テクノ・サウンドが流れる会場で、ダンスするんじゃなくてひたすらうどんを踏む。そんなイベントがあると知ってうどん好きの血が騒いだ。というわけで参加してきました「第4回テクノうどん」。
現在、ダンス好き、ダンスミュージックファンの間で密かに話題になっているこのイベント。会場にはブルーシートが敷かれたダンスフロア(ここでもうすでに普通じゃない!)が設けられ、その奥にはDJブースが(DJも豪華に野本かりあらがプレイ!)。そして、手前にはテーブルが6卓ほどあり、壁側にはうどんの調理を行うカウンターやバーカウンターがある。
DJが繰り出すテクノの力強いビートに早くもダンス欲が疼いたが、まずは入口で渡されたマニュアル「テクノうどんの楽しみ方」を熟読。そこにはうどんの作り方が書かれていて、それによれば適正な踏み時間は10分(それ以上続けるとうどんが硬くなる)。うどんを踏む(10分)→受付で調理(20分)→うどん実食(10分)、食べ終わるまで長く見積もっても40分。昼の部は7時~14時だから急ぐ必要はない。むしろお腹を空かせてからのほうが、よりうどんを楽しめるはず。
リズミカルにうどん生地を踏んでいるお客さんたちを眺めつつ、ドリンク(もちろん大人なのでお酒、もちろん子供もいるしジュースもアリ)を楽しむ。次々と会場を訪れる来場者の中には、同じようにお酒を飲む人やテーブルでリズムを刻む人、談笑するグループもいる。10時を過ぎ、さすがに空腹を感じたのでフロアのシートに足を踏み入れることにした。うどん生地を恐る恐る踏んでみると、経験したことのない感覚が足下に広がる。たとえるなら、粘土工作や砂遊びに似た、童心に帰ったような楽しさがある。足指を握りこませて生地をこねくりまわしたり、左右のかかとで交互に踏んでみたりと、思いつきと流れる音楽に任せてステップを踏み続ける。既にうどんを踏み終わったと思しき人も、さっき踏み始めたばかりの人も、誰も彼も足を動かし腕を曲げ伸ばししている。こちらも見よう見まねでうどん(ステップ)を踏んで、気がつけば30分が経過。
普段ダンスなんてしない人(僕)でも、時間を忘れるくらい思わず踊ってしまう。これがテクノの魅力か! と思わされてしまうほど、テクノとうどんのコンビはハマっている。
そもそも、この「テクノうどん」開催の背景には、風営法のダンス規制に対する皮肉がある。現行の風営法では、客にダンスをさせる店舗の営業時間や広さなどに制限がかかっており、違法に営業している店舗の摘発も相次いでいる。そこでこのイベントでは「踊ってるように見えなくはないけど、これはうどんを踏んでいるだけです」という体をとり、法の隙(!?)を突こうとしているそうだ。
ま、難しい話はこれくらいにして。
カウンターの受付で調理してもらい、うどんができあがる。気になる味だが、ゴワゴワした表面やふぞろいな長さ、噛むとプツプツと切れていく食感が面白い。ちょっと塩気が強いところは武蔵野うどんのようで、素朴な味だ(自分で作ったんだからまずいわけがない!)。そしてこの素朴さは、単なるうどん好きに見よう見まねで踊らせ、時間を忘れさせたほど魅力的な、ダンスの根源的な楽しさに通じる。普段、ダンスをしない人でも、その魅力に気付くはず。
うどんとテクノ(ダンス)どっちの魅力も一度に味わえるこのイベント。クラブと言えば夜のイメージが強いが、お昼から、しかも大人だけじゃなく子供も一緒に楽しめるだけに、新たなエンターテインメントとなるかも!?
それにしても、今回は初めてだったけど、次回もぜひ参加してみたいところ。そのときには、踊り方によってうどんがどうおいしくなるのか、仲間と一緒に遊びに行って食べ比べ、なんていうのも面白いかも。
現在、ダンス好き、ダンスミュージックファンの間で密かに話題になっているこのイベント。会場にはブルーシートが敷かれたダンスフロア(ここでもうすでに普通じゃない!)が設けられ、その奥にはDJブースが(DJも豪華に野本かりあらがプレイ!)。そして、手前にはテーブルが6卓ほどあり、壁側にはうどんの調理を行うカウンターやバーカウンターがある。
DJが繰り出すテクノの力強いビートに早くもダンス欲が疼いたが、まずは入口で渡されたマニュアル「テクノうどんの楽しみ方」を熟読。そこにはうどんの作り方が書かれていて、それによれば適正な踏み時間は10分(それ以上続けるとうどんが硬くなる)。うどんを踏む(10分)→受付で調理(20分)→うどん実食(10分)、食べ終わるまで長く見積もっても40分。昼の部は7時~14時だから急ぐ必要はない。むしろお腹を空かせてからのほうが、よりうどんを楽しめるはず。
リズミカルにうどん生地を踏んでいるお客さんたちを眺めつつ、ドリンク(もちろん大人なのでお酒、もちろん子供もいるしジュースもアリ)を楽しむ。次々と会場を訪れる来場者の中には、同じようにお酒を飲む人やテーブルでリズムを刻む人、談笑するグループもいる。10時を過ぎ、さすがに空腹を感じたのでフロアのシートに足を踏み入れることにした。うどん生地を恐る恐る踏んでみると、経験したことのない感覚が足下に広がる。たとえるなら、粘土工作や砂遊びに似た、童心に帰ったような楽しさがある。足指を握りこませて生地をこねくりまわしたり、左右のかかとで交互に踏んでみたりと、思いつきと流れる音楽に任せてステップを踏み続ける。既にうどんを踏み終わったと思しき人も、さっき踏み始めたばかりの人も、誰も彼も足を動かし腕を曲げ伸ばししている。こちらも見よう見まねでうどん(ステップ)を踏んで、気がつけば30分が経過。
普段ダンスなんてしない人(僕)でも、時間を忘れるくらい思わず踊ってしまう。これがテクノの魅力か! と思わされてしまうほど、テクノとうどんのコンビはハマっている。
そもそも、この「テクノうどん」開催の背景には、風営法のダンス規制に対する皮肉がある。現行の風営法では、客にダンスをさせる店舗の営業時間や広さなどに制限がかかっており、違法に営業している店舗の摘発も相次いでいる。そこでこのイベントでは「踊ってるように見えなくはないけど、これはうどんを踏んでいるだけです」という体をとり、法の隙(!?)を突こうとしているそうだ。
ま、難しい話はこれくらいにして。
カウンターの受付で調理してもらい、うどんができあがる。気になる味だが、ゴワゴワした表面やふぞろいな長さ、噛むとプツプツと切れていく食感が面白い。ちょっと塩気が強いところは武蔵野うどんのようで、素朴な味だ(自分で作ったんだからまずいわけがない!)。そしてこの素朴さは、単なるうどん好きに見よう見まねで踊らせ、時間を忘れさせたほど魅力的な、ダンスの根源的な楽しさに通じる。普段、ダンスをしない人でも、その魅力に気付くはず。
うどんとテクノ(ダンス)どっちの魅力も一度に味わえるこのイベント。クラブと言えば夜のイメージが強いが、お昼から、しかも大人だけじゃなく子供も一緒に楽しめるだけに、新たなエンターテインメントとなるかも!?
それにしても、今回は初めてだったけど、次回もぜひ参加してみたいところ。そのときには、踊り方によってうどんがどうおいしくなるのか、仲間と一緒に遊びに行って食べ比べ、なんていうのも面白いかも。