「このカバーアルバムは、10月のツアーの前にすでに完成していたんです。だから、早くみなさんに聴いてほしいと思っていて。しかも、そう思えるだけの自信ある1枚です……」(Ms.OOJA)
メジャーデビューから4年、数々のスマッシュヒットを生み出すと同時に、カバーにも積極的に取り組み、これまで2枚のカバーアルバムをリリースしてきたMs.OOJA。そんな彼女のカバーアルバム第三弾「WOMAN2 ~Love Song Covers~」が発売となった。今作では、これまでの作品と異なる様々なチャレンジが行われ、Ms.OOJAの新たな魅力が満載。本人もとにかく自信たっぷりだという本作を経て、Ms.OOJAはまた新たなステージへ!
——今回は、自身のカバー作品としては初の全編アコースティック仕様ですね。
「これまで2枚のカバーアルバムを出して、どちらも原曲に沿ったアレンジの作品だったんです。だから、3枚目となる今作は内容もガラッと変えたくて。アコースティックアレンジに挑戦するのは大変なことだとは思いましたけど、2枚のアルバムをリリースして自信がついた、というのも大きいですね」
——アコースティックになると歌もより際立ちますからね。
「そうなんです。思っていた以上に大変でした。しかも、スケジュールもかなりタイトで。でも、追い込まれることで私もプロデューサーもスタッフも、みんなが力を発揮できた部分もありましたね」
——Ms.OOJAさんは逆境に強いタイプ?
「追い込まれるという状況は、決して悪いものではないかなと思ってます。そういった環境があるからこそ出せる力もあると思っていて。今回がまさにそうでした」
——今作は、これまでのカバー作品と違ってオズモールさんとコラボし、選曲も同世代の方から募っていたんですよね。
「カバーに関しては基本的に客観性を重視していて、私の歌声でどんな曲が聴きたいのか、常に外側から見て選曲しているんです。そんななか、今回は初めて同世代の方に選んでいただいたわけですけど、スタンスとしては“何でも来い!”って感じでしたね。それも、自信がついたからこそ取り組めたんだと思います」
——実際に収録曲が揃ったときの印象は?
「どの曲も私自身カラオケとかで歌っていた曲、大好きな曲ばかりでした。ある程度予想はしていましたけど、なるほど!と思う曲もあって面白かったですね。例えば、アン・ルイスさんの『WOMAN』やプリンセス プリンセスさんの『M』は20年以上も前の曲だし、音楽は時代を超えて愛されているんだなって改めて思いました」
——同世代、アラサー世代のことがわかる、興味深い選曲でしたね。
「どれもアラサー世代にとっては盛り上がる曲ばかりで、みなさんいろいろな思い出話とかありそうですよね(笑)。でも、アラサーの方だけでなく幅広い方に楽しんでもらえる内容になっていると思いますし、偉そうですけど改めて名曲の良さを知ってもらって、このアルバムを楽しんでいただければと思います」
——ちなみに、Ms.OOJAさんにとって“アラサー”ってどんなイメージですか?
「揺れ動いている感じがします。20代の感覚を引きずりつつ、40代に向けてしっかりしないといけない。でも、まだまだ女の子扱いしてほしいみたいな(笑)。強さと儚さが同居している感じですね。20代は世間が見えていないからこそ楽しめる部分があると思うんですけど、アラサーはいろいろとわかってきてる。見えている景色も全然違っていて、だからこそ苦楽があって。現実と向き合い、責任も重大になり、もはや誰かのせいにはできない、自分の足で歩かなければ何も実らないという事を知っている年頃だと思います」
——そういう方にとって、アコースティックアレンジってすごく癒されるんじゃないかなって思います。
「そういっていただけると嬉しいですね。仕事や家庭が大変なアラサー世代、様々な現実があって、ときには未来が真っ暗になってしまうような不安もあると思うんです。そういった方々に今回の作品を聴いて、ぜひリフレッシュしてほしいです」
——今回の収録曲の中で、難しかった曲はありますか?
「特に苦労したのは『Hello,Again~昔からある場所~』ですね。私自身、よく歌っていた曲なんですけど、独特な世界観、小林武史さんの楽曲とakkoさんの透明感があるボーカル、それを私がどう表現するかが難しくて。その他の曲も私が歌うことの意味をすごく意識しました。その中で、いろいろなタイプの曲をアコースティックにすることで統一感のあるアルバムにする、それが今回のテーマでもあったので。だから作品ができあがった後の達成感はスゴかったです」
——いつも以上の達成感だった?
「今までの作品とはまた違った達成感というか、これまでは制作だけで精一杯だったんですけど、今回は自分の中でいろいろなトライができた。メジャーでの活動も4年目を迎えて、新しいステージに立てた気がして。去年はいろいろなことで葛藤していて、結構もがいていたんですよね。今年はそれを乗り越えて活動することができた1年だったし、その集大成が今作なのかなって思います」
——カバー作品って、オリジナルの楽曲をみんなが知っているだけに、プレッシャーとかありませんか?
「最初はプレッシャーが大きかったですけど、50曲以上のカバーをしてきて今は自信がついたし、カバーによって得られるものも大きくて、その意識は変わりましたね。もちろん今でもプレッシャーはありますけど、昔と違って名曲の数々を私のステージで歌えるようになりました。以前は、楽曲のステージに私があがらせてもらって歌っている感じ。感覚的なことですけど、それを乗り越えたことで大きく変わりましたね。作品を発表し続けていく中で、新しい表現方法が楽しくなってきたし、私のカバーを待ってくれているお客さんの存在を感じることで、やりがいも感じて。みなさんが名曲を純粋に私の声で聴いてみたいと思ってくれている、それは歌手冥利に尽きるというか、私が子供のころに憧れた歌手像にすごく近くて」
——今回は、1曲だけセルフカバー「Be... (Teardrop Version)」を収録しているんですね。
「これは最初から決めていました。この曲は前作『WOMAN -Love Song Covers-』にも収録しているんですが、今回はアコースティックで、なおかつ1発録りで。それも今だからできたことだと思っていて、今回収録したすべての楽曲があったからこそ、今の私がいる。この「Be...」という楽曲があるってことを伝えたかったんです」
——最後に2015年の抱負を。
「もっともっと私の歌を多くの方に聴いてほしいと思うし、Ms.OOJAという名前を広げていきたいですね。来年はメジャーデビュー5周年、インディーズから数えると10周年。そして、歌い始めてからは15周年という記念の年。私の中で5年というのが1つのターンニングポイントになっているようなんです。特別大きな変化があるかはわからないですけど、メジャーデビュー以降の活動の集大成として、何か結果が得られるような動きをしていければと思っています」
Live Photo by Masanori Naruse
メジャーデビューから4年、数々のスマッシュヒットを生み出すと同時に、カバーにも積極的に取り組み、これまで2枚のカバーアルバムをリリースしてきたMs.OOJA。そんな彼女のカバーアルバム第三弾「WOMAN2 ~Love Song Covers~」が発売となった。今作では、これまでの作品と異なる様々なチャレンジが行われ、Ms.OOJAの新たな魅力が満載。本人もとにかく自信たっぷりだという本作を経て、Ms.OOJAはまた新たなステージへ!
——今回は、自身のカバー作品としては初の全編アコースティック仕様ですね。
「これまで2枚のカバーアルバムを出して、どちらも原曲に沿ったアレンジの作品だったんです。だから、3枚目となる今作は内容もガラッと変えたくて。アコースティックアレンジに挑戦するのは大変なことだとは思いましたけど、2枚のアルバムをリリースして自信がついた、というのも大きいですね」
——アコースティックになると歌もより際立ちますからね。
「そうなんです。思っていた以上に大変でした。しかも、スケジュールもかなりタイトで。でも、追い込まれることで私もプロデューサーもスタッフも、みんなが力を発揮できた部分もありましたね」
——Ms.OOJAさんは逆境に強いタイプ?
「追い込まれるという状況は、決して悪いものではないかなと思ってます。そういった環境があるからこそ出せる力もあると思っていて。今回がまさにそうでした」
——今作は、これまでのカバー作品と違ってオズモールさんとコラボし、選曲も同世代の方から募っていたんですよね。
「カバーに関しては基本的に客観性を重視していて、私の歌声でどんな曲が聴きたいのか、常に外側から見て選曲しているんです。そんななか、今回は初めて同世代の方に選んでいただいたわけですけど、スタンスとしては“何でも来い!”って感じでしたね。それも、自信がついたからこそ取り組めたんだと思います」
——実際に収録曲が揃ったときの印象は?
「どの曲も私自身カラオケとかで歌っていた曲、大好きな曲ばかりでした。ある程度予想はしていましたけど、なるほど!と思う曲もあって面白かったですね。例えば、アン・ルイスさんの『WOMAN』やプリンセス プリンセスさんの『M』は20年以上も前の曲だし、音楽は時代を超えて愛されているんだなって改めて思いました」
——同世代、アラサー世代のことがわかる、興味深い選曲でしたね。
「どれもアラサー世代にとっては盛り上がる曲ばかりで、みなさんいろいろな思い出話とかありそうですよね(笑)。でも、アラサーの方だけでなく幅広い方に楽しんでもらえる内容になっていると思いますし、偉そうですけど改めて名曲の良さを知ってもらって、このアルバムを楽しんでいただければと思います」
——ちなみに、Ms.OOJAさんにとって“アラサー”ってどんなイメージですか?
「揺れ動いている感じがします。20代の感覚を引きずりつつ、40代に向けてしっかりしないといけない。でも、まだまだ女の子扱いしてほしいみたいな(笑)。強さと儚さが同居している感じですね。20代は世間が見えていないからこそ楽しめる部分があると思うんですけど、アラサーはいろいろとわかってきてる。見えている景色も全然違っていて、だからこそ苦楽があって。現実と向き合い、責任も重大になり、もはや誰かのせいにはできない、自分の足で歩かなければ何も実らないという事を知っている年頃だと思います」
——そういう方にとって、アコースティックアレンジってすごく癒されるんじゃないかなって思います。
「そういっていただけると嬉しいですね。仕事や家庭が大変なアラサー世代、様々な現実があって、ときには未来が真っ暗になってしまうような不安もあると思うんです。そういった方々に今回の作品を聴いて、ぜひリフレッシュしてほしいです」
——今回の収録曲の中で、難しかった曲はありますか?
「特に苦労したのは『Hello,Again~昔からある場所~』ですね。私自身、よく歌っていた曲なんですけど、独特な世界観、小林武史さんの楽曲とakkoさんの透明感があるボーカル、それを私がどう表現するかが難しくて。その他の曲も私が歌うことの意味をすごく意識しました。その中で、いろいろなタイプの曲をアコースティックにすることで統一感のあるアルバムにする、それが今回のテーマでもあったので。だから作品ができあがった後の達成感はスゴかったです」
——いつも以上の達成感だった?
「今までの作品とはまた違った達成感というか、これまでは制作だけで精一杯だったんですけど、今回は自分の中でいろいろなトライができた。メジャーでの活動も4年目を迎えて、新しいステージに立てた気がして。去年はいろいろなことで葛藤していて、結構もがいていたんですよね。今年はそれを乗り越えて活動することができた1年だったし、その集大成が今作なのかなって思います」
——カバー作品って、オリジナルの楽曲をみんなが知っているだけに、プレッシャーとかありませんか?
「最初はプレッシャーが大きかったですけど、50曲以上のカバーをしてきて今は自信がついたし、カバーによって得られるものも大きくて、その意識は変わりましたね。もちろん今でもプレッシャーはありますけど、昔と違って名曲の数々を私のステージで歌えるようになりました。以前は、楽曲のステージに私があがらせてもらって歌っている感じ。感覚的なことですけど、それを乗り越えたことで大きく変わりましたね。作品を発表し続けていく中で、新しい表現方法が楽しくなってきたし、私のカバーを待ってくれているお客さんの存在を感じることで、やりがいも感じて。みなさんが名曲を純粋に私の声で聴いてみたいと思ってくれている、それは歌手冥利に尽きるというか、私が子供のころに憧れた歌手像にすごく近くて」
——今回は、1曲だけセルフカバー「Be... (Teardrop Version)」を収録しているんですね。
「これは最初から決めていました。この曲は前作『WOMAN -Love Song Covers-』にも収録しているんですが、今回はアコースティックで、なおかつ1発録りで。それも今だからできたことだと思っていて、今回収録したすべての楽曲があったからこそ、今の私がいる。この「Be...」という楽曲があるってことを伝えたかったんです」
——最後に2015年の抱負を。
「もっともっと私の歌を多くの方に聴いてほしいと思うし、Ms.OOJAという名前を広げていきたいですね。来年はメジャーデビュー5周年、インディーズから数えると10周年。そして、歌い始めてからは15周年という記念の年。私の中で5年というのが1つのターンニングポイントになっているようなんです。特別大きな変化があるかはわからないですけど、メジャーデビュー以降の活動の集大成として、何か結果が得られるような動きをしていければと思っています」
Live Photo by Masanori Naruse