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祝デビュー30周年! 絶えず輝き続ける生粋の“歌手”、藤井フミヤが今を語る(2)

Entame Plex 2014年6月24日 13時25分

——昨年30枚目のシングル「青春」を発表されて以来、現状特にリリースはありませんが、アニバーサリー記念作品などの予定はありますか?
「今は特に作る予定はないね。アニバーサリーだからって新作を出す必要はないと思ってる。むしろ、こういった機会には過去の作品を歌うのがいいんじゃないかな。記念って過去を振り返るものだと思うし」

——去年行われたツアー「藤井フミヤ 30TH ANNIVERSARY TOUR vol.1 青春」はまさにそうでした。
「ツアーで歌ったほとんどの曲がチェッカーズ時代のものだったからね。みんな楽しそうだったよ。もちろん俺も楽しかったけど。(チェッカーズの曲は)ずっと歌ってなかったからさ、ホント20年ぶりぐらいだね」

——年末には武道館でカウントダウンも行いました。
「5年ぶりにやらせてもらったんだけど、これもホント楽しかった。(武道館は)戻ってきたって感じで、久しぶりって感じでもなかったけど、カウントダウンっていうのはやっぱり特別だよね。特に武道館でカウントダウンをやると日本の夜明けを感じる。日本のど真ん中で年を越してる感じ。しかも、俺は年明けと同時に『君が代』を歌うから、これがまたより一層日本の夜明けを感じさせるんだよね」

——そして今春にはオーケストラツアー「FUMIYA FUJII PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2014」を行い、夏からはアニバーサリーライブの第二弾もスタートします。立て続けにライブがありますね。
「俺はもう歌うことが生業というか、仕事だからね。歌ってなんぼだよ。今は作品を出すより、歌うことが重要だと思ってる。今、職業欄には“歌手”って書いてるからね。昔は生意気にも“アーティスト”とか書いてたけど(笑)」



——アニバーサリーライブ第二弾「藤井フミヤ 30th Anniversary Tour vol.2 TRUE LOVE」はどんなライブになりそうですか?
「去年のvol.1はチェッカーズ時代の曲を歌うって感じだったけど、今回は藤井フミヤの30年の集大成、この30年間で培ったすべてを見せたいと思ってる。ギター1本でのライブからフルオーケストラまで、シンガーとしてできることすべてをやりたい」

——現状、全国35公演とかなりの長丁場ですね。
「長いから体力的な部分より、病気とかに気をつけようと思ってる。風邪とかね。あとは、もちろんのども。それ以外であれば、たとえ片足が骨折していようと歌えるならばステージに立つよ。マイケル・ジャクソンみたいにダンスするわけでもないからね(笑)」

——全国をまわる中で楽しみにしていることはありますか?
「去年のツアーもそうだったけど、今回も滅多に行けないところにも行くから、それは楽しみだね。もちろん大都市も行くし、そこでのライブも楽しみだけど、行ったことない場所はワクワクするよね。大小問わず、いろいろな場所でライブができる、しかも今この年でそれができるってことはすごく幸せだと思う」

——今回は、故郷:福岡の久留米での公演もありますね。
「そう、しかもその会場、久留米市民会館はこの後なくなっちゃうんだよ。そこは10代のころの思い出がいっぱい詰まっている場所で、チェッカーズ時代もよく歌ってたところ。だから、俺の1つの青春が終わっちゃう感じもするけど、最後にそこでまたライブができるのはうれしいね」

——フミヤさんの曲って今もカラオケで多くの男性が歌っていますが、歌うときのコツがあれば教えてください。
「まずはキー設定を自分にしっかり合わせることだね。自分のキーを把握しておくことが大事だと思う。『True love』は意外と難しいけど、キーをあわせればなんとかなるんじゃないかな」

——「Snow Crystal」や「Another Orion」、特に「DO NOT」は難しいと思いますが、そのあたりは?
「『DO NOT』はめっちゃ難しいね。あれは俺もライブで歌うときは気合いいれなきゃと思うもん(笑)。ファルセットが大事だからね、テクニックが必要。しいて言うなら、普段はマイクをちょっと外しながら歌って、ファルセットの部分は近づけて歌うといいと思うよ」

——最後に、今後の展望を教えてください。
「特にないんだよね。とにかくずっと歌い続けていく、それだけだね」

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