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“萌え”ってなんですか? メイドカフェを体験してわかったいくつかのこと〜現代メイドカフェ事情②〜

Entame Plex 2014年9月30日 18時25分

メイドカフェについて、誕生当時のことからいままでの流れを見てきた秋葉原の老舗メイドカフェ『@ほぉ〜むカフェ』のかわいいメイドの3人に話を聞いてみたのが10周年ライブのときのこと。

そのときに、「“萌え”ってなんですか?」と聞いてみると、その質問に対してだけは曖昧な答えが多く、彼女たちも戸惑っている様子でした。

「カワイイと保護愛のあいだみたいな……」
「犬を見てにっこり!っていうのに近いことは近いですけど……」
「うーん、やっぱり体験しないと。言葉だとなかなか説明できなくって……」
「とにかく一度!」

とメイドさんたちは言っていました。

そんなわけで、今回は彼女たちが給仕するお店『@ほぉ~むカフェ』へ。

今のメイドカフェはどうなっているのか、実際に体験してきました!



「おかえりなさいませ!! ご主人さま!」。入口で迎えてくれたのは@ほぉ~むカフェに所属する180人(!)のメイドの中でもなれる者はごくわずかという“プレミアム”メイドのひとりであり、2013最優秀メイドの称号をもつ『ちむ』さん。まずは席に案内され、座るとお店のメニューをひとつひとつ丁寧に説明してくれます。



ドリンクはベーシックにコーヒー・紅茶から、食事はお子さまランチならぬご主人様・お嬢様ランチやパスタ、カレーまでしっかりカフェメニューが充実。驚いたのがアルコール類もそろっていることで、セレクトによっては日本酒を飲みながら焼きイカを食べるという、メイドカフェの一般的なイメージとは違った乙な楽しみ方も可能になっています。

それにしても、ときには身振り手振りをしながらかわいらしくメニューを教えてくれるちむさん。聞いているだけでもほっこりした気持ちになって、なんとなく“萌え”の感覚、わかりはじめてきた気がします。





そんなわけで、今回は『ぴぴよぴよぴよ♪ひよこさんライス』(¥1,100)と『メイドがお絵かき♪あちゅあちゅモカラテ』(¥680)を注文。どちらも好きな絵や言葉を描いてくれるそうです。



「どんなものも受けられるよう、ノートにアイデアを書き込んでいるんです」(ちむ)



そして、メイドたちと一緒に遊ぶことができるゲームは数種類あり、定番のポカポカゲームからオセロ、そしてUNOまでいろいろ。今回はどれかひとつの歯を押すとガブッと噛み付かれるワニのゲームをチョイス。それにしてもゲームをして「うわっ!」って声を上げたのって何年ぶりだろう……。



ゲームは接戦のすえ、なんとか勝利! 勝てばメイドさんからコインが貰えてオリジナルグッズ満載の『萌え萌えガチャガチャ』を回すことができます。どんなオリジナルグッズがもらえるか……。

「ご主人さま!すごい!」(ちむ)

え?

「このチェキをもらえる賞ってなかなか出ないんですよ!」(ちむ)



この賞を当てるために何度もゲームに挑戦する人も多いとか。ほんとにラッキーでした。チェキには一緒に写る、もしくはメイド単体で撮影する、どちらかを選べるそうですが、メイドさんだけ写ったチェキというのはこのガチャガチャでゲットする以外は手に入れられないので、迷わずそっちを選択。マジックでデコレーションもしてくれます。



店内を見渡すと多彩なグッズやオリジナルCDがたくさん。また中央にはステージがあり、ゲリラ的にライブもやるとか。とはいえ、あらかじめやる時間帯とかは決まってるんでしょ?

「いえいえ、ここだけの話、ほんとにいつやるか決まってないんです。急に“やるよっ!”ってノリで始めちゃったりすることもあります(笑)」(ちむ)

最後にいわゆる会員証である「ご主人様認定証」カードをプレゼントしてもらって終了。
ちなみに、この「ご主人様認定証」はランクがあって、一番上はスーパーブラックカード。
5000回行かないともらえないらしいのですが、すでに15〜16人がスーパーブラックホルダーだとか。

「またいらしてくださいねっ!ご主人さまっ!」(ちむ)

“萌え”というのはうまく言葉にできない、と言っていた彼女たちの気持ち、なるほどです。これは確かに一度経験しないとわからないものかも。枕草子の「小さきものはみなうつくし」ではないですが、“愛でる・いつくしむ”といった感覚に近いのでしょうか。お店を出て秋葉原の街を歩いていると、なんとなく優しい気持ちになれた気がしました。

ご主人様・お嬢様の滞在時間は平均で1時間ちょっと。平均の予算は¥2,000~¥3,000。店内は閉鎖的でハイコンテクストな雰囲気はまったくなく、性別や年齢を問わず楽しめるものだとわかりました。実際に、客層もいろいろで気軽に入れる感じ(特に最近は海外のお客さんも多いようです)。

もし何かの機会に秋葉原へ来ることがあったら、一度ふらりと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。メイドたちがきっとあなたを笑顔で迎えてくれることでしょう。「お帰りなさいませっ!!ご主人さまっ!お嬢さまっ!」。

さて、次回は今回給仕をしてくれたちむさんをはじめ、若き現役メイドたちにインタビュー!
知られざるメイドさんたちの裏側に迫ります!
お楽しみに!

<取材協力>
@ほぉ〜むカフェ
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-11-4
03-5207-9779
平日11:30〜22:00
土日祝日10:30〜22:00
※不定休のため定休日はインフォメーションでご確認ください

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