豚骨ラーメン店「一蘭」といえば「味集中カウンター」のほかに、ラーメンの中央にのった「赤い秘伝のたれ」も特徴の一つだ。ただ辛いだけじゃない、複雑にからみ合う旨みがスープの味を引き立てる、そんなたれのノウハウを活かした調味料が、9月17日より販売された。果たして使い勝手はどうなのか……実際に確かめてみた。
「あらゆる料理の美味しさの真ん中に据えるような商品に」との思いから生まれた、その名も「一蘭 旨辛コク増し」は、高さ14センチのボトルに中身がギュッと詰まっている。まずは定番のラーメンから試してみた。
ただ普通の豚骨ラーメンに入れても面白くない。そこで「ベーシック・オブ・ラーメン」こと、しょうゆ味に垂らしてみた。あっさりした味わいはそこまで変わらずだが、スープの後味が普段と異なる。徐々に、次第に、角の取れた辛さが口のなかに広がっていく。
次は、豚肉とキムチの炒めもの。みりんや酒、しょうゆなどの合わせ調理料の量を少し減らし、代わりに「旨辛コク増し」を入れた。韓国キムチとの組み合わせならさぞかし辛さが増しているかと思いきや、不思議なことに普段の豚キムチよりも「甘い」。とはいえ、その後にゆっくりと辛さの波状攻撃がやってくる。料理としての本格さが、ほんの少し増した気がした。
思い切って“和食はどうだろう”と考えた。それも日常的で素朴な料理。切り干し大根の煮物といえば、いつもの味にひと工夫する場合、唐辛子やつぶした梅を入れるのがセオリーだが、今回は「旨辛コク増し」を鍋に少し注いでみた。
煮込みながら味見をすると、どこかオリエンタルな風味。できあがったあと柔らかくなった大根を口の中でかみしめると甘辛い深みのある味がじんわりと口のなかに広がる。「白飯何杯でも」という言葉が頭に浮かんだ。
それにしてもどの料理に入れても共通するのが、一口味わうとすぐにまた口に運びたくなる中毒性だ。一方では、強力な「味変力」も持っている。ひざを打つような甘さと辛さのハイブリッドで、なるほど、あの「赤いたれ」は、一蘭のラーメンを定期的に食べたくなる衝動の一端を担っているのだなと改めて思った。
取り扱い場所は国内の一蘭店舗(古賀SAを除く)とのことだが、これはぜひ普通のスーパーでも販売してほしい。個人的には調理料のレギュラー入りだし、たとえば気軽にキャンプに持っていけたら、定番の料理を味変し、一躍注目を受けると思う。一蘭さん、なんとかなりませんか?
「あらゆる料理の美味しさの真ん中に据えるような商品に」との思いから生まれた、その名も「一蘭 旨辛コク増し」は、高さ14センチのボトルに中身がギュッと詰まっている。まずは定番のラーメンから試してみた。
ただ普通の豚骨ラーメンに入れても面白くない。そこで「ベーシック・オブ・ラーメン」こと、しょうゆ味に垂らしてみた。あっさりした味わいはそこまで変わらずだが、スープの後味が普段と異なる。徐々に、次第に、角の取れた辛さが口のなかに広がっていく。
次は、豚肉とキムチの炒めもの。みりんや酒、しょうゆなどの合わせ調理料の量を少し減らし、代わりに「旨辛コク増し」を入れた。韓国キムチとの組み合わせならさぞかし辛さが増しているかと思いきや、不思議なことに普段の豚キムチよりも「甘い」。とはいえ、その後にゆっくりと辛さの波状攻撃がやってくる。料理としての本格さが、ほんの少し増した気がした。
思い切って“和食はどうだろう”と考えた。それも日常的で素朴な料理。切り干し大根の煮物といえば、いつもの味にひと工夫する場合、唐辛子やつぶした梅を入れるのがセオリーだが、今回は「旨辛コク増し」を鍋に少し注いでみた。
煮込みながら味見をすると、どこかオリエンタルな風味。できあがったあと柔らかくなった大根を口の中でかみしめると甘辛い深みのある味がじんわりと口のなかに広がる。「白飯何杯でも」という言葉が頭に浮かんだ。
それにしてもどの料理に入れても共通するのが、一口味わうとすぐにまた口に運びたくなる中毒性だ。一方では、強力な「味変力」も持っている。ひざを打つような甘さと辛さのハイブリッドで、なるほど、あの「赤いたれ」は、一蘭のラーメンを定期的に食べたくなる衝動の一端を担っているのだなと改めて思った。
取り扱い場所は国内の一蘭店舗(古賀SAを除く)とのことだが、これはぜひ普通のスーパーでも販売してほしい。個人的には調理料のレギュラー入りだし、たとえば気軽にキャンプに持っていけたら、定番の料理を味変し、一躍注目を受けると思う。一蘭さん、なんとかなりませんか?