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石井一久氏に直撃! 日米通算182勝の元左腕によしもとでの奮闘ぶりを聞いた

Entame Plex 2014年8月15日 10時36分

吉本興業が、“スポーツの力でふるさとを元気に!”をコンセプトに、ふるさとアスリート制度=略して「FA制度」なる新たなプロジェクトを発足。本日14日、東京・吉本興業東京本部で「ふるさとアスリート」概要発表記者会見が行われ、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの契約社員として4月に入社した野球評論家の石井一久氏が出席。

この新プロジェクトは、同社が2011年よりスタートした「あなたの街に住みますプロジェクト」での活動を通じ、全国47都道府県の地域活性化に努めてきた経験やネットワークを活かし、プロ・アマ・現役・引退を問わずトップアスリート、障がい者アスリート、スポーツ経験のある一般の方など、スポーツで地域に貢献したいという熱い思いを持った人々と地域からの要望をマッチングさせ、活動の場を広く提供しようという制度。



今回、スポーツマネージメント エグゼクティブプロデューサーに就任した石井は、新制度についてのプレゼンに緊張の面持ちで登場すると開口一番「僕の方ばかり見られると緊張するので(後ろの)テレビあたりを見ておいてもらっていいですか? 僕の顔はあまり見ないでください」と不安を口にしながらも、「2020年の東京オリンピックとか、そういう短いスパンではなく、これから先10年、20年、また100年と続くような制度を目指してスタートさせました」と、新プロジェクトにかける思いを述べたが、最後は「ちょっと緊張してきたんで挨拶は終わります」と突然話を締めにかかるなど、ある意味石井らしい会見となった。また、この日の会見に挑むにあたり「ゆっくり落ち着いてちゃんとしゃべりなさい」と、妻の木佐彩子からアドバイスを受けたことを明かし、周囲を笑わせた。

会見では、メジャーリーグで活躍中の田澤純一(ボストン・レッドソックス)、青木宣親(カンザスシティ・ロイヤルズ)、黒田博樹(ニューヨーク・ヤンキース)や、プロレーサーの青木拓磨、レーシングドライバーの脇阪寿一、プロゴルファーの全美貞など「FA制度」に賛同するアスリートからのコメントVTRも紹介された。



昨年の現役引退まで、日米で通算182勝を挙げた左腕・石井は、今春の入社より新卒者に交じりユニフォーム姿からスーツ姿に変え、日々奮闘中。プライドや驕りを微塵も感じさせない彼は、吉本興業という新たな地で、オールドルーキー即戦力として大車輪の活躍をみせている。そんな彼に直撃インタビューを敢行し、現在の仕事のことなど話を聞いた。

——昨年、プロ野球選手を引退されて大きく変わったことは?
「生活の習慣がガラっと変わりましたね」

——今の仕事になって、奥さんやお子さんの反応は変わりましたか?
「僕がプロ野球選手の時も今も、息子は変わらずクールな態度で接しますね(笑)。奥さんには、会社員として時間や規律をちゃんと守りなさいって言われます」

——4月に入社して4ヶ月が過ぎましたが、今の仕事は楽しいですか?
「楽しいですね。野球にも通ずるところがあると思うんですけど、個人じゃなくて、チームワークとかいろんな人が仕事に関わることで達成されるものって素晴らしいなって思います」

——今回の新プロジェクトで、一番期待を寄せていることはなんですか?
「シンプルに、地方の活性化だと思いますね。プロアスリートとアマチュアアスリートのしっかりとしたチームワークで、その地方のスポーツ振興がしっかりとした形になればいいと思います。また、おじいちゃん、おばあちゃんなど高齢の方や、足腰の弱ってくる年代に差し掛かった人達に、トレーニングの仕方などを教えてあげたら、今までと違う成果が出ると思うので、子供達からお年寄りまで元気づけてあげられるようなプロジェクトにしたいです」

——エグゼクティブプロデューサーということでプレッシャーはありますか?
「このプロジェクトって肩書きがどうこうじゃなく、自分が何を出来るか、いかにその地域の事を考えられるかが一番大事だと思うんです。積極的に参加していきたいですね」

——オフの時は、どう過ごしていますか?
「ひたすらボケーっとしてます(笑)。ボケーっとするのが好きなので、そうすることで仕事頑張ろうって。ONとOFFが大事かなって思います」

——ご自身でスポーツマネージメントしたい競技であったり、選手はいますか?
「有能な選手でやってみたいですね。一年でも長く有能な選手であり続けさせてあげたい。あと、引退した選手達の引退後のサポートだったり。ありがちな方面に進むだけじゃなくて、色んな選択肢をあげられるように自分に幅を持たせたいなと思います」

——メンタルな部分であったり、石井さんだからこそ出来ることってありますか?
「大してないんですけど……、その場の乗り越え方や危険を察知する能力も大事ですし(笑)。ケガとかもそうですけど、その場で危険信号が出た時にどれだけ止まれるかだったり……そういうところは僕は長けていると思うので」

——野球だけでなく、いろんなスポーツに携わりたい?
「よしもとのスポーツセクションは、いろんなスポーツに携われる機会が多いので、他の社員さんと一緒でその手助けをしていきたい。マイナースポーツだからダメとかメジャーなスポーツだからそこに群がるとか、そういう事はしたくないです」



——プロアマ問わず広く募集しているふるさとアスリートについて、最後にアピールをお願いします!
「色んな難しさはあると思うけど、それを吉本興業という大きな会社の中に入れれば様々な解決方法が見つかると思う。その合わせたものがひとつの力になって地方を元気づけられたらなと思います。アマチュアでも地方を元気づけられるよっていう“熱い気持ち”を持った人達にきてほしいですね」

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