「HOT!HOT!」とすさまじい形相をかましたかと思えば、いきなり真顔でしゃべり出す。つかみどころのない芸人といえばこの人、藤井隆。お笑い芸人としてだけでなく、司会から声優、役者とマルチに活躍するそんな彼がなんとこのたび音楽の新レーベルを設立するという。藤井と音楽との関係は深く、今までにも浅倉大介プロデュース『ナンダカンダ』でNHK紅白歌合戦に出場し、歌手としてロスでワールドツアーを行った経験も。はたして今回始動したレーベルはどんな展開をみせるのか?
9月18日、新宿のイベント会場で開催されたそのレーベル『SLENDERIE RECORD』の発表記者会見には藤井隆、椿鬼奴、レイザーラモンRGが姿を見せた。細く長く続けていきたいとの願いからSLENDERIE(スレンダリー)と名付けたレーベル発足の第1弾として、この3人による音楽ユニット『Like a Record round! round! round! Japan』を結成、楽曲の配信が決定したとのことだ。
彼らが歌う曲はKOJI1200こと今田耕司が歌った『ナウ・ロマンティック』。オリコンでも高い順位を残したこの名曲を彼らがどのように料理するのか? ゲストとしてライムスターの宇多丸とノーナ・リーヴスの西寺郷太も応援にかけつけ会場を盛り上げた。
会見の最後には「新しい船が出港するときセレモニーでシャンパンを割りますよね? そちらをご用意させていただきました」と笑顔の藤井。“それって屋外でやるもんじゃないの?”と会場も困惑するなか、「『SLENDERIE RECORD』という船の旅路の無事を祝って」と、藤井は木槌でモエ・シャンドンをブチ割り壇上をガラスの破片と酒まみれにさせ、彼らしい“狂気な笑い”を見せつけた。
「見て。まるで船が浮かんでいるみたい」と青いビニールシート上の瓶を見て語るのは、サイバーサングラスをかけ、すっかりアーティスト気取りのレイザーラモンRG。今回エンタメプレックスはこの男に注目。レイザーラモンHGの相方としてブレイクし、今年の『Rー1ぐらんぷり』では最終決戦まで勝ち抜いたことも記憶に新しい彼も藤井隆同様、マルチといえばマルチな存在ではある。プロレスラー、『日本野鳥の会』会員、『よしもと写真部』部員、坂本冬美の応援団長、そして今回の音楽ユニットの参加。しかし彼は一体どこへ向かおうとしているのか……。
——新ユニット誕生おめでとうございます! 今回のユニットでのRGさんの立ち位置は?
「ありがとうございます! まあ、僕は宴会部長みたいな感じですよ。ライブで動きとかをまかされている感じですね。パフォーマンスに徹するというか」
——小薮千豊とのパフォーマンスユニット:ビッグポルノでは高い歌唱力を見せ、ヘビメタなど洋楽にも造詣の深いRGさんですが、そうした部分をこのユニットではどう活かしていきたいですか?!
「こっち(Like a Record round! round! round! Japan)はダンスミュージックやポップスだから、僕のヘビメタ好きの出番はないですね。(キメ顔で)僕の新たな一面を見ていただければと思います」
——RGさんといえば、あるあるネタで有名ですが、今回の『ナウ・ロマンティック』でもやるつもりですか?!
「(神妙に)いや、あるあるとかじゃなく、あくまで本気で取り組みたいというレーベル主(藤井隆)の意向があるので、ガチでやろうと思っています。あるあるやメタルはちょっと……純粋に音を追求していきたいですね。僕は」
——今回、今田耕司さんの『ナウ・ロマンティック』をフックアップしたわけですが、どんなアレンジになっているんでしょうか?
「音楽プロデューサーにtofubeatsさんをお迎えして、若い感覚を取り入れていこうと。『ナウ・ロマンティック』は90年代を代表するエレクトロ・ポップだと僕は思っています。もともと僕ら3人で洋楽のカバーをiTunesで配信していたんですけど、それが今回の結成のきっかけですね。藤井さんは音楽活動を10年ほど封印していたんですけど、最近クラブでDJなんかもやっていて、音楽に対する情熱が復活してきた。“いろんなことに挑戦したい!”っておっしゃっているので、僕もその夢のお手伝いができればと」
——…マジメにお答えいただきありがとうございます。RGさんといえば「事故芸人」「色のない世界」「孤独の疫病神」などと数々の異名をおもちですが、そのスベリっぷりは計算されてのことなんでしょうか?
「……あれ? これって音楽雑誌の取材なんですよね?」
——いやぜんぜん違いますよ。
「そうなんですか。まあ、あれは生モノといいますか、感覚がズレているんでしょうかね。自分がおもしろいと思って出したらウケないということが、人よりちょっと多いだけという話で……。本気じゃないと皆さんツッコんでくれないし、あざとい感じっていうのは先輩たちはすぐ気づきますよ」
——本気でぶつかって本気でスベっていると。今後、ピンでやっていきたいことってありますか?
「僕、だれかに誘われたらすぐ行っちゃうタイプなので。いろんなところに顔を出して、いろんな事を吸収していきたいと思っています。ちょっと最近考えているのは、海外の大規模なフェスみたいに、2〜3日かけて延々とあるあるネタをやってみたいなと」
——フェスは2時間くらいで演者がチェンジするので、ひとりではムリかと思いますが……。
「いえ大丈夫です。ずっと曲をかけてあるあるネタをするのは苦じゃないので」
——寝れないと思うんですけど
「ぜんぜん、ぜんぜん。出来ます出来ます。ちなみにそういった外国のフェスって町おこしの一環になっているんですって。だから僕もそんな風に地元の熊本や過疎の町なんかを盛り上げていきたいと思っています。その地域のあるあるを混ぜつつ(笑)」
今回も模範解答のようなズレっぷりを発揮してくれたレイザーラモンRGも所属するユニット『Like a Record round! round! round! Japan』は『ナウ・ロマンティック』に続き、今秋にもオリジナルの楽曲をぞくぞく発表していくとのこと。
9月18日、新宿のイベント会場で開催されたそのレーベル『SLENDERIE RECORD』の発表記者会見には藤井隆、椿鬼奴、レイザーラモンRGが姿を見せた。細く長く続けていきたいとの願いからSLENDERIE(スレンダリー)と名付けたレーベル発足の第1弾として、この3人による音楽ユニット『Like a Record round! round! round! Japan』を結成、楽曲の配信が決定したとのことだ。
彼らが歌う曲はKOJI1200こと今田耕司が歌った『ナウ・ロマンティック』。オリコンでも高い順位を残したこの名曲を彼らがどのように料理するのか? ゲストとしてライムスターの宇多丸とノーナ・リーヴスの西寺郷太も応援にかけつけ会場を盛り上げた。
会見の最後には「新しい船が出港するときセレモニーでシャンパンを割りますよね? そちらをご用意させていただきました」と笑顔の藤井。“それって屋外でやるもんじゃないの?”と会場も困惑するなか、「『SLENDERIE RECORD』という船の旅路の無事を祝って」と、藤井は木槌でモエ・シャンドンをブチ割り壇上をガラスの破片と酒まみれにさせ、彼らしい“狂気な笑い”を見せつけた。
「見て。まるで船が浮かんでいるみたい」と青いビニールシート上の瓶を見て語るのは、サイバーサングラスをかけ、すっかりアーティスト気取りのレイザーラモンRG。今回エンタメプレックスはこの男に注目。レイザーラモンHGの相方としてブレイクし、今年の『Rー1ぐらんぷり』では最終決戦まで勝ち抜いたことも記憶に新しい彼も藤井隆同様、マルチといえばマルチな存在ではある。プロレスラー、『日本野鳥の会』会員、『よしもと写真部』部員、坂本冬美の応援団長、そして今回の音楽ユニットの参加。しかし彼は一体どこへ向かおうとしているのか……。
——新ユニット誕生おめでとうございます! 今回のユニットでのRGさんの立ち位置は?
「ありがとうございます! まあ、僕は宴会部長みたいな感じですよ。ライブで動きとかをまかされている感じですね。パフォーマンスに徹するというか」
——小薮千豊とのパフォーマンスユニット:ビッグポルノでは高い歌唱力を見せ、ヘビメタなど洋楽にも造詣の深いRGさんですが、そうした部分をこのユニットではどう活かしていきたいですか?!
「こっち(Like a Record round! round! round! Japan)はダンスミュージックやポップスだから、僕のヘビメタ好きの出番はないですね。(キメ顔で)僕の新たな一面を見ていただければと思います」
——RGさんといえば、あるあるネタで有名ですが、今回の『ナウ・ロマンティック』でもやるつもりですか?!
「(神妙に)いや、あるあるとかじゃなく、あくまで本気で取り組みたいというレーベル主(藤井隆)の意向があるので、ガチでやろうと思っています。あるあるやメタルはちょっと……純粋に音を追求していきたいですね。僕は」
——今回、今田耕司さんの『ナウ・ロマンティック』をフックアップしたわけですが、どんなアレンジになっているんでしょうか?
「音楽プロデューサーにtofubeatsさんをお迎えして、若い感覚を取り入れていこうと。『ナウ・ロマンティック』は90年代を代表するエレクトロ・ポップだと僕は思っています。もともと僕ら3人で洋楽のカバーをiTunesで配信していたんですけど、それが今回の結成のきっかけですね。藤井さんは音楽活動を10年ほど封印していたんですけど、最近クラブでDJなんかもやっていて、音楽に対する情熱が復活してきた。“いろんなことに挑戦したい!”っておっしゃっているので、僕もその夢のお手伝いができればと」
——…マジメにお答えいただきありがとうございます。RGさんといえば「事故芸人」「色のない世界」「孤独の疫病神」などと数々の異名をおもちですが、そのスベリっぷりは計算されてのことなんでしょうか?
「……あれ? これって音楽雑誌の取材なんですよね?」
——いやぜんぜん違いますよ。
「そうなんですか。まあ、あれは生モノといいますか、感覚がズレているんでしょうかね。自分がおもしろいと思って出したらウケないということが、人よりちょっと多いだけという話で……。本気じゃないと皆さんツッコんでくれないし、あざとい感じっていうのは先輩たちはすぐ気づきますよ」
——本気でぶつかって本気でスベっていると。今後、ピンでやっていきたいことってありますか?
「僕、だれかに誘われたらすぐ行っちゃうタイプなので。いろんなところに顔を出して、いろんな事を吸収していきたいと思っています。ちょっと最近考えているのは、海外の大規模なフェスみたいに、2〜3日かけて延々とあるあるネタをやってみたいなと」
——フェスは2時間くらいで演者がチェンジするので、ひとりではムリかと思いますが……。
「いえ大丈夫です。ずっと曲をかけてあるあるネタをするのは苦じゃないので」
——寝れないと思うんですけど
「ぜんぜん、ぜんぜん。出来ます出来ます。ちなみにそういった外国のフェスって町おこしの一環になっているんですって。だから僕もそんな風に地元の熊本や過疎の町なんかを盛り上げていきたいと思っています。その地域のあるあるを混ぜつつ(笑)」
今回も模範解答のようなズレっぷりを発揮してくれたレイザーラモンRGも所属するユニット『Like a Record round! round! round! Japan』は『ナウ・ロマンティック』に続き、今秋にもオリジナルの楽曲をぞくぞく発表していくとのこと。