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ゆるくない!? 米イリノイ州から逆上陸のゆるキャラ:ビッグリンカーンに直撃してみた

Entame Plex 2014年10月2日 17時17分

アメリカ・イリノイ州観光局から親善大使に任命され、ゆるキャラ人気ナンバーワンを決めるイベント「ゆるキャラ®グランプリ 2014」にエントリーしているビッグリンカーン。彼(!?)は、同州出身の第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンをモチーフにしたマスコットキャラクターで、身長193cmのうち顔の長さが92cmを占め、その鼻に触れると幸運がおとずれるとのうわさがあるとかないとか……。

8月に来日し、大阪の街を闊歩したり、日本文化を体験するべくそば屋やテパートに繰り出し、そこで遭遇した人達と交流している様子などを収めた動画がYouTubeの公式チャンネルで公開され、Twitterやfacebookも開設。9月15日に都内で開催された「旅祭」や、9月25日にはプロ野球・千葉ロッテマリーンズの公式戦で始球式に登場。さらには9月27、28日と東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン(JATA旅博)」に参加するなど、地道なPR活動で認知度向上に日々努めている。



「ゆるキャラ(R)グランプリ 2014」では、苦戦を強いられているビッグリンカーンだが、その個性的なルックスとビッグハートが信条の海外キャラならではのユニークな立ち振る舞いで、親善大使らしい(?)活躍をみせている。今回は、始球式のために千葉・QVCマリンフィールドを訪れたビッグリンカーンにインタビュー! 更なる魅力に迫るべく話を聞いた。



まず、ビッグリンカーンを手掛けたイリノイ州観光局ディレクターのジェン・ホルゾ氏に、ゆるキャラを立ち上げ日本で活動するそもそもの目的を尋ねると「日本にゆるキャラがあるということを知ったのがキッカケだったんです。日本のそれぞれの県が観光地などをゆるキャラを通して紹介しているのを見て、イリノイ州でも同じように出来るんじゃないかと思って」と話し、マスコットにエイブラハム・リンカーンを起用した理由については「イリノイ州のニックネームは“ランド・オブ・リンカーン”なんです。“イリノイ州=リンカーン”っていうくらい彼が成し遂げた功績を誇りに思っていて……、だからマスコットキャラクターを選ぶときには『リンカーン』しかない! と思ったわ」と、打ち明けてくれた。最後にジェン氏は「イリノイ州は、来ていただけると必ず驚いてもらえるところ。何故なら、遊べる場所があることがあまり知られていないから。大都会シカゴのアーキテクチャも素晴らしいし、イリノイ州を流れているミシシッピ川、昔ながらのノスタルジアが見られるルート66というドライブルートも人気です」と、イリノイ州の見どころを教えてくれた。

そこに、ビッグリンカーンが現れ、インタビューを開始!



——来日してまわりの反響はいかがですか?
「一目見てリンカーンだと分かっていただける方が意外に多く、笑顔で近づいて話しかけてくれることにとても感謝しています。イリノイ州もフレンドリーな州民性で知られているので、日本の皆さんに来ていただいた際には、同じように歓迎されることと思います」

——リンカーンパークにあるリンカーンの銅像の鼻に触ると幸福になれるという言い伝えがあることから、同じくビッグリンカーンさんの鼻も触ると幸福になれるとうわさになっているそうですね。
「はい、実際にリンカーンパークの銅像は鼻の部分だけ擦れてピカピカになっております。わたくしの鼻でも同様の効果を発揮できれば幸いです」

——今後、日本ではどんな活動をしていく予定ですか?
「一人でも多くの日本の皆様に、私の故郷であるイリノイ州の魅力を知ってもらうべく、様々なイベントに登場したり、マスメディアやわたくし個人のフェイスブック、ツイッター、YouTubeを通じてイリノイ州の情報を発信して参りたいと考えています」

——現在エントリー中のゆるキャラグランプリ、やや苦戦していると聞いていますが。
「お会いする方にかわいいと言われることもあるのですが、わたくし自身ゆるいキャラである自覚はないので、ゆるキャラグランプリでの苦戦は致し方ないと思っております。姉妹都市のキャラクターである、たかうじくんやきらりんちゃん達の健闘を祈っております」



——このあと、井口選手と始球式で対決しますが、本番に向けてどんなトレーニングを?
「大リーグで最も使用されていると言われているローリングスのグローブとボールを事前に購入し、室内で密かに投げ込みを行ったり、グローブをみっちり磨きこんだりして闘志を燃やしておりました」

——始球式への自信のほどは?
「イリノイ州仕込みの大リーグボールをズドンと投げ込んでまいります!」



そう意気込んで始球式に挑んだビッグリンカーン。投げようとしたらボールを持ち忘れるというハプニングもあったのだが、持ち前のビッグハートで機転を利かせたアドリブで何とかピンチを乗り切って球場に詰め掛けたファンを盛り上げた。



ピッチングを終えたビッグリンカーンに“始球式の出来はズバリ何点?”と尋ねたところ「100点満点と言いたいところですが、ボールを忘れたので99点です」と、大仕事を成し遂げ満足気な様子(表情は変わりませんがw)。千葉ロッテマリーンズの球団キャラクターであるマーくん、リーンちゃん、ズーちゃん、COOLとの共演を果たし「ご当地キャラクター界をリードしているふなっしーさんやくまモンさんとは、是非とも親睦を深めたいです!」とゆるキャラ界の大ボスとの共演を夢みる発言も。「イリノイ州と姉妹都市関係にある足利市のたかうじくん、旭川市のあさっぴーさんなど、お会いしたい方は数多くおります」と姉妹都市のキャラクターとの共演も熱望し、最後には「まずは日本の皆さんと親しくなることが第一目標ですので、今のところ海外での活動は考えておりませんが、いずれ日本のキャラクターの皆さんをイリノイ州にお招きできる機会を持ちたいと密かに考えております!」と、夢を語ってくれた。

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