中部電力ミライズ株式会社は、全国47都道府県の男女1,000名を対象に「防災に関する調査 第2弾」を実施。このたび、その調査結果を発表しました。
まず、アンケート回答者自身の防災への意識を質問したところ、約6割の人が以前よりも「意識は高まっている」と回答。2024年7月に行った第1回調査でも、約6割の人が「意識は高まっている」との回答があり、依然として、防災意識が高まり続けている傾向が見られました。
2024年は1月には能登半島、8月には宮崎県日向灘を震源とする大きな地震が相次ぎ、「南海トラフ地震臨時情報」も初めて発表され、特別な注意が呼びかけられました。地震のほかにも、「のろのろ台風」として話題になった台風10号や、非常に強い勢力で関東地方へ接近した台風7号など、計26個の台風が発生。また、2023年から2年連続で記録的な猛暑が続き、2024年は猛暑日が過去最多となるなど、災害の恐怖を身近に感じた人も少なくないと思われます。
防災意識が「高まっている」と回答した人に、そのきっかけを尋ねたところ、「自身の被災経験」や「これまで災害の少なかった地域が、大きな災害に見舞われていることを目の当たりにしたこと」が多く挙げられました。どこか他人ゴトだと思いがちな災害を“自分ゴト化”することが、防災意識の向上に繋がると考えられます。
「地震の少ないところに長年住んでいたのに、近年の地震で大きな揺れを経験し防災意識に目覚めた」(富山県・67歳男性)
「南海トラフ地震の危険性が年々高まっているから」(大阪府・57歳男性)
「東日本大震災で3日間くらい停電の中、過ごしたこと」(岩手県・37歳男性)
「東日本大震災の時の東京での揺れ方が尋常ではなかったので、首都直下型地震に備えなければと思った」(東京都・76歳男性)
「近年、よくある災害地域関係なしに、突発的な地震や線状降水帯などの被害が放送されるから」(鳥取県・65歳女性)
「訓練がきっかけで意識するようになった」(山梨県・37歳男性)
「子どもが生まれて自分だけのことではなくなった」(福岡県・33歳女性)
「身近な人が持ち出し用の防災バッグを準備しているのを見て」(長崎県・57歳女性)
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄の8地域で防災意識の変化を比較すると、最も意識が高まっていたのは「九州・沖縄」でした。このエリアでは、2024年は8月8日に日向灘を震源とする地震、同月29日に台風10号の上陸、福岡の太宰府では7月から8月にかけて気象庁の観測史上最長となる33日連続で猛暑日が続くなど、とても多くの災害に見舞われました。
そして、2位から4位までは、これから起こる可能性の高いとされる南海トラフ地震で甚大な被害が出ると言われている「中部」「近畿」「四国」エリアがランクイン。前回に引き続き、防災意識が高い傾向が続いています。
地震などが引き金となって、その次に起きてしまう二次災害。実際に経験したことのある二次災害について調べたところ、およそ2.5人に1人(41.0%)が停電を経験していることが分かりました。停電が身近な二次災害の一つであることがうかがえます。また、停電を経験した人のうち、「5時間以上の停電」を経験した人は42.4%にも上りました。停電経験者の4割以上が、生活に大きな支障が出るような停電を経験していることが明らかになりました。他の二次災害と併せてランキングにしたところ、余震や断水なども上位にランクイン。電気や水道をはじめ、災害によってライフラインがストップしてしまい、多くの二次災害が引き起こされているようです。
被災経験者に停電時に困ったことを尋ねました。冬場は暖をとれないこと、夏場は冷蔵庫が機能しないことなど季節ならではの悩みや、大地震や台風の影響によるエリアごとの悩み、また、情報が届かないことによる不安などの声も寄せられました。
「夏だったので冷蔵庫の中身がダメになってしまうこと。冷房が使えず暑くて大変だったこと」(三重県・39歳女性)
「真夏の台風で停電が6日間続き、外にも出られず窓も開けられず暑さが辛かった」(沖縄県・66歳女性)
「東日本大震災があった3月11日は3月にしては寒かったので、停電になって毛布だけではキツかった。当時、電気を使わない暖房器具は用意すべきだと思った記憶がある」(岩手県・55歳男性)
「電気が止まって地下鉄も止まり電話もできないので、1時間歩いて会社に向かった」(北海道・33歳女性)
「オートロックが開かない」(茨城県・55歳男性)
「11階に住んでいて、エレベーターが使えなくなり、水や生活に使う物を運ぶのに苦労した」(兵庫県・38歳女性)
「停電の最新状況や復旧の目途などの情報が入らなかったこと。不安で仕方なかった」(徳島県・50代女性)
「IHコンロなので調理ができなくて困った」(秋田県・55歳女性)
「水を流すのに電気が必要なので、トイレに行きたくても水を流すことができない」(千葉県・35歳男性)
「ひとりで夜を過ごしていた時に、停電でテレビが見られなくなり寂しくてならなかった」(鹿児島県・75歳男性)
■知っておきたい!停電・災害時に関する知識(中部電力ミライズ)
ここからは、実際に停電が起きたときに備えて、「なぜ停電は起こるのか?」「もしも停電が起きたときにどう対応すればよいのか?」、明日から役立つ情報をご紹介します。もしものときも慌てずに対応ができるよう、今から備えておきましょう!
◆なぜ停電は起きるのか?
<停電の発生理由の一例>
・大雨等の影響で発生した土砂崩れによって、電柱が倒れる。
・台風等の強風が影響で、飛来物で電線が切れる。
・雷が電線などにおちて、電線・変圧器等の送電設備が損傷する。
など
※大雨や台風通過後、海に近い地域では、塩分を含んだ強い潮風が設備に吹き付け、この塩分が電気を安全に使用するための「碍子(がいし)」に付着することで、火花が発生することがよく見られます。万が一、引込線から火花が発生した場合は、建物内に設置された分電盤のブレーカーをお切りください。
※落雷や風雨がひどく、停電が起こりそうだと感じたら、家電製品のプラグを抜きましょう。機会が故障する恐れや、プラグなどに触れていると感電する恐れがあります。
「防災に関する調査」で判明した、人々の防災意識の上昇傾向。意識は高まっているものの、備えの実態はどうなのか、保存食・飲料水の備えについても調査しました。調査の結果、「ほとんど備えていない」「全く備えていない」と回答した人は約4割でした。「十分に備えている」と、自信を持って回答した人は、前回よりもわずかに増加したものの、依然として1割未満という結果でした。
さらに、保存食・飲料水を具体的にどのくらいの量準備しているのか、調査を進めたところ、多くの人が「3~5日間分程度(27.9%)」や「1~2日間分程度(20.7%)」と回答。近年は復旧に時間がかかり物資の流通が遅れることを想定し、備蓄の目安として、さまざまな自治体で7日分の備蓄が推奨されています。また、電気・ガス・水道などのライフラインが止まったとき、飲料用・調理用として必要な水は1人1日あたり3リットル程度とされています。この目安とされる7日分の備蓄をしている人の割合は、「1週間分以上(6.0%)」「1週間分程度(11.9%)」を合わせた17.9%でした。
また、「十分に備えている」と回答した人の割合を、エリア別で比較してみたところ、特に「関東」と「中部」エリアで前回よりも増加傾向が見られました。これらのエリアは、首都直下型地震や南海トラフ地震など、今後大きな地震が起こると予想されるエリアの中心であるため、保存食・飲料水の備蓄を意識する人が増えているのかもしれません。
有事に備えるべき、と言われても、いざとなると準備すべきものがわからないという方も多いのではないしょうか。そこで、みなさんが準備している防災用品を調査。ランキングにしたところ、1位「ヘッドライト・懐中電灯」、2位「保存食」、3位「マスク」という結果に。
実際に災害を経験して、準備していて良かったと思った防災用品も聞いたところ、1位「保存食」、2位「ヘッドライト・懐中電灯」で、上位2つは同じでした。一方、準備段階では7位だった「現金」が、災害経験後は3位にまで浮上。キャッシュレス化が進む時代ですが、防災対策として現金はいくらか持っておくことがおすすめです。
■その他、被災経験者が語る「準備していて良かった(すればよかった)防災用品」
「カップ麺。ローリングストックができる」(大阪府・35歳女性)
「停電するとキャッスレス決済が使えないので現金は必需品」(福井県・50歳男性)
「手回しラジオは情報を得るのにとても助かった」(宮城県・61歳女性)
「ポータブル電源が役に立った」(新潟県・30歳男性)
「停電になってしまった時にライブのペンライトでしのいだ。懐中電灯の他にランタンの様な灯りがあればよかった」(北海道・33歳女性)
「ドライシャンプーが入浴できない時に役立った」(埼玉県・55歳女性)
「豪雨で断水時に、ポリタンク、簡易キャリーカートを準備しておいて良かった」(広島県・69歳男性)
「冬場の停電があったが、毛布と石油ストーブがあって助かった」(徳島県・48歳男性)
防災準備として、家庭の中で工夫していることについて聞きました。防災用品を避難時の導線上に保管しておくことや、日常的に使う食品や消耗品を少し多めに備蓄し、消費した分だけ定期的に買い足していくことで、常に一定量の備蓄(ストック)する“ローリングストック”を実施しているなどの工夫が見られました。
「リマインダーに非常食の賞味期限をセットしておく」(宮崎県・37歳女性)
「保存食の賞味期限が近くなったら食べるようにして、また買い足している」(新潟県・25歳男性)
「ローリングストックするものを増やした。インスタント食品、日用品など。定期的な備蓄品の見直し、ついこの前にチェックしたと思っても、実は期限切れになっているものなどもある」(神奈川県・60歳男性)
「雨水タンクを設置して飲料水以外の水も蓄えるようにしている。使わないときは家庭菜園に利用している」(三重県・75歳男性)
「廊下の要所要所にLEDセンサーライトを取り付けている」(秋田県・60歳男性)
「すぐに持って出られるように、寝室の布団のそばに防災リュックと水を置いている」(広島県・37歳女性)
「家電や家具に耐震シートを貼り、転倒しないよう対策をしている」(高知県・26歳女性)
「スリッパと懐中電灯はベッドの下に備えている」(徳島県・48歳男性)
「食料品は普段からローリングストックを意識し、常に家の中に食料品が十分にある状態を維持するようにしている」(石川県・36歳女性)
今回の調査で「準備しておいてよかった防災用品」の1位に保存食があがりました。一方、保存食や飲料水を備えられていない人も一定数いることが明らかになりました。「必要だとわかっているけれども、腰が重くなりがち」な防災準備。阪神淡路大震災から30年の節目の年である2025年。ぜひこの機会に、災害の備えについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。
まず、アンケート回答者自身の防災への意識を質問したところ、約6割の人が以前よりも「意識は高まっている」と回答。2024年7月に行った第1回調査でも、約6割の人が「意識は高まっている」との回答があり、依然として、防災意識が高まり続けている傾向が見られました。
2024年は1月には能登半島、8月には宮崎県日向灘を震源とする大きな地震が相次ぎ、「南海トラフ地震臨時情報」も初めて発表され、特別な注意が呼びかけられました。地震のほかにも、「のろのろ台風」として話題になった台風10号や、非常に強い勢力で関東地方へ接近した台風7号など、計26個の台風が発生。また、2023年から2年連続で記録的な猛暑が続き、2024年は猛暑日が過去最多となるなど、災害の恐怖を身近に感じた人も少なくないと思われます。
防災意識が「高まっている」と回答した人に、そのきっかけを尋ねたところ、「自身の被災経験」や「これまで災害の少なかった地域が、大きな災害に見舞われていることを目の当たりにしたこと」が多く挙げられました。どこか他人ゴトだと思いがちな災害を“自分ゴト化”することが、防災意識の向上に繋がると考えられます。
「地震の少ないところに長年住んでいたのに、近年の地震で大きな揺れを経験し防災意識に目覚めた」(富山県・67歳男性)
「南海トラフ地震の危険性が年々高まっているから」(大阪府・57歳男性)
「東日本大震災で3日間くらい停電の中、過ごしたこと」(岩手県・37歳男性)
「東日本大震災の時の東京での揺れ方が尋常ではなかったので、首都直下型地震に備えなければと思った」(東京都・76歳男性)
「近年、よくある災害地域関係なしに、突発的な地震や線状降水帯などの被害が放送されるから」(鳥取県・65歳女性)
「訓練がきっかけで意識するようになった」(山梨県・37歳男性)
「子どもが生まれて自分だけのことではなくなった」(福岡県・33歳女性)
「身近な人が持ち出し用の防災バッグを準備しているのを見て」(長崎県・57歳女性)
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄の8地域で防災意識の変化を比較すると、最も意識が高まっていたのは「九州・沖縄」でした。このエリアでは、2024年は8月8日に日向灘を震源とする地震、同月29日に台風10号の上陸、福岡の太宰府では7月から8月にかけて気象庁の観測史上最長となる33日連続で猛暑日が続くなど、とても多くの災害に見舞われました。
そして、2位から4位までは、これから起こる可能性の高いとされる南海トラフ地震で甚大な被害が出ると言われている「中部」「近畿」「四国」エリアがランクイン。前回に引き続き、防災意識が高い傾向が続いています。
地震などが引き金となって、その次に起きてしまう二次災害。実際に経験したことのある二次災害について調べたところ、およそ2.5人に1人(41.0%)が停電を経験していることが分かりました。停電が身近な二次災害の一つであることがうかがえます。また、停電を経験した人のうち、「5時間以上の停電」を経験した人は42.4%にも上りました。停電経験者の4割以上が、生活に大きな支障が出るような停電を経験していることが明らかになりました。他の二次災害と併せてランキングにしたところ、余震や断水なども上位にランクイン。電気や水道をはじめ、災害によってライフラインがストップしてしまい、多くの二次災害が引き起こされているようです。
被災経験者に停電時に困ったことを尋ねました。冬場は暖をとれないこと、夏場は冷蔵庫が機能しないことなど季節ならではの悩みや、大地震や台風の影響によるエリアごとの悩み、また、情報が届かないことによる不安などの声も寄せられました。
「夏だったので冷蔵庫の中身がダメになってしまうこと。冷房が使えず暑くて大変だったこと」(三重県・39歳女性)
「真夏の台風で停電が6日間続き、外にも出られず窓も開けられず暑さが辛かった」(沖縄県・66歳女性)
「東日本大震災があった3月11日は3月にしては寒かったので、停電になって毛布だけではキツかった。当時、電気を使わない暖房器具は用意すべきだと思った記憶がある」(岩手県・55歳男性)
「電気が止まって地下鉄も止まり電話もできないので、1時間歩いて会社に向かった」(北海道・33歳女性)
「オートロックが開かない」(茨城県・55歳男性)
「11階に住んでいて、エレベーターが使えなくなり、水や生活に使う物を運ぶのに苦労した」(兵庫県・38歳女性)
「停電の最新状況や復旧の目途などの情報が入らなかったこと。不安で仕方なかった」(徳島県・50代女性)
「IHコンロなので調理ができなくて困った」(秋田県・55歳女性)
「水を流すのに電気が必要なので、トイレに行きたくても水を流すことができない」(千葉県・35歳男性)
「ひとりで夜を過ごしていた時に、停電でテレビが見られなくなり寂しくてならなかった」(鹿児島県・75歳男性)
■知っておきたい!停電・災害時に関する知識(中部電力ミライズ)
ここからは、実際に停電が起きたときに備えて、「なぜ停電は起こるのか?」「もしも停電が起きたときにどう対応すればよいのか?」、明日から役立つ情報をご紹介します。もしものときも慌てずに対応ができるよう、今から備えておきましょう!
◆なぜ停電は起きるのか?
<停電の発生理由の一例>
・大雨等の影響で発生した土砂崩れによって、電柱が倒れる。
・台風等の強風が影響で、飛来物で電線が切れる。
・雷が電線などにおちて、電線・変圧器等の送電設備が損傷する。
など
※大雨や台風通過後、海に近い地域では、塩分を含んだ強い潮風が設備に吹き付け、この塩分が電気を安全に使用するための「碍子(がいし)」に付着することで、火花が発生することがよく見られます。万が一、引込線から火花が発生した場合は、建物内に設置された分電盤のブレーカーをお切りください。
※落雷や風雨がひどく、停電が起こりそうだと感じたら、家電製品のプラグを抜きましょう。機会が故障する恐れや、プラグなどに触れていると感電する恐れがあります。
「防災に関する調査」で判明した、人々の防災意識の上昇傾向。意識は高まっているものの、備えの実態はどうなのか、保存食・飲料水の備えについても調査しました。調査の結果、「ほとんど備えていない」「全く備えていない」と回答した人は約4割でした。「十分に備えている」と、自信を持って回答した人は、前回よりもわずかに増加したものの、依然として1割未満という結果でした。
さらに、保存食・飲料水を具体的にどのくらいの量準備しているのか、調査を進めたところ、多くの人が「3~5日間分程度(27.9%)」や「1~2日間分程度(20.7%)」と回答。近年は復旧に時間がかかり物資の流通が遅れることを想定し、備蓄の目安として、さまざまな自治体で7日分の備蓄が推奨されています。また、電気・ガス・水道などのライフラインが止まったとき、飲料用・調理用として必要な水は1人1日あたり3リットル程度とされています。この目安とされる7日分の備蓄をしている人の割合は、「1週間分以上(6.0%)」「1週間分程度(11.9%)」を合わせた17.9%でした。
また、「十分に備えている」と回答した人の割合を、エリア別で比較してみたところ、特に「関東」と「中部」エリアで前回よりも増加傾向が見られました。これらのエリアは、首都直下型地震や南海トラフ地震など、今後大きな地震が起こると予想されるエリアの中心であるため、保存食・飲料水の備蓄を意識する人が増えているのかもしれません。
有事に備えるべき、と言われても、いざとなると準備すべきものがわからないという方も多いのではないしょうか。そこで、みなさんが準備している防災用品を調査。ランキングにしたところ、1位「ヘッドライト・懐中電灯」、2位「保存食」、3位「マスク」という結果に。
実際に災害を経験して、準備していて良かったと思った防災用品も聞いたところ、1位「保存食」、2位「ヘッドライト・懐中電灯」で、上位2つは同じでした。一方、準備段階では7位だった「現金」が、災害経験後は3位にまで浮上。キャッシュレス化が進む時代ですが、防災対策として現金はいくらか持っておくことがおすすめです。
■その他、被災経験者が語る「準備していて良かった(すればよかった)防災用品」
「カップ麺。ローリングストックができる」(大阪府・35歳女性)
「停電するとキャッスレス決済が使えないので現金は必需品」(福井県・50歳男性)
「手回しラジオは情報を得るのにとても助かった」(宮城県・61歳女性)
「ポータブル電源が役に立った」(新潟県・30歳男性)
「停電になってしまった時にライブのペンライトでしのいだ。懐中電灯の他にランタンの様な灯りがあればよかった」(北海道・33歳女性)
「ドライシャンプーが入浴できない時に役立った」(埼玉県・55歳女性)
「豪雨で断水時に、ポリタンク、簡易キャリーカートを準備しておいて良かった」(広島県・69歳男性)
「冬場の停電があったが、毛布と石油ストーブがあって助かった」(徳島県・48歳男性)
防災準備として、家庭の中で工夫していることについて聞きました。防災用品を避難時の導線上に保管しておくことや、日常的に使う食品や消耗品を少し多めに備蓄し、消費した分だけ定期的に買い足していくことで、常に一定量の備蓄(ストック)する“ローリングストック”を実施しているなどの工夫が見られました。
「リマインダーに非常食の賞味期限をセットしておく」(宮崎県・37歳女性)
「保存食の賞味期限が近くなったら食べるようにして、また買い足している」(新潟県・25歳男性)
「ローリングストックするものを増やした。インスタント食品、日用品など。定期的な備蓄品の見直し、ついこの前にチェックしたと思っても、実は期限切れになっているものなどもある」(神奈川県・60歳男性)
「雨水タンクを設置して飲料水以外の水も蓄えるようにしている。使わないときは家庭菜園に利用している」(三重県・75歳男性)
「廊下の要所要所にLEDセンサーライトを取り付けている」(秋田県・60歳男性)
「すぐに持って出られるように、寝室の布団のそばに防災リュックと水を置いている」(広島県・37歳女性)
「家電や家具に耐震シートを貼り、転倒しないよう対策をしている」(高知県・26歳女性)
「スリッパと懐中電灯はベッドの下に備えている」(徳島県・48歳男性)
「食料品は普段からローリングストックを意識し、常に家の中に食料品が十分にある状態を維持するようにしている」(石川県・36歳女性)
今回の調査で「準備しておいてよかった防災用品」の1位に保存食があがりました。一方、保存食や飲料水を備えられていない人も一定数いることが明らかになりました。「必要だとわかっているけれども、腰が重くなりがち」な防災準備。阪神淡路大震災から30年の節目の年である2025年。ぜひこの機会に、災害の備えについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。