株式会社ローソン(以下、ローソン)は、7月9日(火)から順次、全国のローソン店舗(13,830店:2024年5月末時点、「ナチュラルローソン」、「ローソンストア100」を除く)で、「町中華フェア」を開催し、町中華の人気店「早稲田メルシー」、「赤坂珉珉」監修商品を発売する。
今回の町中華フェアで発売するのは、1958年に早稲田で創業した人気の町中華店「早稲田メルシー」監修の炒飯・タンメン・おにぎりの3品と、1965年に赤坂で創業した人気町中華店「赤坂珉珉」監修の炒飯・炒麺・おにぎり・カップ麺の4品の計7品。
「早稲田メルシー」は、「町中華を応援する、という趣旨に賛同して今回の商品を監修しました。人手不足から店舗は(6月29日から)一時休業となりますが、全国のローソンでメルシーの味を楽しんでください」とコメントを寄せている。
今回、「早稲田メルシー」と「赤坂珉珉」の商品について、企画面で協力していただいた井手隊長にインタビューを実施。全国のラーメンを食べ歩く井手隊長ならではの目線で、町中華の魅力や本格中華との違い、町中華に関する思い出などを語ってもらった。
――「町中華」の特徴や魅力を教えてください。
「町中華」とは町に根差した大衆的な中華料理店のことを指します。きちんとした定義は決まっていませんが、創業年の長いお店が多く、マチに愛されているお店ばかりです。近年の昭和、平成レトロブームとともに町中華ブームが訪れ、懐かし世代だけでなく若い世代が町中華に訪れるという新しい動きも出てきています。安くて美味しくお腹いっぱいになれる町中華は広い世代に愛され、日本の誇る町に残したい文化です。
――本格中華との明確な違いは何だと思いますか?
安くて美味しくお腹いっぱいになれることと、やはり長く地域に根差しているということ。それから、中華メニューが主体でありながら、味づくりやメニュー構成が店主の自由であること。同じメニューでもお店によって特徴があって他で食べられない味になっていることが特徴です。中華料理を日本人向けの味にアレンジされているのも町中華の魅力のひとつ。レトロな外観で一見どこも同じように見えても、実際お店を回っていると各店のオリジナリティに驚くことばかりです。カツ丼やカレーがある店、コーヒーの飲める店、ナポリタンやオムライスのある店など、中華の域を超えたオリジナルな世界が広がります。
――今回の企画にあたって難しい点やこだわった点を教えてください。
数多くの街中華を食べ歩いていますが、まずは学生時代に通った「メルシー」と社会人になってから一番通った「赤坂珉珉」に監修をお願いしました。町中華は取材も難しいお店が多いので、その中で監修商品を実現させるのは大変難しいことです。オーソドックスなメニューが多いので、お店ごとの味の差をしっかり表現するのは至難の業だったと思います。そのためには、一品一品の味にしっかり向き合い味をインプットすることが大事です。
――井手隊長自身の「町中華」に関する思い出をお聞かせください。
子供の頃から親に連れられて街中華で、かた焼きそばを食べるのがお決まりでしたが、本格的に街中華で食べることが増えてきたのは中学生の時からです。私は早稲田実業(当時は早稲田鶴巻町)に通っていましたが、当時の早稲田には町中華がたくさんありました。「メルシー」以外のお店でも思い出がたくさんです。学食よりも安く食べられたので昔から本当にお世話になりました。
――「町中華」の店主について、何か共通する特徴はありますか?
町中華はやはり店主さんとの会話が楽しい。鍋を振っている時はコワモテでもフレンドリーに話しかけてくれる店主さんは本当に多いです。暇な時は客席に座って新聞を広げながらお客との会話を楽しむ、これこそが町中華です。夜帯はテレビでプロ野球中継を流していることが多く、野球の勝敗によっては店主の機嫌が悪くなることもあるので注意が必要です。
――全国の「町中華」を食べ歩く中で、地域ごとの特徴はありますか?
エリアごとというよりも、お店ごとに味やメニューの特徴があるというのが町中華ですが、食べ歩いている中で驚いたのは、関西エリアの町中華では薄焼き卵で巻いた春巻を置いているお店が多かったことです。それから、東京の築地エリアでは巨大なシュウマイを置いているお店が多いです。ソースとカラシをつけて食べるのが築地流です。
――改めて「町中華」への思いと、今後の願望などあればお聞かせください。
町中華ブームが再燃していますが、昭和から続く老舗の多くは実は絶滅危惧種です。家業という考え方が薄れた今、受け継ぎ手のいない町中華は本当に多く、気づいたら閉店してしまっているということも少なくありません。今回のようなコンビニの企画で全国の皆さんに町中華の名店の味を食べてもらうことで、一人でも多くの方にその魅力を知っていただきたいと思っています。
――「町中華」を一言でいうと、どんな言葉が相応しいですか?
「昭和のオアシス」です。
今回の町中華フェアで発売するのは、1958年に早稲田で創業した人気の町中華店「早稲田メルシー」監修の炒飯・タンメン・おにぎりの3品と、1965年に赤坂で創業した人気町中華店「赤坂珉珉」監修の炒飯・炒麺・おにぎり・カップ麺の4品の計7品。
「早稲田メルシー」は、「町中華を応援する、という趣旨に賛同して今回の商品を監修しました。人手不足から店舗は(6月29日から)一時休業となりますが、全国のローソンでメルシーの味を楽しんでください」とコメントを寄せている。
今回、「早稲田メルシー」と「赤坂珉珉」の商品について、企画面で協力していただいた井手隊長にインタビューを実施。全国のラーメンを食べ歩く井手隊長ならではの目線で、町中華の魅力や本格中華との違い、町中華に関する思い出などを語ってもらった。
――「町中華」の特徴や魅力を教えてください。
「町中華」とは町に根差した大衆的な中華料理店のことを指します。きちんとした定義は決まっていませんが、創業年の長いお店が多く、マチに愛されているお店ばかりです。近年の昭和、平成レトロブームとともに町中華ブームが訪れ、懐かし世代だけでなく若い世代が町中華に訪れるという新しい動きも出てきています。安くて美味しくお腹いっぱいになれる町中華は広い世代に愛され、日本の誇る町に残したい文化です。
――本格中華との明確な違いは何だと思いますか?
安くて美味しくお腹いっぱいになれることと、やはり長く地域に根差しているということ。それから、中華メニューが主体でありながら、味づくりやメニュー構成が店主の自由であること。同じメニューでもお店によって特徴があって他で食べられない味になっていることが特徴です。中華料理を日本人向けの味にアレンジされているのも町中華の魅力のひとつ。レトロな外観で一見どこも同じように見えても、実際お店を回っていると各店のオリジナリティに驚くことばかりです。カツ丼やカレーがある店、コーヒーの飲める店、ナポリタンやオムライスのある店など、中華の域を超えたオリジナルな世界が広がります。
――今回の企画にあたって難しい点やこだわった点を教えてください。
数多くの街中華を食べ歩いていますが、まずは学生時代に通った「メルシー」と社会人になってから一番通った「赤坂珉珉」に監修をお願いしました。町中華は取材も難しいお店が多いので、その中で監修商品を実現させるのは大変難しいことです。オーソドックスなメニューが多いので、お店ごとの味の差をしっかり表現するのは至難の業だったと思います。そのためには、一品一品の味にしっかり向き合い味をインプットすることが大事です。
――井手隊長自身の「町中華」に関する思い出をお聞かせください。
子供の頃から親に連れられて街中華で、かた焼きそばを食べるのがお決まりでしたが、本格的に街中華で食べることが増えてきたのは中学生の時からです。私は早稲田実業(当時は早稲田鶴巻町)に通っていましたが、当時の早稲田には町中華がたくさんありました。「メルシー」以外のお店でも思い出がたくさんです。学食よりも安く食べられたので昔から本当にお世話になりました。
――「町中華」の店主について、何か共通する特徴はありますか?
町中華はやはり店主さんとの会話が楽しい。鍋を振っている時はコワモテでもフレンドリーに話しかけてくれる店主さんは本当に多いです。暇な時は客席に座って新聞を広げながらお客との会話を楽しむ、これこそが町中華です。夜帯はテレビでプロ野球中継を流していることが多く、野球の勝敗によっては店主の機嫌が悪くなることもあるので注意が必要です。
――全国の「町中華」を食べ歩く中で、地域ごとの特徴はありますか?
エリアごとというよりも、お店ごとに味やメニューの特徴があるというのが町中華ですが、食べ歩いている中で驚いたのは、関西エリアの町中華では薄焼き卵で巻いた春巻を置いているお店が多かったことです。それから、東京の築地エリアでは巨大なシュウマイを置いているお店が多いです。ソースとカラシをつけて食べるのが築地流です。
――改めて「町中華」への思いと、今後の願望などあればお聞かせください。
町中華ブームが再燃していますが、昭和から続く老舗の多くは実は絶滅危惧種です。家業という考え方が薄れた今、受け継ぎ手のいない町中華は本当に多く、気づいたら閉店してしまっているということも少なくありません。今回のようなコンビニの企画で全国の皆さんに町中華の名店の味を食べてもらうことで、一人でも多くの方にその魅力を知っていただきたいと思っています。
――「町中華」を一言でいうと、どんな言葉が相応しいですか?
「昭和のオアシス」です。