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映画「幕末高校生」主演の玉木宏インタビュー“日本の歴史を残していきたい”

Entame Plex 2014年7月13日 17時41分

高校生とその担任教師が幕末にタイムスリップ! そこで勝海舟と出会い、日本の歴史を左右する大きな流れの中へと巻き込まれていくエンタテインメント時代劇「幕末高校生」。今回は7月26日の公開に先駆け、その主演として今までにない新たな勝海舟役を演じた玉木宏に独占取材を敢行。コメディタッチではありながら、現代社会へ様々なメッセージを投げかける今作、そこに秘められた思いとは?



——「幕末高校生」がいよいよ公開になりますね。
「いい意味で、とても見やすい作品になったと思います。最初に台本を見たときはかなりポップな印象があったんですけど、後半に向かうにつれ硬派になっていき、前半との対比もしっかりと描かれていて。今作の舞台は幕末、歴史に興味のある方にはよく知られた時代ですが、その中で新しい勝海舟像を感じていただける作品になったと思います」

——幕末をテーマにした作品はたくさんありますが、今作のような勝海舟の描かれ方はあまりないですね。
「勝海舟は坂本龍馬の師匠ですし、イメージ的には凛とした印象ですよね。でも、今回は全然違う。それだけにこのお話を聞いたときは驚きました。ただ、すごく人間らしさを感じる脚本でしたし、勝海舟も人間、当然様々な側面があってもおかしくないわけで。今となっては、(勝海舟は)とても親しみやすく常に街の人たちと同じ目線で考える、それでいて頼りがいのある人だったんじゃないかなって思います」

——今作の見所は?
「この作品がなぜ今撮られるのか、僕はそういったことを撮影に入る前によく考えるんです。現代社会は何でも手に入る、すごく便利な時代ですよね。人間同士のコミュニケーションももはや実際に会うことなくできるわけで。ただ、今作で描かれている時代はそうじゃない。今ではなくなってしまった、すごくいいものがたくさん詰まった時代だと思うんです。そういった部分をみなさんに改めて考えていただければと思っています。同時に勝海舟の姿にも注目してほしいですね。彼がいかに忍耐力をもって無血開城に臨んだのか。様々な困難に1人で耐え、しかもその姿をあえて他人に見せない男らしさ。そこから何か感じてもらえたらうれしいです」

——確かにすごくメッセージ性があり、さらには歴史を知るにもいい作品ですよね。
「この作品には、これまでとは違った側面から時代を捉える面白さがありますからね。若い世代の人にとっては歴史への興味を惹く、その導入的な作品と言えるかもしれない。歴史もの、時代劇となるとどうしても肩肘張ってしまうというか、緊張感を持って見ないといけないと思われがちですが、これはそうじゃない。何も考えず気楽に見て、スカッと気持ちよくなれる、そんな作品になったと思います」



——今作は高校生が幕末にタイムスリップすることから物語が始まりますが、もし玉木さんがタイプスリップできるとしたら、いつの時代に行ってみたいですか?
「今回、勝海舟役を演じさせて頂いたので、彼がどんな人だったのか実際に見てみたいですね。それに、幕末は偉人が多いのでそういった方々の真実も知りたいです」

——でも、幕末って危険な時代でもありますよね。
「僕らが思っている以上に大変な時代ですよね。ただ、そういった時代に生きている人々はみんな精神的にも強いと思うし、人間同士の繋がりもすごく深かったと思うんです。そういった部分は今の人たちも学ぶべきところだと思うし、日本人が残していかなくてはいけない歴史だと思うんです。僕自身、こういった歴史もの、時代劇にはコンスタントに出演して、日本の歴史を残していければと思っています。それは僕らの世代の人たちがより積極的に取り組むべきこと、日本人である以上携わっていかなければならないことだと思うので」

——当時の人たちの一番の魅力はどこにあると思いますか?
「生き方に芯があり、説得力がある。なんとなくで生きられる時代ではなく、みんな必死で生きている。それは今の僕らも学ぶべき姿だと思います」

——最後に映画を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
「この映画は、幕末のことをよく知っている人でも純粋に楽しめるし、あまり知らない方が見ても、史実を学びながら楽しんでもらえると思います。これまでにない幕末、勝海舟をぜひ楽しんでください」

映画「幕末高校生」は、7月26日(土)より全国ロードショー。

©2014「幕末高校生」製作委員会

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