山間の女学園を舞台に、ある一枚の幻想的な写真が導く“呪いのおまじない”、そして生徒たちの失踪、さらには不可解な死、それらの真相とは――。売上本数累計130万本を誇る大ヒットホラーゲーム「零」シリーズを、「黒鷺死体宅配便」「多重人格探偵サイコ」の大塚英志原作で映画化した『劇場版 零~ゼロ~』が完成。本作の公開を記念して、呪いの当事者となる主人公アヤを演じた中条あやみと、アヤと一緒に事件の真相を探るミチ役の森川葵にインタビュー! 過去に例がない超常ミステリー・ホラーについて直撃した。
――紹介文には“美しき恐怖と謎の超常ミステリーホラー”とありましたが、本作にピッタリの表現ですね! 演じる上でどんなことを意識してましたか?
中条「私は演技の経験が多くはなかったので、とにかく無事に終わることだけが頭にありました。役的にはカリスマ性があって皆のあこがれの存在だけど、一方では閉じこもっている。でも、後半はアクティヴで。いろいろやることがあったので大変でした」
森川「バラバラに撮るので、それぞれのシーンでどういうモチベーションか理解しておくことが大切でしたね。油断するとわからなくなるので、そこをしっかりと考えることは勉強になりました。シーン同士がつながらなくなると大変、すべてを理解していないとダメなので」
――本作はミステリー要素が強いですが、そもそもホラーは得意ですか? 苦手ですか?
森川「本当に苦手です。TSUTAYAとか、ホラーを陳列しているコーナーの前に行くことも嫌で(笑)。でも、ホラーの撮影現場は楽しいと聞いていたんですけど、その通りですごく楽しかったですね。唯一、予習用に観ましょうというホラー作品を皆と一緒に観たのが辛かったくらいで、それだけでした」
中条「『ピクニック・アット・ハンギングロック』という映画を皆で観たんですよ。ヨーロッパの学園の女子寮みたいな場所で起こる事件を描いた作品で、女の子たちが近い距離感で会話しているシーンとか、雰囲気を参考にしました。怖かったことと言えば、安里(麻里)監督でした(笑)。普段は優しいだけに……(笑)」
――ホラー映画でよくありがちな、撮影現場での恐怖のエピソードはありました?
森川「全然なかったですね。でも、(山谷)花純ちゃんが、泣いて走ってきたことがありました。話を聞いてみると、畳のメイク室で彼女が寝ている時に、誰かが入ってきた気配がして、金縛りになったそうです。入ってきたのはおそらく幽霊だと思うんですけど、それが彼女の体に入ろうとしたらしくて。でも花純ちゃんも逃げようとしても動けない。一瞬、動ける瞬間があったので、逃げてきたって号泣していました」
――全然ないどころか、ガチで恐怖のエピソードですよね(笑)。おふたりは大丈夫でした?
森川「私たちは(笑)。怖い話じゃないですが、真っ白い孔雀がいました。それが印象に残っています。ロケ先の旅館が飼っている孔雀で、本当に真っ白なので雰囲気があって」
中条「(その孔雀が)神様みたいな佇まいで、見ると絶対びっくりしますよ(笑)」
――ロケ期間中に、他の女の子たちと何してました?
中条「地方の旅館に泊まって撮影していたので、部屋に集まってお菓子パーティーをしたことがありましたが、女子高みたいで楽しかったですね。みんなすぐに仲良くなれて、最初から同じ学校に通っている女の子同士みたいな感じでした」
――最後に映画を待っているファンの方へメッセージをお願いいたします。
中条「『劇場版 零~ゼロ~』は、すごく怖いわけではなく、ミステリー調で謎解きみたいな感覚で、女の子同士の青春、恋模様、その心奥底にある呪いや恐怖を描いているので、今までにない新感覚ホラー映画に仕上がってます。フィルムで撮っているので素敵な雰囲気もあって、制服も特注でおしゃれで、ヴィンテージ感満載です。おしゃれな感覚で観てほしいなあって思いますね」
森川「そう、おしゃれですよね。ホラー映画って言ってしまうと、観る人を限定してしまうような気がしますが、怖いけれども怖すぎず、ホラーが苦手な人でも観てほしい作品です。説明が難しいですね。友人にはホラーじゃないことを強調して説明していますが、難しい作品です(笑)。とにかく、大きなスクリーンで、きれいな映像を楽しんでください!」
映画『劇場版 零~ゼロ~』は絶賛公開中!
『劇場版 零~ゼロ~』の主題歌「LOVE AIN'T EASY」を含む11曲を収録した、JAMOSAのニューアルバム「LOVE AIN'T EASY」が発売中!
© 2014『零~ゼロ~』製作委員会
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)
ヘアメイク:小林真由(MARVEE)
――紹介文には“美しき恐怖と謎の超常ミステリーホラー”とありましたが、本作にピッタリの表現ですね! 演じる上でどんなことを意識してましたか?
中条「私は演技の経験が多くはなかったので、とにかく無事に終わることだけが頭にありました。役的にはカリスマ性があって皆のあこがれの存在だけど、一方では閉じこもっている。でも、後半はアクティヴで。いろいろやることがあったので大変でした」
森川「バラバラに撮るので、それぞれのシーンでどういうモチベーションか理解しておくことが大切でしたね。油断するとわからなくなるので、そこをしっかりと考えることは勉強になりました。シーン同士がつながらなくなると大変、すべてを理解していないとダメなので」
――本作はミステリー要素が強いですが、そもそもホラーは得意ですか? 苦手ですか?
森川「本当に苦手です。TSUTAYAとか、ホラーを陳列しているコーナーの前に行くことも嫌で(笑)。でも、ホラーの撮影現場は楽しいと聞いていたんですけど、その通りですごく楽しかったですね。唯一、予習用に観ましょうというホラー作品を皆と一緒に観たのが辛かったくらいで、それだけでした」
中条「『ピクニック・アット・ハンギングロック』という映画を皆で観たんですよ。ヨーロッパの学園の女子寮みたいな場所で起こる事件を描いた作品で、女の子たちが近い距離感で会話しているシーンとか、雰囲気を参考にしました。怖かったことと言えば、安里(麻里)監督でした(笑)。普段は優しいだけに……(笑)」
――ホラー映画でよくありがちな、撮影現場での恐怖のエピソードはありました?
森川「全然なかったですね。でも、(山谷)花純ちゃんが、泣いて走ってきたことがありました。話を聞いてみると、畳のメイク室で彼女が寝ている時に、誰かが入ってきた気配がして、金縛りになったそうです。入ってきたのはおそらく幽霊だと思うんですけど、それが彼女の体に入ろうとしたらしくて。でも花純ちゃんも逃げようとしても動けない。一瞬、動ける瞬間があったので、逃げてきたって号泣していました」
――全然ないどころか、ガチで恐怖のエピソードですよね(笑)。おふたりは大丈夫でした?
森川「私たちは(笑)。怖い話じゃないですが、真っ白い孔雀がいました。それが印象に残っています。ロケ先の旅館が飼っている孔雀で、本当に真っ白なので雰囲気があって」
中条「(その孔雀が)神様みたいな佇まいで、見ると絶対びっくりしますよ(笑)」
――ロケ期間中に、他の女の子たちと何してました?
中条「地方の旅館に泊まって撮影していたので、部屋に集まってお菓子パーティーをしたことがありましたが、女子高みたいで楽しかったですね。みんなすぐに仲良くなれて、最初から同じ学校に通っている女の子同士みたいな感じでした」
――最後に映画を待っているファンの方へメッセージをお願いいたします。
中条「『劇場版 零~ゼロ~』は、すごく怖いわけではなく、ミステリー調で謎解きみたいな感覚で、女の子同士の青春、恋模様、その心奥底にある呪いや恐怖を描いているので、今までにない新感覚ホラー映画に仕上がってます。フィルムで撮っているので素敵な雰囲気もあって、制服も特注でおしゃれで、ヴィンテージ感満載です。おしゃれな感覚で観てほしいなあって思いますね」
森川「そう、おしゃれですよね。ホラー映画って言ってしまうと、観る人を限定してしまうような気がしますが、怖いけれども怖すぎず、ホラーが苦手な人でも観てほしい作品です。説明が難しいですね。友人にはホラーじゃないことを強調して説明していますが、難しい作品です(笑)。とにかく、大きなスクリーンで、きれいな映像を楽しんでください!」
映画『劇場版 零~ゼロ~』は絶賛公開中!
『劇場版 零~ゼロ~』の主題歌「LOVE AIN'T EASY」を含む11曲を収録した、JAMOSAのニューアルバム「LOVE AIN'T EASY」が発売中!
© 2014『零~ゼロ~』製作委員会
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)
ヘアメイク:小林真由(MARVEE)