坂上忍、田原俊彦など再ブレイクのタレントがなんだか最近イキがいい。森脇健児もそんな1人だ。90年代に『笑っていいとも!』や『夢がMORIMORI』などに出演し、テレビで見ない日はなかった彼。しかし、2000年を迎える前にレギュラー番組がすべて終了し、関東マスメディアのメインストリームからひっそりと姿を消した。ところが、近年日本テレビ系『ナカイの窓』やフジテレビ系『アウト×デラックス』などをきっかけに“熱血芸人”として再び脚光を浴び始めている。
8月28日、銀座のTHE BAGUS PLACE Luxury Complex内イベントスペースにて映画『グレート デイズ! ―夢に挑んだ父と子―』の公開を記念して開催されたイベントにも、先の“再ブレイク芸人”森脇健児が登壇。安田大サーカスの団長安田、漫才コンビ・オジンオズボーンのボケ担当・篠宮暁を引き連れ、トライアスロン映画である同作品にちなんで「森脇軍団トライアスロンチームを結成します!」と壇上で声を上げた。トライアスロンは長距離・自転車・水泳を本来1人で行うものだが、彼らの場合、それぞれが得意分野担当するというナゾの方式を宣言。
森脇健児といえば、初対面の明石家さんまに「走ることなら負けませんよ!」と意味不明な発言をするほどの“走る男”だ。今日も300m ×10本のインターバルを走ってきたという森脇は「自分(の担当)は長距離走です!」と声を張り上げた。自転車担当はもちろん“自転車芸人”としても知られる団長安田(この日も自慢のロードバイクを持って登場)。オジンオズボーンの篠宮はまったく泳げないにも関わらず、なぜか呼び出され水泳をまかされることに。
この結成はウソか誠か。独自方法を打ち立てた森脇トライアスロン軍団に独占インタビュー!
――トライアスロンチームの発起人はやはり森脇さんなのでしょうか?
森脇健児(以下:森脇)「もちろんそうですよ!」
団長安田(以下:安田)「チームリーダーですから!」
――チーム名は決まっていますか?
森脇「あ、森脇健児トライアスロン部です」
安田「……」
オジンオズボーン篠宮(以下:篠宮)「……」
――……そのままですね。
森脇「“松竹”とか会社の名前入れるとややこしくなるでしょう。だから入れない。自分たちだけの責任でやっていきたいんです」
――最近、バラエティ番組などでも森脇さんの再ブレイクが取り沙汰されていますが、再浮上のきっかけは何だったと思いますか?
森脇「それは団長安田くんやTKO木下ちゃんとかが僕をメディアで取り上げてくれたからですよ。ただ、走るってことに対しては常に真摯に取り組んでますけどね」
――……安田さんと篠宮さん、大先輩・森脇さんの姿を目の前で見てきて、何か感じることはありますか?
安田「この人、仕事がない間もずっと走ってたんですよ。それが取り上げられて今、再ブレイクのきっかけになって。僕もずっと自転車に乗ってたらいつのまにかそれが仕事にも繋がったんですけど。森脇さんから“練習はウソつかへん!”って言われて。それってどういう意味やねん、と思ったんですが10年かけてわずかに分かった気がします」
森脇「石の上にも3年どころか僕は17年かかりましたけどね。もう一度こうして東京に出てくるのに」
篠宮「僕が初めて森脇さんに会ったのは17歳のとき、ちょうど大阪に戻ってこられた時で。“オレ、東京で一旗あげてきてんで”オーラがスゴくて最初は話しかけられなかったですね。それを団長とかが殻を壊していって。しばらく気軽に話しかけられなかったですもん」
安田「(当時は)めっちゃ怖かったですよ。まさが自分がこうして森脇さんにツッコミを入れる日がくると思ってなかったわ」
――てっぺんからどん底まで見たからこそできる自然体がいまウケているのだと思います。
森脇「1回売れたらもういいですよ。売れる気ないんですよ。篠宮くんにはよく言ってて。ドラマに出て、バラエティも仕切ってお前バコーンとかましたれと。ただ、君らが売れたときに僕もヨコに出してもらわないとね」
――え?
篠宮「……“東京いらん、オレは関西の地に足をつけて地道にやってくんや”って言ってはったんですけど。最近マネージャーに“東京の仕事じゃんじゃん入れて!”って言ってるの聞きました。ゆうてることちゃうやん……」
――まあ、とにかく独特の空気感が評判ですよね!
安田「この人ね、ガラパゴス芸人なんですよ。略してガラゲー。みんなに触れあわず独自の進化を遂げて、このスタイルが出来上がった」
森脇「僕、大阪帰ってから東京のだれとも絡んでませんもん」
――(笑)。最後に、今回、父と子の二人でトライアスロンに挑戦し親子の絆を取り戻していくという映画『グレート デイズ!―夢に挑んだ父と子―』の公開記念イベントということですが、この映画をご覧になって感じたことは?
安田「親子2人で過酷なアイアンマンレースに挑む話でしょう。僕も去年の8月にアイアンマンレースを見事に完走したんですよ。でも、だれも話題に取り上げてくれなかった。いまこうして発表できてよかったです」
森脇「落ちぶれたお父さんに感情移入しました。昔“お父さん、スマップと共演したことあるんやで!”って子どもがイジられてたことを思い出しました」
篠宮「この映画、最初お父さんとお母さんが仲悪いんですけどね。ウチの実家も両親が離婚しまして。そこにシンパシーを感じました。なんとかまた再婚しましたが」
この映画の内容は失業して家に帰ってきた元トライアスロン選手である父親ポールが、車いすの息子ジュリアンとともにトライアスロンの最高峰・アイアンマンレースに挑むというもの。一度落ちぶれて再起をはかるポールと自分がダブったという森脇健児。今後のさらなる活躍に期待だ!
映画『グレート デイズ! ー夢に挑んだ父と子ー』は、8月29日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー!
©2014 NORD-OUEST FILMS PATHE RHONE-ALPES CINEMA
提供:ギャガ
TEXT:森田浩明
8月28日、銀座のTHE BAGUS PLACE Luxury Complex内イベントスペースにて映画『グレート デイズ! ―夢に挑んだ父と子―』の公開を記念して開催されたイベントにも、先の“再ブレイク芸人”森脇健児が登壇。安田大サーカスの団長安田、漫才コンビ・オジンオズボーンのボケ担当・篠宮暁を引き連れ、トライアスロン映画である同作品にちなんで「森脇軍団トライアスロンチームを結成します!」と壇上で声を上げた。トライアスロンは長距離・自転車・水泳を本来1人で行うものだが、彼らの場合、それぞれが得意分野担当するというナゾの方式を宣言。
森脇健児といえば、初対面の明石家さんまに「走ることなら負けませんよ!」と意味不明な発言をするほどの“走る男”だ。今日も300m ×10本のインターバルを走ってきたという森脇は「自分(の担当)は長距離走です!」と声を張り上げた。自転車担当はもちろん“自転車芸人”としても知られる団長安田(この日も自慢のロードバイクを持って登場)。オジンオズボーンの篠宮はまったく泳げないにも関わらず、なぜか呼び出され水泳をまかされることに。
この結成はウソか誠か。独自方法を打ち立てた森脇トライアスロン軍団に独占インタビュー!
――トライアスロンチームの発起人はやはり森脇さんなのでしょうか?
森脇健児(以下:森脇)「もちろんそうですよ!」
団長安田(以下:安田)「チームリーダーですから!」
――チーム名は決まっていますか?
森脇「あ、森脇健児トライアスロン部です」
安田「……」
オジンオズボーン篠宮(以下:篠宮)「……」
――……そのままですね。
森脇「“松竹”とか会社の名前入れるとややこしくなるでしょう。だから入れない。自分たちだけの責任でやっていきたいんです」
――最近、バラエティ番組などでも森脇さんの再ブレイクが取り沙汰されていますが、再浮上のきっかけは何だったと思いますか?
森脇「それは団長安田くんやTKO木下ちゃんとかが僕をメディアで取り上げてくれたからですよ。ただ、走るってことに対しては常に真摯に取り組んでますけどね」
――……安田さんと篠宮さん、大先輩・森脇さんの姿を目の前で見てきて、何か感じることはありますか?
安田「この人、仕事がない間もずっと走ってたんですよ。それが取り上げられて今、再ブレイクのきっかけになって。僕もずっと自転車に乗ってたらいつのまにかそれが仕事にも繋がったんですけど。森脇さんから“練習はウソつかへん!”って言われて。それってどういう意味やねん、と思ったんですが10年かけてわずかに分かった気がします」
森脇「石の上にも3年どころか僕は17年かかりましたけどね。もう一度こうして東京に出てくるのに」
篠宮「僕が初めて森脇さんに会ったのは17歳のとき、ちょうど大阪に戻ってこられた時で。“オレ、東京で一旗あげてきてんで”オーラがスゴくて最初は話しかけられなかったですね。それを団長とかが殻を壊していって。しばらく気軽に話しかけられなかったですもん」
安田「(当時は)めっちゃ怖かったですよ。まさが自分がこうして森脇さんにツッコミを入れる日がくると思ってなかったわ」
――てっぺんからどん底まで見たからこそできる自然体がいまウケているのだと思います。
森脇「1回売れたらもういいですよ。売れる気ないんですよ。篠宮くんにはよく言ってて。ドラマに出て、バラエティも仕切ってお前バコーンとかましたれと。ただ、君らが売れたときに僕もヨコに出してもらわないとね」
――え?
篠宮「……“東京いらん、オレは関西の地に足をつけて地道にやってくんや”って言ってはったんですけど。最近マネージャーに“東京の仕事じゃんじゃん入れて!”って言ってるの聞きました。ゆうてることちゃうやん……」
――まあ、とにかく独特の空気感が評判ですよね!
安田「この人ね、ガラパゴス芸人なんですよ。略してガラゲー。みんなに触れあわず独自の進化を遂げて、このスタイルが出来上がった」
森脇「僕、大阪帰ってから東京のだれとも絡んでませんもん」
――(笑)。最後に、今回、父と子の二人でトライアスロンに挑戦し親子の絆を取り戻していくという映画『グレート デイズ!―夢に挑んだ父と子―』の公開記念イベントということですが、この映画をご覧になって感じたことは?
安田「親子2人で過酷なアイアンマンレースに挑む話でしょう。僕も去年の8月にアイアンマンレースを見事に完走したんですよ。でも、だれも話題に取り上げてくれなかった。いまこうして発表できてよかったです」
森脇「落ちぶれたお父さんに感情移入しました。昔“お父さん、スマップと共演したことあるんやで!”って子どもがイジられてたことを思い出しました」
篠宮「この映画、最初お父さんとお母さんが仲悪いんですけどね。ウチの実家も両親が離婚しまして。そこにシンパシーを感じました。なんとかまた再婚しましたが」
この映画の内容は失業して家に帰ってきた元トライアスロン選手である父親ポールが、車いすの息子ジュリアンとともにトライアスロンの最高峰・アイアンマンレースに挑むというもの。一度落ちぶれて再起をはかるポールと自分がダブったという森脇健児。今後のさらなる活躍に期待だ!
映画『グレート デイズ! ー夢に挑んだ父と子ー』は、8月29日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー!
©2014 NORD-OUEST FILMS PATHE RHONE-ALPES CINEMA
提供:ギャガ
TEXT:森田浩明