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吉村界人、初主演作『ポルトレ PORTRAIT』の舞台挨拶後に直撃

Entame Plex 2014年6月9日 15時9分

映画『ポルトレ PORTRAIT』が、6月7日に公開初日を迎え、同日、東京・渋谷アップリンクにて舞台挨拶が行われた。主演の吉村界人をはじめ、キャストの松本まりか、劇中の楽曲「Untitled」を手掛けたTaro Peter Little、そして内田俊太郎監督(兼脚本)が登壇した。



本作は、渋谷の街で暮らす夢も希望もない19歳の青年(吉村界人)を中心に、静かにストーリーが展開していく。青年の日課といえば、ポラロイドカメラで自身のPORTRAITを撮ること。死んでいるような毎日を生きている青年が、夜な夜な渋谷の裏街をあてもなく漂流していると、大人たちが出入りする社交界に遭遇する。そこで、ある魅力的な女性(松本まりか)に出会い、少しずつ心に変化が生じていくさまを、モノクロによる描写と固定撮影による動かさないカメラワークで表現している。



内田監督や本作の印象について、松本は「まず、監督にお会いして話した時に、とっても純粋に自分の作品に向かっている方で、それが脚本にもそのまま出ているというか、誰にも左右されずに自分の作りたいものを集約した作品だなと思いました。とてもロマンチストだなぁと(笑)」と語り、内田監督は「作品を観終わったあと皆さんがどういう気持ちになるのか、とても楽しみにしています」と公開初日を迎えた喜びを口にした。

本作と見事にシンクロする楽曲「Untitled」について、Littleは「実は、思い入れとかは特になくて……。でも、このふわっとしたイメージの楽曲が、この作品と組み合わさったことで、最後にパズルのピースがはまったような感覚を抱きました」と説明。上映後にはLittle本人が再び登場し、暗転した会場内で「Untitled」をライブ演奏し、映画『ポルトレ PORTRAIT』の世界観を再現した。

そして、今回Entame Plex編集部では、舞台挨拶後の吉村界人に直撃インタビューを行った。



——今日ようやく初主演作品の公開初日を迎えた訳ですが、率直な感想は?
「あらゆる意見を聞きたいです。そしてやっとスタートしたと思うと、すごい高鳴っていますね」

——今日は、作品を観るために会場に足を運んでくれた満員の観客を実際目の前にしてどんな気持ちでしたか?
「心配していた公開初日に、立ち見のお客さんまで来て頂いて本当に感謝の気持ちで一杯です。今日から一週間、毎夜1人で緊張しっぱなしだと思います(笑)」

——この作品の台本を初めて読んで、作品や吉村さんが演じた19歳の青年にどういったイメージを抱きましたか?
「限りなく等身大のひと。作品自体は、深海、アートといったイメージが強かったですね」

——吉村さんの一番気に入っている(印象に残っている)シーンはどこですか?
「社交界に入って女性に話しかけるシーンです」

——そのシーンを挙げた理由は?
「その時の青年の目と耳にはあの女性しか入っていなくて……、恋をした瞬間だから」

——最後に、この作品のここを観て欲しい!というアピールポイントがあればお願いします。
「青年の内に沈みきった心とそこから脱却しようとする彼なりのもがき方、その姿です」



自身の演じた役どころについて語ってくれた異彩を放つニューカマー:吉村界人。今後は、11月公開予定の映画『デビクロくんの恋と魔法』をはじめ、様々な作品への出演が決定している。

映画『ポルトレ PORTRAIT』は、6月13日(金)まで東京・渋谷アップリンクにて公開中。(※連日レイトショー/20:40~)

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