「PORTRAIT~ポルトレ~」

Entame Plex 2014年6月6日 15時10分

今後注目度大の新人俳優:吉村界人。彼の初主演作「PORTRAIT~ポルトレ~」が、このたび劇場公開となる。独特な感性が際立つその風貌、そしてたたずまい。凛とした強さを感じさせるその存在感は、きっと今後様々な作品で放たれていくのだろう。映画公開を記念し、そんな期待の新星に話を聞いた。

——まずは、役者を目指したのはいつ、どんなきっかけだったんでしょうか?
「本気で目指し始めたのは高校生の頃ですね。もともと映画が好きだったのがきっかけなんですけど、当時は役者になることを親が反対していて。それに反抗して役者になろうと強く思い始めて。反抗期でしたね(笑)」

——映画は小さいころから好きだったんですか?
「小学生の頃から見てました。当時は洋画が多くて、父親が好きだった『ゴットファーザー』とかをよく見ていて。子供だったんで内容はよくわかんなかったんですけど、あの雰囲気が好きでした」



——吉村さんにとって役者の魅力、面白みとは?
「生活をしてて、人間、欲って必ずあると思うんですけど、役者ってそういうものをそのままさらけ出していい職業だと思うんです。演じることですべての欲が出せる。そこが好きですね」

——今回、初の主演映画「PORTRAIT~ポルトレ~」が7日から公開されるわけですが、今作は吉村さんにとってどんな作品になりましたか?
「撮影から公開に至るまで、映画にいろいろ関わる中で向上心や反逆心とか、これから役者をやっていくにあたって必要なものがすごく磨かれた気がします。すごく成長させてもらった作品です」

——今作に関わる中で最も大変だったことは?
「1つは時間ですね。夜中とかにも撮影があったので。あとはお芝居。この作品は台詞も少なく、会話もほとんどない。ひたすらそこに生きるだけって感じで」

——演技だけでの勝負だったと。
「そうですね。その中で、(映画を)撮られている意識、顔の角度や顔にかかる髪の毛とか、そういうのをまったく意識せず、意識しないことを意識するというか。自然体でただそこにいるだけだったんです。自分の意思だけは持って。それが大変でしたね」

——今作では、東京・渋谷のリアルな様子が描かれていますが、吉村さんにとって渋谷とはどんな街ですか?
「調子がいいというか、活気があるというか。地方は生意気で、渋谷は調子にのってるって感じです(笑)。好きだけど嫌いな街ですね」

——あとは、子供と大人の微妙なラインも今作のテーマの1つだと思うのですが、吉村さんが考える子供と大人の違いとは?
「シンプルかシンプルじゃないか、だと思います。子供の方がシンプルで、大人になるといろいろありますから…。今回の役柄は僕が19歳の頃とは全然違う。こんなに無垢じゃなかったと思います(笑)」



——では、吉村さんなりの今作の見所を教えてください。
「主人公の初めての挑戦、それは女性に対してだったり、社交界に出ることだったり。社会に抗っている姿ですね。そして、素晴らしい監督、プロデューサーが作った、まるで深海のような作品になっているのでぜひ見てほしいです」

——「デビクロくんの恋と魔法」をはじめ、今後すでに様々な作品に出演されることが決まっていますが、将来はどんな役者になりたいですか?
「今回『ポルトレ』に出させてもらって、これはアップリンクで上映するんですけど、“アップリンクで公開するんだ”っていう反応が大きくて。僕はあまり関係ないんです。でも、一般的には、公開される場所だったり、監督だったり、そういうところに注目がいっていて。まだみんな僕のことを知らないというのは自分でもわかっているんですけど、いずれは説明しなくても僕のことがわかってもらえる、自分の名前だけでやっていける、そんな役者になりたいですね」

映画「PORTRAIT~ポルトレ~」は、渋谷アップリンクにて6月7日(土)より1週間限定で公開。

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